【競馬予想】世代最初の重賞勝ち馬は?【函館2歳S】

こんにちは、館山速人です。

今回のブログでは土曜日に行われる函館2歳Sの予想をしていきたいと思います。

今年の目玉は何と言っても7サトノカルナバル。6月の東京芝1400mで行われた新馬戦を上がり3F34.0の末脚で2着に7馬身差をつける圧勝劇で一躍注目を集めました。

しかし、個人的には今回のレースに関しては、やや懐疑的に見ています。

その理由は、このレースを使ってきたこと。世代最初のJRA重賞である函館2歳Sは、「将来性の高い馬」よりも「仕上がりの早い馬」が活躍するイメージ。逆に言えば「将来を期待される馬」であればこのレースを使わず夏場は休養に当てられるイメージがあります。

ましてや、サトノカルナバルは東京デビュー。函館滞在でこのレースを使うのであれば納得も出来ますが、東京からわざわざ北海道に輸送してレースを使うと言うローテは「実はあんまり期待されてないんじゃないか?」と見ることもできます。

また、データ的にも歓迎できない要素があります。函館2歳Sは北海道でデビューした馬が強く、過去10年北海道(函館、札幌)以外でデビューした馬の成績は【0/1/2/36】と芳しくありません。やはり、2歳と言う若駒にとって「輸送から間を置かずにレースを走る」と言うのは思った以上の負担になるかもしれません。

とは言え、サトノカルナバルのデビュー戦が鮮烈だったのは事実なので、今回は「押さえ」の評価に留めようと思います。

では、今回私が本命にする馬はと言いますと、3リリーフィールドでございます。

個人的にこの馬を推したい理由は4つ。

第一にこの馬のデビュー戦の勝ちタイム。函館ダート1000mを59.0。良馬場に限定すればこのコースで勝ちタイムが59.0以内だったのは2012年のタイセイロバリー(58.6)、2013年のフクノドリーム(58.6)と合わせて3例しかなく、新馬戦で記録したのはリリーフィールドが初めてと優秀な時計でした。

第二にデビュー戦の内容。好スタートからポンと先頭に立つと、他の馬の手が動き出す4コーナーでも持ったまま。直線に入って追い出すとさらに伸びて後続に6馬身の差をつける完勝劇。まさに「テン良し、中良し、終い良し」を体現する競馬でした。
また、そのレースで2着だったオカメノコイは次走未勝利戦を2馬身半差で快勝。メンバーレベルも低くないと言えます。

このように、リリーフィールドの新馬戦は、時計・内容両面から、非常に内容の濃いものだったように思います。

第三に騎手。武豊騎手は言わずと知れたレジェンドですが、中でも函館芝1200mは過去3年で【18/14/12/44】と複勝率50%と抜群の好成績を誇っています。競馬ファンの間では「長距離は騎手」と言われていますが、小回り短距離と言う少しのロスも許されないこのコースでは、騎手の手腕が問われると言うことかもしれません。リリーフィールドにとって頼もしい相棒と言えるでしょう。

最後に血統から見る芝適性。父であるモズアスコットは今年デビューの産駒が初年度産駒なのでデータが出ていませんが祖父フランケルの産駒成績を見ると、芝の成績は【67/67/56/365】で勝率が12.1%、複勝率が34.2%、ダートの成績は【11/4/6/101】で勝率が9.0%、複勝率が17.2%と明らかに芝向きの種牡馬。その血を継ぐモズアスコットもダートより芝向きの可能性は十分にあります。
また、母のハイリリーも芝で3勝を挙げており、リリーフィールドが芝でさらにパフォーマンスを上げる可能性は高いと判断します。

ちなみに過去10年の函館2歳Sで「前走が函館ダート1000m」の成績は【1/1/1/10】。単勝回収率が229%、複勝回収率が136%で馬券的に言えば「美味しい」条件。積極的に狙ってみるのもありだと思います。

相手は、先ほど挙げたサトノカルナバルの他、1エンドレスサマー、2チギリ、5ニシノラヴァンダ、10カルプスペラシュ、13エメラヴィの6頭。
3連複1頭軸流し&リリーフィールドの単勝で勝負したいと思います。

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