見出し画像

とんでもスキルで異世界放浪メシから考える水をわざわざ買う日本人

アニメで考える社会問題
本日は「とんでもスキルで異世界放浪メシ」を通して水をわざわざ買う日本人について考えていきましょう。

「とんでもスキルで異世界放浪メシ」は2023年に放送されたアニメです。

ある日突然、平凡なサラリーマンの「向田剛志(むこうだつよし)」(以降:ムコーダ)は異世界に勇者として飛ばされてしまいました。
その際にムコーダは勇者としてスキルを得ました。
その名も「ネットスーパー」。
現実世界のスーパーを利用できる便利なスキルですが、異世界人にとってはよくわからなかったうえ、王族の暮らしを見ていろいろ察してしまったムコーダは街を去ることにしました。
ムコーダは街を出るために冒険者パーティー「鉄の意思(アイアンウィル)」に金貨8枚と食事を作ることを条件に護衛を依頼し、隣国へ向かうことになりました。
道中、鉄の意志にふるまっていた生姜焼きの匂いにつられ、伝説の魔獣であるフェンリルが現れ生姜焼きを要求します。
美味しさから、なかば強制的に従魔契約を結ばされることになったムコーダは、フェンリルに「フェル」と名付け、それ以降、食いしん坊のフェルに飯をたかられながら旅を続けることになります。

本作は典型的な飯テロ系の作品です。
現地とネットスーパーの食材を巧みに使い、おいしそうなご飯をムコーダが作り、フェルやその他登場人物がおいしそうに食べます。
それを見ているだけで私たちも食欲がわいていきます。
面白いのは、ネットスーパーで売られている製品には「エバラ食品」等の現実に存在する企業の物もあり、思わず自分も作りたくなっちゃうのがずるいですね。

そんな本作を見返していて、あるニュースを読んだのを思い出しました。
内容としては、当時自民党の総裁選に出馬していた小泉進次郎氏が海外から輸入される飲料用ミネラルウオーターの購入をやめ、国産や水道水に変えれば「可処分所得が増加し家計の懐が温かくなる」と主張したというものです。
本作の世界の水が直接飲めるかどうか不明なものの、第1話でムコーダは海外の水道水を飲んで腹を壊す事例を考え、ネットスーパーでミネラルウォーターを購入していました。
何も知らない異世界においては正しい判断ですが、こと日本においてはどうでしょうか?

では本題です。
私自身、小泉氏の主張には概ね賛同しております。
日本の水道水は世界基準で考えてもかなり高品質であり、基本的には直接飲んでも問題ないようになっています。
蛇口をひねればいつでも飲み水が確保できるのは日本の技術力の成果と言えます、
対して海外の水道水は、飲むにしても煮沸しなければ飲めないため、基本的には飲み水は別途で準備します。
それを真似ているのかはわかりませんが、日本人もペットボトルで水を買ったり、ウォーターサーバーを導入したりしています。
私は水道水を飲むことにあんまり抵抗がないため、ミネラルウォーターをわざわざ購入する人の気持ちがあまり理解できません。
ではなぜわざわざ日本人は水を買うのでしょうか?
調べてみると、以下の様な理由が挙げられました。
・味に違いがあるから
・根拠のない先入観があるから
・災害対策で買う人が増えたから
・水道管の劣化を懸念しているから
・ファッション目線で買う人が増えたから
特に気になったのが「根拠のない先入観があるから」というものです。
記事にあったのは「ミネラルウォーターにはミネラルが多く含まれている」、「水道水よりミネラルウォーターの方が安全」、「水道水はまずい」と思う人が多いとありました。
前述した通り、日本の水道水は世界的に見ても非常に高い水準で、直接飲んでも全く問題ありません。
逆を言うと、ミネラルウォーターを水道水に変えることで、100分の一のコストで済むことを小泉氏も述べておりました。

現代日本において可処分所得が少ないのは大きな課題になっています。
勿論、国による所得増加を願うのは重要ですが、私たち自身が可処分所得の枠を増やすためにも、水という生活必需品のコストを下げたらよいのではないでしょうか?
ハッキリ言って、水は水です。
硬水・軟水等の違いがあるのは間違いありませんが、憶測だけで水道水に怯え、無駄な消費を増やすのはもったいないのではないでしょうか?

今回はここまで。
次回もよろしくお願いします。

追伸
ちょっと遅い夏休みをいただきました。
引き続き頑張っていきます。


いいなと思ったら応援しよう!