【競馬予想】レイデオロの逆襲~雅の道切り拓け~【菊花賞】
こんにちは、館山速人です。
今回の記事では、日曜日に京都競馬場で行われるクラシック最終戦、菊花賞の予想をしたいと思います。
菊花賞と言えば、クラシックの最終戦、牡馬三冠のラストを飾るレースというのは言うまでもないでしょう。このレースで個人的に注目しているのは「春の実績馬VS夏の上がり馬」の構図です。
過去10年を振り返ってみると、馬券圏内に入った30頭の前走の内訳を見てみると、
・神戸新聞杯 13頭
・セントライト記念 8頭
・日本ダービー 1頭
・札幌記念 1頭
・ラジオNIKKEI賞 1頭
⇒前走重賞に出走 計24頭
・古馬2勝クラス 5頭
・古馬3勝クラス 1頭
⇒前走条件戦に出走 計6頭
となっており、神戸新聞杯やセントライト記念に上がり馬が出走していることを加味しても、やや春の実績馬が優勢なのかなと言う傾向です。
しかし、この「前走条件戦に出走」の馬たちを細かく見ていくと面白いことが分かります。この6頭を前走の距離で分類すると、
・芝2200m 5頭
・芝2600m 1頭
と芝2200mに出走した馬が5頭を占めています。
この、「前走古馬2勝クラス、もしくは3勝クラスの芝2200m戦に出走し、なおかつ勝利した馬」に限ってみると、過去10年【1/1/3/5】と複勝率50%の好成績を残しており、複勝の回収率も275%と馬券的にも妙味があることが分かります。
さらに、過去10年で上の条件を満たした出走馬10頭について、該当するレース(前走=古馬2勝or3勝クラスの芝2200m戦)の走破タイムとラップタイムを比較してみます。
これを見ると、馬券圏内に入った5頭には、
①後半1000mが59秒を切っている
②前半1000mと後半1000mを比較した時、後半1000mの方が1.5秒以上速い後傾ラップ
③ラスト6F以降全てのハロンタイムが12.4以内
という共通点があることが分かります。
馬券圏内に入れなかった5頭は菊花賞が4か月の休み明けでの出走だったジュンヴァルカンを除き、この3つの条件を満たしていませんでした。
このラップの特徴としては”前半はスローだけれども、ペースが上がり始めるタイミングは早く、それでもゴールまで脚色が衰えない”というまさに長距離を走るのにうってつけのラップと言え、このようなラップで勝った馬は菊花賞の適性と合致していると言えるのではないでしょうか。
今年の出走馬を見ると、前走古馬の2勝or3勝クラスの芝2200mを勝利したのは、1ピースワンデュック、16ヘデントール、17アドマイヤテラの3頭。それぞれの走破タイム・ラップタイムを見ると以下のようになっています。
このように、ピースワンデュックは①と②の条件を、ヘデントールは③の条件を満たしていません。
という事で、私の菊花賞の本命はアドマイヤテラにします。
まぁ、このようなデータの裏付けがなくても、2200mで後半6Fを全て11秒台のレースと言うのは、非常に優秀な持続力比べのレースと言えると思うので、力量的にも本命にして差し支えない馬だと思います。
また、アドマイヤテラに関しては、個人的に応援したくなる血統なんですよね。
父のレイデオロは2017年の日本ダービー馬で翌年の秋の天皇賞も勝利したG1・2勝馬。近親にディープインパクトがいることもあり種牡馬として期待され、2023年までは毎年100頭以上の繫殖牝馬に種付けがされていました。
しかし、去年デビューした産駒の馬産地での評価が芳しくなかったのか、はたまたイクイノックスという強力なライバルがスタッドインしたからなのか、2024年の種付け頭数は39頭までガクッと減っており、種牡馬としての未来に暗雲が立ち込めています。この菊花賞が種牡馬・レイデオロの逆襲の始まりとなることを期待したいです。
一方で母のアドマイヤミヤビはレイデオロと同期でこちらは2017年のクイーンCを制しています。息の長い確かな末脚が武器の馬で順調に行けばG1タイトルも夢ではなかったと思います。しかし、オークス3着後秋初戦のローズSに向けての調整中に屈腱炎を発症し、引退に追い込まれています。
アドマイヤテラには父の復権だけでなく、母の悲願の成就も達成してほしいところです。
余談ですが、アドマイヤテラの鞍上武豊騎手は過去に菊花賞で5勝していますが、そのうちの2勝は8枠17番であげています。
オカルトチックな話になりますが、武豊騎手にとって菊花賞の17番スタートは”吉兆”と言えるのではないでしょうか。
(スペシャルウィークで2着に負けた時も17番だったことは内緒)
転載元:JRA公式チャンネル(youtube)
2番手(3連複の2列目のイメージ)には、先述のデータからピースワンデュック、ヘデントール、さらに神戸新聞杯を勝った10メイショウタバルを上げたいと思います。
ピースワンデュックはこのレースと相性の良い阿賀野川特別の勝ち馬。血統的にも父グレーターロンドン自体はマイラーだったものの近親に菊花賞馬のキセキがおり、長距離適性があっても不思議ではありません。
また、母の父のジャングルポケットは父として菊花賞馬のオウケンブルースリ、天皇賞馬のジャガーメイル、エリザベス女王杯の勝ち馬クイーンスプマンテを輩出しています。つまり「(通常の日程ならば)京都で開催される2000m超のG1」をすべて制しており、ジャングルポケットは京都の中長距離の激熱種牡馬と言えると思います。
ヘデントールも父ルーラーシップ、母父ステイゴールドはともに菊花賞馬を輩出している種牡馬であり、長距離適性は高いと思います。
先週の秋華賞はチャルヴィニア-ボンドガールと同じ新馬戦を使った馬がG1でワン・ツーを決めたことで”伝説の新馬戦”のワードがSNSなどで飛び交いましたが、この馬も新馬戦は皐月賞馬・ジャスティンミラノの2着でした。今週も”伝説の新馬戦”というワードがSNSでトレンド入りするかもしれません。
メイショウタバルは個人的には好きな馬で、現3歳世代の中でもトップクラスの能力を秘めた馬だと思います。それこそ皐月賞馬ジャスティンミラノや、ダービー馬ダノンデサイルにも引けをとらないほどにです。血統的にも父のゴールドシップは菊花賞・天皇賞春両方の勝ち馬ですし、母の父フレンチデピュティ、母の母の父ダンスインザダーク、母の母の母の父クリスタルグリッターズはいずれも菊花賞馬、もしくは天皇賞馬を輩出しています。
ただ、この馬に関してはやっぱり折り合いが不安です。
週中の追い切りの記事(2024年10月16日に日刊スポーツ様より配信)でも……、
いやいやそんな他人事みたいに(´・ω・`)
折り合いつけるのは俊くんの仕事や( `ー´)ノ
そこは君が上手いことやってくれんと……。
まぁ、そうは言っても浜中俊騎手は2019年の日本ダービーをロジャーバローズでほぼ逃げ切って勝ったと言って良い(正確には大逃げのリオンリオンを離れた2番手で追走ですが💦)ジョッキーなので、その手腕には(ちょっとしか)疑いは持っていません。
メイショウタバルの力を100%引き出す騎乗を期待しています。
印・買い目
◎17アドマイヤテラ
○10メイショウタバル
▲1ピースワンデュック
▲16ヘデントール
△4ダノンデサイル
△13アーバンシック
単勝:17,10
馬連:17-1,4,10,13,16
3連複:17-1,4,10,13,16
3連複:1-10-16