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第一回 「辞世の句を考えよう」

辞世の句を考える意義

「死ぬときには、何かかっこいいこと言って死にたい」

蓄えてきた無意味で貧相な知識と感性を、最後ぐらいはまき散らしたい。だから、完全に自己満足な願望でしかない。

どういう方向性で行くか

やっぱり和歌がいい

中古的な趣がよい。

  • 掛詞

  • 文語体(古語)

ここら辺はぜひ入れたい要素。

無意味な雑学が初めて活きる

ちょっと「教養」じみた雑学を入れたい。

  • オペラのセリフ

  • ラテン語のことわざや名分・名詩

「『教養』じみた」であって、教養とは呼べない。

例作

ありあけの されば隠れむ 月は西 東に来る 空は明しに

解説

「もうすぐ夜が明け、その時が来れば月が隠れるだろう。そうしたら私は死のう。東に来ている空はもう明るいのだから。」


「されば隠れむ」は「(月が)その時が来たら隠れるだろう」と「(私は)そうしたら死のう」が掛詞となっている。

ここにスパイスを追加

オペラ「トゥーランドット」の中で、トゥーランドット姫がカラフ王子に出す謎かけにこんなのがある。

<夜毎に生まれ 夜明けと共に消える幻>とは?
それは<希望>

https://aulamagna.exblog.jp/24385510/

夜明けとともに死のうとしている詠み手の心情を考えると、これを使うのは割とアリ。



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