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Turbo Pulkia〜スピードは強さ〜

パルキアミラーは後手側から捲るのが大変。こう感じておられる方は少なくないのではないだろうか?私もその一人だった。JCSではパルキアデッキを握り、パルキアミラーの後攻で3敗して悲しみにふけていた私に、メルボルンの友人KaiwenからMelbourne Regionalで準優勝したとの連絡が入った。それが最近話題?のTurbo Pulkiaだった。目から鱗の構築だった。各対面のプランを聞き、是非記事にして多くのプレイヤーに知ってほしいとの事だったので解説記事を書かせていただくことにした。以下がデッキレシピ。

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ちなみに、Oceania Rejeonの結果は以下の通りであった。見事に従来のインテ軸パルキアを下してのワンツーフィニッシュである。
1位 Turbo Pulkia
2位 Turbo Pulkia
3位 Pulkia(Inteleon)
4位 Pulkia(Inteleon)

さっそく解説していきたいと思うが、まず結論から。ターボ型パルキアとインテレオン軸パルキアの違いは以下の点にあると考える。
① スピード
② 後攻1ターン目から攻撃できる
③ ミラーの先攻2ターン目のセイボリーへの耐性
④ ミュウVmaxに対する高い勝率

以下の対面プランの中で説明させていただく。

・対パルキア 先攻
インテレオン軸パルキアとの大きな違いは展開のスピードにある。インテレオン軸パルキアと比べると、先攻2ターン目にボスの司令を使用して相手のベンチにいるvポケモンを取りやすくなっている。そのため先攻2ターン目、3ターン目ともにボスの司令で相手のベンチのパルキアVを倒し、先攻4ターン目、5ターン目の2ターンかけてパルキアVstarを倒す。
ポイントとなるのは、相手のパルキアVを倒す際にこちらのベンチをフル展開しなければ、自分のパルキアVstarは一撃では倒されにくい点である。ジグザグマのかんしゃくヘッドと回収ネットを駆使して調整したい。
また、相手がベンチをフル展開しているなら、こちらも展開して相手のパルキアVstarを一撃で倒すことを目指す。

・対パルキア 後攻
続いて後攻の動きについて。相手のバトル場がパルキアVであれば、後攻1ターン目にメロンを用いて、スイクンVのブリザードロンドでダメージを与える。(80〜100ダメージほどで十分)
このとき、ベンチにはパルキアVを置いておきたい。
先攻2ターン目、スイクンVがパルキアVstar(ダメージ負ってる)に倒される。
後攻2ターン目、パルキアVstarに進化して相手のベンチのパルキアVをボスの司令で呼んであくうのうねりできぜつさせる。(サイド4-4)
先攻3ターン目、後攻側がベンチを絞っているため、こちらのパルキアVstarは一撃では倒されない。
後攻4ターン目、手負いのパルキアVstarで相手のベンチのパルキアVを倒す。(4-2)
先攻5ターン目、相手の手負い(後1でブリザードロンドで技を受けている)のパルキアVstarのあくうのうねりorインテレオンのアクアバレットでこちらのパルキアVstar(先攻4ターン目にダメージを受けてる)が倒される。(2-2)
後攻5ターン目、こちらの2体目のパルキアVstarで相手の手負いのパルキアVstar(ブリザードロンドでダメージ負ってる)を倒して勝利。

次に相手の先攻1ターン目終了時のバトル場がパルキアでない場合。
この場合も後攻1ターン目にブリザードロンドを目指す。システムポケモンであるメッソン、ゲッコウガ、ゲッコウガからベンチを守るマナフィ、どれを取られても先攻プレイヤーにとっては痛手となる。先攻2ターン目、パルキアVstarのあくうのうねりでスイクンVが倒される。(4-5)
後攻2ターン目にボスの司令で相手のマナフィをこちらのパルキアVstarで倒す。(4-4)
先攻3ターン目、パルキアVstarがダメージを負う(ベンチ絞っているため一撃では倒されない)
後攻3ターン目、手負いのパルキアVstarを逃して、かがやくゲッコウガのげっこうしゅりけんで先攻側のメッソン、ジメレオンを倒す。(4-2)
先攻4ターン目、手負いのパルキアVstarが倒される(2-2) ✳︎先攻側はメッソンラインを倒されてるので、ここで後ろのポケモンを呼べず、ゲッコウガを相手にしなくてはならなくなる展開も十分考えられる。その時点で後攻優勢)
後攻4ターン目と5ターン目、無傷のパルキアVstarで2回攻撃して勝利。
(先攻5ターン目にやまびこホーンとボスの司令があれば先攻勝ちになるが、メッソンラインが倒されているので要求は高くなる)

また、話は変わるが、インテレオン軸のパルキアミラー戦において、先攻2ターン目のセイボリーが後手としてはかなり厳しいと評価している。スターポータルを温存されていると、げっこうしゅりけんを警戒して後攻側はマナフィを残さざるをえなくなるからである。そうなると後攻側のベンチはマナフィ、パルキアV、メッソンとなり、うらこうさくを使える回数が減るため、後攻側から捲るのが大変困難であった。その点、ターボ型パルキアの場合はうらこうさくに依存していないため、先攻2ターン目の相手のセイボリーに耐性がある点が評価できる。

・対ミュウVmax
本来、クロバットVやネオラントVを採用するデッキタイプはミュウVmaxに倒されやすいとされていた。この課題をディアンシーが解決している。

先攻、後攻ともに1ターン目はディアンシー2体を準備する。
ミュウ側はディアンシーをかわしてこちらのVポケモンを倒すことは出来なくなる。
2ターン目、3ターン目、4ターン目とボスの司令を3回使用して相手のベンチのゲノセクトVもしくはミュウVを倒して2-2-2で先にサイドを取り切って勝利。
スターポータルというエネ加速手段があることと、ミュウ側に手札干渉札が多くないことからこのプランの再現性は高いと考えられる。
Vstarデッキにディアンシー2体採用は、今後のデッキ作成時に活かせるかもしれない。

対アルセウス系統
ボスの司令で相手のベンチのアルセウスVをかんしゃくヘッドを駆使して倒せると強い。
トリニティノヴァでエネルギーが相手の場にたまるならば、スターミーVの技で相手のアルセウスVstarを一撃で倒すのも強い。

対 レジギガス
対 ハピナスミルタンク
コオリッポを採用し、スターポータルでエネ加速してブロックフェイスを使い続ける。

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拙い文章ですが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

Kaiwen Kuan  @kaiwenkuan01

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2013 Pokémon TCG World Champion 

2019 WCS Top8

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