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小学生と大学生のコラボはとてもイイ

自然環境リテラシー学プログラム
南伊勢町・ふるさと教育との連携授業

新型コロナ対策も万全に,南伊勢町の小学校の「ふるさと教育」と自然環境リテラシー学の連携授業を展開しました。

南伊勢町の「ふるさと教育」は,小学生の子どもたちが,自分たちで,地域の自然や歴史,仕事や人について調べて,それを発表する地域教育の一環.

例年は,子どもたちが調べてきた内容を一同に会して,街中の子どもたちで発表会を行っているが,今年は新型コロナウイルスの感染防止のため,皆が集まってのイベントをやめて,それぞれが動画を撮影し,DVDにしてみんな交流したり,町の皆さんに見てもらおうという作戦.

そこで,子どもたちがシナリオを考え,原稿を作り,発表録画する準備段階で,発表の内容やプレゼンの仕方などについて,大学生がコメントする,などの支援をする形で、連携授業を実施することになった。

現場には私たち教員が出向いて,機材をセッティングして、オンラインで,子どもたちと大学生をつなぐオペレーションをする。

南伊勢町には、現在、南島東、南島西、南勢、の、三つの小学校がある。事前に打ち合わせをして、全ての小学校で、5年生のクラスで、連携授業をすることになった。

①地域防災どうしたらいいの?〜2021年1月14日・南島東小学校5年生第1回

この日は,まだ準備段階だけど,子どもたちは,できあがったところまで,その内容を発表.大学生は自分の小学生時代を思い出しながら,授業を見守り,子どもたちにコメント.

子どもたちは,画面に映る大学生たちに興味深々.まるでテレビみたいな感覚なんだろう(笑.子どもたちは、休憩時間に「素」が出て,カメラの前で遊ぶ.

来週,もう一度,今度は,出来上がった発表のリハーサルで,連携授業を行う予定.

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②南伊勢の歴史と文化〜2021年1月18日・南勢小学校5年生
この日は、南勢小学校編を実施。現地には研究支援員に行ってもらいオンライン操作をお願いし、こちらは主張中の熊野市からアクセス。大学生諸君は、それぞれに自分の下宿などから、多拠点同時接続でオンライン授業を実施。

子どもたちは五つのグループに分かれ、パワポでの取り組み報告。

1年生からの取り組みを順番に振り返る形。一年生、梅とり・梅ジュース作り、スナップエンドウ狩り。
2年生、土味樹の見学、朝日農園の見学、ワイン用ぶどう農園の見学、干物づくり、あわびの稚貝の養殖現場の見学、タイ養殖の見学。
4年生、稚魚の放流見学、タイのタグ打ち、カサゴのひれカット、ヒラメの放流、おはつきイチョウの見学、

そして、五ヶ所浦の牛鬼伝説の寸劇。

五ヶ所浦の牛鬼伝説
https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/minwa/sima/nansei/index.htm

一時間半にわたって、発表を聞いて、コメント、休憩を挟んで、もう一度発表。休憩時間にはカメラと映る姿が面白いようで、画面に映して遊びまくる姿が印象的(笑)。

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③南島での地域防災〜2021年1月21日午前、南島東小学校5年生

2021年1月21日午前、南島東小学校デ実施。私一人,現地でオンライン配信のオペレーション。皆は各自オンライン接続。

南島東小学校5年生は、地域防災のことを寸劇風にアレンジしての第二回目、体育館でのリハーサル発表。パワポでの発表、ちょっとした小道具などを使いながらの劇。1月14日の1回目と比べ、とても完成度が高くなっていた。大学生からのポジティブなコメントと、発表についてのアドバイス。子どもたちからは、発表の仕方での質問など。意見交換.

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④ あじっこ集会〜地域の人々とのつながり〜 2021年1月21日午後、南島西小学校5年生

2021年1月21日午後からは、南島西小学校5年生、「あじっこ集会〜地域の人々とのつながり〜」というテーマで、塩づくり、あじっこ集会、漁業体験の話。

まずは、南島の竈集落での塩づくり体験、海水汲み上げ、竈で、火をつけて焚き木で5-6時間も海水を焚き、カゴに入れて天日干し、その後も水分がなくなるまで乾燥を続け、塩を作り上げる体験の話。

あじっこ集会では、鯵を開き、ハラワタを洗い、自分らで作った塩を揉み込んで、カゴで干す。干物を作る。口を開けて干す工夫などもして、出来上がった干物は、学校給食で、干物定食として食べた経験を話す。

漁業体験では、マダイの養殖、マグロの給餌体験。漁船で沖に行き、養殖生簀でのマグロの餌やり。ダイナミックに小鰯を投げ入れ、大砲のようなエアー投餌機も体験。餌の工夫や魚の美味しい食べ方など、真空パックにして家庭に届ける仕組みなどを発表。

・南伊勢町のよさをもっと知ること

・南伊勢町の魅力をたくさんの人に伝えること

・未来の南伊勢町がもっと良い町になるように自分たちの出来ることをすること

と結んだ。

発表の仕方などを大学生と話し合いながら、改良し、もう一度、発表練習。画面に映る大学生や、自分ち たちが映るカメラ画像に興味津々。

質問コーナーでは、発表の内容のほかに、発表のことだけでなく、「大学生の皆さんは、茄子は好きですか?」という質問も。なんとなれば、自分らの担任の先生が茄子が嫌いなので、大学生にも聞いてみたかった、とのこと。聞いてみると、大学生はみんな茄子が好きで、結果、先生が子どもたちにイジられてる結果に(笑)。

「緊張するのをどうしたらいいですか?」という質問に、大学生の工夫などを話すうち、「なすびー」と皆で合言葉にして緊張をほぐすというアイデアが出て、何度も言い出す(笑)。
ワタシが帰る時も「さよなら〜」ではなく、「なすび〜」が合言葉になっていた(笑)

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どこも、小学生たちは、大きな声で、自分たちの体験や学んだことを、しっかりと、言葉と映像と寸劇などでまとめていて、大学生とのやりとりも、非常に楽しかった。

担任の先生も子どもたちと一緒になって、地域のことを学び、その魅力を伝える、ふるさと教育を、自らの仕事として展開している。

受け入れの地域の方々のプログラムの内容もしっかりと構成されていて、地域のとこ、故郷のことをしっかりと学ぶ、地域教育プログラムが展開されている。

今回の発見の一つは、小学生と大学生の組み合わせは、非常に効果的であること。普段は大学生はそばにはいない地域の小学生。先生でも親でもない、「ちょっとだけ年上さん」との関わりは、こどもにプラスがいっぱいある.まだまだ子供っぽさもどこかに残っている(?)大学生は子どもたちととことん遊ぶことができる。

これから本番の撮影があり、その後DVDにして、町内の同学年の小学生どうしでお互いに、あるいは,保護者の方々や町の人に見てもらうことになる。最終形を見るのが楽しみである。

来年度は、ぜひ、ふるさと教育のコンテンツとして、自然環境リテラシーとの連携を盛り込んでいただいて、南伊勢の自然のこと、自然の中でのアクティビティのこと、大学生とともに展開できるとよいなぁ。シーカヤックもいいし、リテラシーキャンプもいい。一緒に地域のことを学びながら、自然の中でのアクティビティを体験しながら、地域の素晴らしさ・魅力を体感・実感して、一緒に発信していけると良いなぁ。

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