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終末のハーレムから考える性教育

アニメから考える社会問題
本日は「終末のハーレム」を通して性教育について考えていきましょう。

「終末のハーレム」は2022年に放送されたアニメで、2040年の荒廃した近未来を描いた作品です。
ある難病に侵された青年「水原怜人(みずはられいと)」は治療のためコールドスリープを実施しました。
彼が眠っている間、世界では「MK(Male Killer)ウイルス」が蔓延し、99.9%の男が死にました。
2040年に怜人は目を覚まし、自分が生き残った5人の男「ナンバーズ」のうちの1人であることを知らされます。
その後、彼らは人類を存続させるために女性との性行為「メイティング」を求められる。

そんな中でMKウイルスへの特効薬を作る中で、多くの誘惑に晒されながらも怜人たちは奮闘します。

この作品はdアニメストアでもみれるのですが「R15」の指定を受けています。
それに見合うほど、かなり過激な内容となっています。
それは、性行為をテーマにしているくらいですから当然ですよね。

では本題に入りましょう。
性教育とは、主に思春期の性の発達や、生殖や性交についての知識を教えることを指します。
思春期は大抵の場合は中学生くらいから始まります。
そこで、男女の身体の仕組みの違いについて学ぶことになります。
しかし、近年では性教育において性行為を取り扱はない「はどめ規定」があることはご存知でしょうか?
「はどめ規定」とは、小学5年理科で「人の受精に至る過程は取り扱わないものとする」、中学校の保健体育で「妊娠の経過は取り扱わないものとする」と小中学校の指導要領に記載されていることの総称です。
一応、必要な場合は取り扱っても良いことにはなっていますが、実際ではあまり取り扱われていない模様です。
なぜこのような規定があるかの経緯は不明ですが、実際に指導要領として存在している以上、何かしらの理由はあるかと思います。

はどめ規定が始まってから26年がすぎましたが、そこから時代は大きく変わりました。
特に大きいのは情報の入手難易度です。
スマホ一つで簡単に情報が手に入れられる世の中になり、当然性行為について知ることも簡単になりました。
そうなってきた時に、はどめ規定の意図はどうであれ、もはや意味をなさないものとなってきております。
むしろ、はどめ規定によりマイナスの側面が生まれてしまうのではないかと私は考えます。
それは、誤った性への理解です。
インターネットは確かに簡単に情報を手に入れられるようになりました。
しかし、それと同時に誤った情報を得てしまう危険性も伴います。
特に性行為は、自分だけでなく他人にも大きな影響を与える行為です。
浅い知識でやってしまった時に、どのようなリスクがあるかは考えるまでもありません。
だからこそ、初等・中等教育において正しい内容を教え、知識を得てもらうのが大事なのではないでしょうか?
そも、初等・中等教育は生きるにおいて最低限必要な知識を得る場所なはずです。
特に人類の存続においては性行為は最も必要です。
生命の本質を考えるのであれば、教えるべきなのは明白です。
むしろ、浅い知識で社会に送り出してしまうと、大人になった時に歪んだ性に目覚めてしまいます。
予期せぬ妊娠や性感染症、DVに繋がってからでは遅いのです。
大前提として「性行為」を「エロくていけないこと」として認識させている時点で教育として破綻しています。
生命の本質的には至って普通なことのはずなんですから、そこは堂々とするべきなのです。

だからこそ、私はアダルトコンテンツも併せて重要だと考えています。
それを思春期の子供に見せるか否かは別としても、自我の確立という観点からもそのようなコンテンツは今後も広く普及されるべきだと考えます。
「性癖」もまたアイデンティティであるべきでだと思います。
近年では性的コンテンツへの規制も厳しくなっていく一方ですが、それはそれを生業としている人への何よりの侮辱ですし、さらに性への考えを悪くするものになります。

情報化社会になり、古い考えと固定観念は無意味なものになりつつあります。
性教育も転換点に立たされているのかもしれません。

今回はここまで。
次回もよろしくお願いします。

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