【競馬予想】今年はさすがに荒れんやろ(フラグ)【秋華賞】
こんにちは、館山速人です。
本日の記事では日曜日に京都競馬場で行われるG1秋華賞について予想していきたいと思います。
秋華賞と言えば、昔はブゼンキャンドルやティコティコタックなど”荒れる”G1として有名でしたが、近年では2008年ブラックエンブレムが勝利したレース以来、全ての年で馬連の配当が4000円以内に収まっており、比較的穏やかにおさまる傾向になっています。今年はどうなるでしょうか。
荒れる秋華賞の共通点
波乱が起こった秋華賞と言えば、馬連の配当が9万円を超えた99年のブゼンキャンドル、勝利騎手インタビューで武幸四郎騎手の目が赤く、感極まって泣いているのかなと思いきや、「結膜炎で本当は医者からストップがかかっていたが、(チャンスがあると思って)医者を説得して無理やり乗った」と言う逸話がある00年のティコティコタック、3連単の配当が1000万円を超えた08年のブラックエンブレムの印象が強いのではないでしょうか。
今年の秋華賞が荒れるかどうか見極めるためにも、この3レースの共通点を探っていきたいと思います。
99年ブゼンキャンドル
この年の春のクラシックは、桜花賞を福永祐一騎手騎乗のプリモディーネが制し、同騎手に初のG1タイトルをもたらすと、オークスでは東京競馬場で重賞2勝を挙げていた東京巧者ウメノファイバーがゴール寸前で先行するトゥザヴィクトリーをハナ差交わし、樫の女王の座を勝ち取りました。
秋華賞の1番人気は桜花賞3着、オークス2着のトゥザヴィクトリー。前哨戦のローズSでは1番人気で4着に敗れたものの、その素質の高さは疑いようがありませんでした。2番人気に推されたのがローズSでトゥザヴィクトリーを下したヒシピナクル、この馬はヒシアマゾンの妹と言う事もあり血統的な期待も高い馬でした。3番人気はフサイチエアデール。直近は勝ち切れない競馬が続いていたものの安定感のある走りを見せており、大崩れは考えにくい状況でした。
レースは1000m通過タイムが58.4と言うハイペース。そこから3コーナーでヒシピナクルが先行するトゥザヴィクトリーを目標とする形で早めに仕掛けたため息が入らないまま4コーナーへ。ペースが緩まなかったこともあってか先行していたトゥザヴィクトリーやフサイチエアデール、早めに仕掛けたヒシピナクルは伸びを欠き、後方で脚を溜めていたブゼンキャンドル、クロックワークの末脚が炸裂し、この2頭がワン・ツーを決めました。
1番人気のトゥザヴィクトリーは13着でした。
00年ティコティコタック
この年の春のクラシックは桜花賞をチアズグレイス、オークスをシルクプリマドンナといずれも山内研二厩舎所属の制し、同厩舎のトレードマークであるピンクのメンコが牝馬クラシックを席巻しました。
この2頭はいずれも前哨戦のローズSに出走しましたが、このレースは上がり馬のニホンピロスワンが制し、チアズグレイスが5着、シルクプリマドンナが4着と敗れました。秋華賞本番はこの3頭がいずれも単勝オッズ4倍台で人気を分け合う形になりました。
レースは前年の2歳(当時の表記では3歳)チャンピオン、ヤマカツスズランが前年とは打って変わったスローペースで逃げをうつと、後続各馬は牽制しあったまま4コーナーまでレースが進みました。直線後続の馬も脚を使うものの前を行く馬も脚を残していたため差を詰めることが出来ず、道中好位のインという絶好のポジションをとっていたティコティコタックがゴール手前でヤマカツスズランを捕まえて勝利を手にしました。
人気馬は1番人気のシルクプリマドンナが10着、2番人気のチアズグレイスが4着、3番人気のニホンピロスワンが11着でした。
08年ブラックエンブレム
この年の春のクラシックは、桜花賞が3連単700万円超の大荒れ、オークスも3連単40万円超、しかも勝ち馬トールポピーに騎乗した池添謙一騎手がそのレースの進路妨害による騎乗停止処分を受けるなど常に”波乱”がつきまとっていました。
秋になってもその傾向は変わらず、前哨戦のローズSでは、桜花賞馬レジネッタが3着、オークス馬トールポピーが6着に敗れる一方で、オークス9着のマイネレーツェルが勝利、オークス10着のムードインディゴが2着と”レースごとに勝ち馬が変わる”と言う状況でした。
1番人気トールポピー、2番人気レジネッタで迎えた秋華賞もその傾向は変わらず、トールポピーが10着、レジネッタが8着と大敗し、オークスは4着と健闘したもののローズSで15着と崩れたことで人気を落としていたブラックエンブレムが勝利、2着にはローズSで2着に入ったムードインディゴ、3着には賞金順位18番目でギリギリの出走となった16番人気のプロヴィナージュが入り、3連単の配当が1000万円を超える大波乱となりました。
と、長々と昔のことを振り返ってみましたが、この3つの年に共通するのは「前哨戦で春の実績馬が負けていること」「にもかかわらず、秋華賞本番で再度人気になっていること」があげられます。要するに春の実績馬が絶対的な存在でない場合に秋華賞は荒れる傾向にあります。
今年の前哨戦は紫苑S、ローズSいずれも1番人気馬が敗れています。しかし、ローズSではクイーンCの勝ち馬で2番人気だったクイーンズウォークが制しており、その時の1番人気レガレイラは出走しません。
また、同レースにはオーロラエックス(3番人気)やカニキュル(5番人気)、フレミングフープ(6番人気)など有力な上がり馬が多数出走していましたが、これらの馬はいずれも掲示板にも載れませんでした。
桜花賞2着のアスコリピチェーノが京成杯AHで古馬を軽く一蹴したことを考えても、今年の3歳牝馬路線は”春の実績馬強し”と言えると思います。よって、今年の秋華賞は荒れないと私の中では結論付けたいと思います。
と言う事で、軸は3クイーンズウォーク、5チャルヴィニア、14ステレンボッシュの3頭。中でも個人的に推したいのがクイーンズウォーク。春のクラシックホース2頭に比べて人気がないのも良い点ですが、騎乗する川田将雅騎手は京都競馬場新装から今年の春開催までの京都芝2000mの成績が【11/7/4/3】連対率72%と言うとんでもない数字を残しています。このレースに限らず「京都芝2000mは川田買っとけ!」と言っても良いと思います。
データから見る穴馬の条件
とは言え、”大荒れ”とまではいかなくても、馬券に入る3頭のうち1頭くらいは穴馬が食い込むことは多々あります。
と言う事で、秋華賞過去10年のうち京都競馬場で行われた8回の秋華賞のうち「単勝オッズが15倍以上ついた馬」のデータから穴馬を探っていきたいと思います。
今年の出走馬で、単勝オッズが15倍以上つく可能性がありそうな馬
1ホーエリート
4タガノエルピーダ
6ラピッドアイ
7チルカーノ
8コガネノソラ
9アドマイヤベル
11ランスオブクイーン
12ラヴァンダ
13クリスマスパレード
15セキトバイースト
過去8回の京都競馬場で行われた秋華賞で単勝オッズ15倍以上の馬の成績は【0/2/5/100】複勝回収率30%とそれほど成績が良いわけではありません。その中でも、
A.1枠or2枠【0/0/0/20】
B.8枠【0/0/0/21】
C.前走5着以下【0/0/0/49】
D.前走上がり3F順位3位以下【0/0/0/80】
とかなり苦戦が強いられています。
上記4つのデータのいずれかを満たす馬を消すとこのようになります。1ホーエリート A,C,Dに該当4タガノエルピーダ Dに該当6ラピッドアイ C,Dに該当
7チルカーノ8コガネノソラ Dに該当9アドマイヤベル C,Dに該当
11ランスオブクイーン12ラヴァンダ C,Dに該当13クリスマスパレード Dに該当15セキトバイースト B,Dに該当
と言う事で、残ったのは7チルカーノと11ランスオブクイーンの2頭だけ。8コガネノソラあたりは単勝オッズ15倍を切るかもしれないので微妙なところですが、人気薄で買うのはこの2頭で良いかなと言うイメージです。
印・買い目
◎3クイーンズウォーク
○5チェルヴィニア
○14ステレンボッシュ
△7チルカーノ
△10ボンドガール
△11ランスオブクイーン
馬連:3-5,14
3連複:3,5,14-3,5,14-3,5,7,10,11,14