「言葉で表せない、表せる言葉がまだない、そんなことこそ大切に」
たまにあるな、「ちょうどいい言葉が見つからない」という時。
自分の語彙力の問題もあるけど、表現しきれない感情を持つことがある。
ネガティブな感情の時もあるけど、ポジティブな時もある。
どういう時にそう感じることが多いんだろう。
パッと思いつくのは、人に感謝を伝えたい時。
「ありがとう」とか「感謝してる」も使うし、「嬉しかった」「助かった」も使う。
具体的にやってもらったことを言いながら、「こういう理由で嬉しいと思ったんだよ」と伝えたりもする。
でも、とっても嬉しくて、とっても感謝してるという気持ちがあるけど、なかなかそれを表すピッタリの言葉が見つからず、そもそも自分でも自分の感情が分からないと、相手に伝えられず、もどかしくなる。
「こんなに伝えたい気持ちがあるのに」と。
「好き」という感情と似てますね。
「好き」「めちゃくちゃ好き」「いちばん好き」
だとまだ軽くて、
「愛してる」
だとちょっと方向性が違うというか、馴染みが悪いというか。
好きなところを100個言えば、しっくりくる言葉も出てくるのかな。
まぁ、100個具体的に言えるのと、「好きなもんは好き」と、どっちが表現力が高いかは分からないけど。
「好き」とか「幸せ」って、その言葉でも感情を言い表せているのに、その気持ちが強いほど、「もっとちゃんと言葉にしたい」「自分にしか出せない言葉で表現したい」という想いが強くなる。
もどかしさもあるのに、「なんて言えばいいんだろうな、この気持ち」と悩んでいる時間って、幸せなんだよね。
話の方向性は変わるけど、流行語大賞発表の時期なんですね。
それでこの内容にしたわけじゃないけど、ふと思い出した。
正確には、流行語大賞ではなく、若者言葉を連想した。
既存の言葉に新しい意味を付け足したり、まったく別の意味で使ってみたり、文字や記号を組み合わせて新しい言葉を生み出したりと、その発想の柔軟さに驚かされます。
個人的には「それは品がないな」と思うものもあるけど、「すごいな」というものもある。
「マジ卍」なんて、着眼点もユニークだし、言葉に意味はないのに流行らせたことがすごい。
「ぴえん」もなかなかうまいなと思っていた。
日本語って、音の響きが言葉になるところもおもしろい。
小山薫堂さん原作の『恋する日本語』というドラマが好きだったな。
その中でも特に好きだった言葉が、
「涵養」と「喃喃」。
また観たいドラマのひとつです。