アーセナルがスタートアップを集めたアクセラレータープログラムを開催。その意図とは?【エコシステム】
※この記事は2017年9月16日執筆記事を再掲したものとなります
イングランドプレミアリーグに所属するアーセナルが、クラブのイノベーションラボの開設を発表した。提携・出資を目的にスタートアップ企業を募集する「アクセラレータープログラム」を開催し、クラブのファンエンゲージメント領域の強化に繋げたい意向だ。
今回アーセナルが開催するアクセラレータープログラムは、10週間にわたり開催。企業のイノベーションを専業とする「L Marks」社の協業のもと、試合日の顧客体験価値向上、グローバルでのファンエンゲージメント、商業的パートナーシップ、リテール事業の主に4領域について、革新的な取り組みを行うスタートアップを募集する。
プログラムへの応募は10月12日に締め切られ、11月には応募企業が自社のビジネスを紹介する「ピッチデイ」が開催される。選考を通過したスタートアップは、クラブのビジネスを実際に主導するメンターのもと、2018年1月からプログラムに参加し、2018年3月の最終プレゼンにてアーセナルへの提案を行う。
今回のプレスリリースに際し、アーセナルのチーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)であるヴィナイ・ヴェンカテシャム氏は、「世の中には多くの創造的かつ革新的なアイディアを持つスタートアップが存在しているが、我々は、彼らとともに働けることを楽しみにしている。クラブはこれまで先駆的かつ革新的であることを重視してきた。我々が前に進むうえで、画期的なアイディアを見つける助けとなってくれるようなスマートシンキングな事業と協業して、今後もそうありたいと思っている」とコメント。ファンエンゲージメント領域での新たな取り組みに対する期待感を語った。
日本でも、KDDIや東急電鉄などの大企業がアクセラレータープログラムを開催する例は近年増加傾向にあるが、スポーツクラブが実施する例はごく稀。日本のプロスポーツクラブも一度開催を検討してみてはいかがだろうか。
アーセナル・イノベーション・ラボの詳細はこちらより