
けものフレンズから考える動物園・水族館の必要性
アニメで考える社会問題
本日は「けものフレンズ」を通して動物園・水族館の必要性について考えていきましょう。
「けものフレンズ」は2017年に第1期、2019年に第2期が放送されたアニメです。

ジャパリパークの「さばんなちほー」に暮らす「フレンズ」と呼ばれる擬人化した動物である「サーバル」はある日、自分の縄張りに現れたひとりの迷子を見つけます。
どこから来たのかの記憶を持たない迷子に対し、サーバルは迷子の持ち物にちなんだ「かばん」と名付けました。
サーバルはかばんに対し、「図書館」に行けば何かが分かるかもしれないと提案し、道案内を申すところから彼女たちの物語が始まります。
道中、彼女は様々なフレンズとの出会いを経て、自分が一体何者かを見つけ出していきます
本作は擬人化した動物であるフレンズが重要な立場になっています。
行く先々で出会うフレンズは、現実の動物と同じ習性で動きます。
そのため、純粋に動物の勉強にもなる作品でもあります。
何がすごいって、これらの情報を製作が動物園などへの取材を通して得ていることであり、作品を素晴らしいものにしようという意思が感じられます。
さて、本題に入りましょう。
動物園や水族館は皆さんは一度は行ったことがあるかと思います。
幼いころに家族と一緒に行ったり、大きくなった時にデートで行ったりと様々かと思います。
一般客からすれば、可愛い生き物を見たり触れ合ったりできて楽しい場所かとは思いますが、その本質は別にあります。
本質は「見る・学ぶ」という観点以外にも2つあり、1つが「種の保存」、もう1つが「調査と研究」です。
「種の保存」というは、生き物が変化の激しい世の中でも繁殖を続けられるように支援することであり、現代の箱舟とたとえられます。
「調査と研究」も、変化する環境のなか、特に私たち人間により生き物が須水らくなっている世の中で、その生き物たちの生態をよく知り、動物園や水族館で快適に暮らせるようにしなくてはなりません。
生物の研究もおこなうことで、飼育されている生き物を長生きさせ、また種特有の生態等を私たちの生活にも役立つ手助けをしております。
以上のことから、動物園や水族館はただの観光地ではなく、人類や他の生き物の未来を繋げるための大切な場所なのです。
しかし残念なことに。その本質を理解できず、ただ「可哀そうだから」といって動物園や水族館を不要とする考えを持つ人もいます。
確かに考え方を変えると、元々野生でのびのび暮らしていた動物が急につかまり、「檻」という狭い空間で飼育されているこ見ることもできます。
それが気持ちのいいことかどうかは動物のみぞ知ることであるため、「可哀そう=動物が不幸だ」ということにはなりません。
逆に飼育されているからこそ繁殖も安全になりましたし、長生きもしています。
確かに自由度は野生より圧倒的に劣っていますがそれでも動物園・水族館の中で生き生きと暮らしている時点で心配する必要はないのかなと思います。
私としては、生き物が野生から隔絶されることで長く生きることができ、私たち人間はそこから新しい知識と発見を得ているため、Win-Winじゃないのかなと思います。
最近私も聖地巡礼がてら沼津の水族館を2つほど回りました。
大人になってから行ってみると、やはりことどもころとは見る目が変わってくるんだなと思いました。
かっこいい、かわいいという単純な思考ではなく、もっと深く楽しめるようになっていました。
しかし、なによりも楽しい場所なのは変わらないと思います。
「へぇ~」ってなる知識がたくさん詰まっている場所なので、「もう大人だから」と言っていかないのではなく、「大人になったからこそ行ってみよう」となってもらえると嬉しいです。
最後に、だいぶ以前に「白い砂のアクアトープから考える社会問題」という題で記事を書きました。
大学時代の私の貴重な文であり、今回のテーマにも若干辛みがありますのでよかったらそちらものぞいていただきたいです。
今回はここまで。
次回もよろしくお願いします。