東川町はホントに将来消滅可能性の低い町!なのか。
東川町は2025年も若年女性の減少率が低い稀有な町
「人口戦略会議」がこのほど発表した『消滅可能性自治体』によると、全国の4割、北海道の6割の自治体が将来的に消滅する可能性があると発表し、新聞報道されました。
なかなかショッキングですね。
その根拠として、若年女性(20〜39歳)の人口減少率の推移が挙げられてます。
子どもを出産する可能性のある世代の女性がその町から減っていけば、自ずと町の人口が減り、自治体としての体をなさなくなってしまうということなのだと思われます。
そんな単純なことだけではないかも知れませんが。
下の北海道の地図は全道の自治体の若年女性の減少率を赤の濃淡で表したものです。(読売新聞オンライン4月25日より引用)
色の濃いところほど減少率が高く、自治体の消滅可能性が高いとされています。
白糠町、歌志内市、上砂川町、木古内町、松前町が若年女性の減少率80%以上と黒に近い赤となっています。
一方、北海道の真ん中辺り、白に近い色に我が東川町(24.2%の減少率)として塗られているのが見えます。
札幌近郊を除くと、東川町はほぼ唯一の白い自治体=「消滅可能性が低い町」となります。
これは町民にしては朗報ですね。でも本当でしょうか?
なぜ東川町には若い女性が多いのか?
ではどうして東川町の若年女性人口の減少率が低いとされるのか、その理由を探ってみましょう。
一つは移住政策が成功し、若い世代が増えていること。
確かに若いママさん。子連れの世帯が多いですね。幼児センターも、小学校も学童保育もいっぱいです。
そしてもう一つの要因が、町内に外国人留学生が多いことにもあります。
公立の日本語学校、北工学園の日本語学科と介護学科合わせて約350人の留学生が東川町民として在籍しています。
その学生のうちおよそ8〜9割くらいが若年女性ではないでしょうか。
留学生たちは1〜2年の卒業後、ほとんどが町外へと巣立っていきます。
町として留学生たちに卒業後も定住してもらう政策を取っていません。
企業などの受け皿もありませんし。
つまりこの若い留学生たちは次世代を担う子どもたちを東川町では産み育ててはくれません。
そういう状況を鑑みると、この「人口戦略会議」による『消滅可能性自治体』の分析データーは、東川町にはとても有利に作用している、その結果だとも考えられますね。
100%真に受けて、ぬか喜びしてはいられません。
東川町の人口推移を見てみると
内閣府が提供しているRESASという地方自治体のデーター分析によると、東川町の将来予測を含めた人口推移は下の図のようになっています。
これを見ると、2045年に向けて人口は減少傾向にあり、生産年齢人口は減少。高齢者人口は増加していくのがわかります。
人口ピラミッドを見ると女性強し。確かに若年女性の層は大きく変化が見えません。
90歳以上の女性が6%と他の年齢層から抜きん出て多くなるのが特徴的です。
興味ある方は、過去記事もご覧になってみてください。
北海道のなんと52.3%が無居住化するという総務省の報告もあります。