僕たちはスーパースター!!(アニメラブライブ!スーパースター!!3期11話感想)
こんにちは、タテウオです。
ようやくここまで来ました。この日が来てしまいました。
皆さんはこの物語から何を受け取りましたか?何か大切なものは見つかりましたか?
あなたの心に生きる「ラブライブ!スーパースター!!」の物語が最高の輝きになっていることを願います。
それではさっそく本編です。
先のLiella!を担っていく者たち
まずはこれからもLiella!に残る1、2年生のこと。
2年生、とっても頼もしくなったね。
誰か一人すごい人が引っ張っていくんじゃなくて、それぞれが得意なことやできることをやって、そうして4人が一つの塊として強い力を持っていく。
何事にも恐れず挑戦するきな子、物事を一番俯瞰して見れる四季、いろんな調整役をこなすメイ、柔軟な発想とパワフルさがある夏美。
誰一人として欠けてはいけない4人だと思うし、だからこそほかの学年に比べて「仲間」感が強いと感じるのかもしれません。
そしてそれぞれ別々のシーン。
まずは夏美。
この2人が仲良くしてるの一生見せてください。本当に好きすぎる。
ここでも話している通り、夏美は「強くありたい」、妹の前では強い姉で居たいという願いがずっとあったからこそ、姉妹の関係がこじれてしまったわけで。
こういう弱みを冬毬の前でも見せられるようになったのが、この2人の関係性が元に戻った感じがしていいですね。
来年もその先もずっと鬼塚姉妹が仲良く暮らしていけますように。
次に四季メイ。
2期の最初には言葉を交わしてもなかなかお互いの想いに気付けなかった2人。
それが今回は言葉を交わさずとも同じ想いを抱いている。それはまさに以心伝心。
3期3話などたくさんの困難を2人で一緒に越えてきた今、こうして2人の想いが何もしなくても一つになるって素敵ですよね。
不器用な2人でも、この2人ならきっとこれから先のLiella!も最高のものにしてくれるはずです。
最後にきな子。
今までの挑戦し続ける強さはそのままに、生徒会長の責任が伴ってもそこに一切ひるまない姿勢は本当に流石です。
生徒会長の座に就いたことによって、才能が開花したのが彼女って感じがするんですよね。元々あったものを自覚して強くなったみたいな。
人のために動ける行動力のあるリーダー、結ヶ丘がきな子によってどのような学校になっていくのかがすごく楽しみです。
そして1年生の2人。
スクールアイドルとしてここまで活動し続けて、冬毬がマルガレーテにぶつけた言葉は「あなたと一緒にスクールアイドルを続けたい」というもの。
冬毬がスクールアイドルが好きと言えるようになったことがシンプルに嬉しいのももちろんですが、冬毬の誘いにマルガレーテが揺らぐのがとても印象的で。
マルガレーテって自分の夢のためならどんなことでもするのが信条でした。でもそれが根本から覆るくらいスクールアイドルが好きで、何よりそれは冬毬との日々が楽しかった証明なんです。
お互い、いい相棒を持ったと思います。
この2人にしかない関係性があって、なんだかんだお互いを支えあってきたからこそ、マルガレーテがLiella!に残る選択ができた。
2人が作り上げていくこれからのLiella!、それは今までとは全く違うけれど素敵なものになる予感がします。
それぞれがそれぞれの想いを乗せて挑むラブライブ決勝。
彼女たちが歩んできた道が、そのままステージとなって輝いていきます。
そう、11人最後のステージで。
歌おう、楽しく。
Liella!に残り続ける1,2年生とは裏腹に、3年生たちはそれぞれの未来へ歩む準備を進めていきます。
千砂都はオーディションに合格してダンスチームへ。
可可は自分の目指す道を定め、
すみれは声をかけられているプロダクションに。
恋ちゃんはこれからも結ヶ丘を街で一番の学校にするために頑張ることでしょう。
そんな中で一人だけ、未来に進むことに不安を覚えている人がいました。
それはかのんちゃん。
考えてみれば当たり前で、誰よりも大きな舞台で、誰よりも遠くの場所で、どんなものかわからないものを目指して、一人で頑張らなきゃいけない。
それが才能を持つ者の使命であり、課せられた試練なのかもしれないけれど、あまりにも重たすぎるものです。
ふとした時に「帰りたい」と口に出てしまい、それから自分を鼓舞して何とか体裁を保つのに必死でした。
そんな時に見た一つの夢。
行き先を見失って、どこを目指せばわからなくなっていた彼女の前に現れるのは、かつて歌が好きで歌うことが楽しかった自分。
青空のもとで笑うかつての自分はこう語りかけてきました。
「歌は怖くない。楽しいものだよ。だから歌おう!楽しく!」
なぜ自分は歌っていたのか、なぜ今ここで歌うのか、なぜこれからも歌でみんなを笑顔にしたいと思うのか。
あの日周りに語りかけていた言葉は、自分にもかえってきました。
もうかのんちゃんは大丈夫。
だって歌は楽しいものだから。彼女はこれからも歌でたくさんの人を笑顔にしていきます。
ラブライブ決勝の舞台だって例外じゃありません。
彼女は、彼女たちは、音楽で心を結ぶため、みんなを笑顔にするためにラブライブ決勝の舞台で歌います。
今までの自分たちの生きてきた軌跡を音楽に乗せて。
スーパースター!!
さてさて、今回の新曲です。
まずタイトル。
作品の名前そのものを背負うという、今までのラブライブシリーズに例を見ない楽曲。
ラブライブシリーズってちょっと追いかけていれば分かるんですが、アニメ以外のところにも無数にコンテンツが広がっているんですよ。
現実の方のグループの活動にLoveliveDaysやG’sマガジンなどの雑誌での展開、はたまたゲームでの展開などなど、メディアミックスの作品であり、僕たちの日々のいろんなところでラブライブを感じることができます。
それって裏を返せば、シリーズ全体において一つの像を定義しづらいことにもつながると思うんです。それぞれがそれぞれのかたちとしてラブライブを捉えているだろうし、むしろそうあるべきものだと思います。
なのに、今回の新曲のタイトルは「スーパースター!!」。
ラブライブ!スーパースター!!としての到達点をこの曲で定義してきたんです。正直ものすごい覚悟だと思いますし、それに恥じない完成度になっていると思います。
前置きはここまで。曲の内容に入っていきましょう。
歌詞がね、良すぎるんですよ…
今までの歩んできた道が全部ここに詰まってるんです。
幾度となくLiella!を導いた「風」。それが今も彼女たちを導いている。あの頃よりずっとずっと強くなった彼女たちを。
この今日という日はかつての自分たちが目指してきた日。みんなで笑顔で歌って、みんなが笑顔で居られる日。
だからこそ、この瞬間に彼女たちはつながる幸せを歌うんだ。
この物語を受け取った人たちの中には確かに何かが生まれていて、その小さな煌めきがそれぞれの新たな物語になっていく。
それはかつて大好きなことを心の奥底にしまっていた彼女たちが、今は大きな輝きを放っているように。
歌詞の無駄なところが何一つなくて、Liella!と、ラブライブ!スーパースター!!を大好きで追いかけて向き合い続けてきて受け取ったものが、全部全部この曲に詰まってる。
そして、かつて一枚だった羽根は、
11色になって飛び立っていく。
彼女たちひとりひとりが誰かにとってのスーパースター!!で、それぞれの物語を生きていて、それがかけがえのないたった一つの「私を叶える物語」になっていく。
ラブライブ!スーパースター!!の掲げる「私を叶える物語」ってスクールアイドルの中だけでおさまる話じゃなくて、人生をかけて叶えたい何かに向かって全力で走るってことで、だからこそ、「この物語の主人公は君さ」って歌詞が僕たちにストレートに刺さってくるんだと思います。
この曲がラブライブ!スーパースター!!を応援してきたすべての人に、もっと言えばラブライブシリーズを応援しているすべての人に届くことを願います。
僕たちが生きている今この瞬間。これもそれぞれの「私を叶える物語」の一部です。だって僕たちはそれぞれの物語の主人公なんだから。
以上、11話感想でした!
サブタイの時点で舐めてたとかは全然ないんですけど、正直ここまで「ラブライブ!スーパースター!!」の物語を描き切ってくるとは思いませんでした。
今まで全力で彼女たちを応援してきて、この物語を受け取るためにたくさんのことを考えてきて本当に良かったと思わせてくれました。本当にありがとう。
次は実質的なエピローグでもあり、卒業回です。
今まで結ヶ丘には卒業という概念がなかったこともあって、きっと物語の外にいる僕たち以上にLiella!のみんなや物語の中に生きるみんなにとって大切な思い出になるはず。
どうかみんなで、笑顔で12話を迎えましょう。笑顔でおめでとうって言いましょう。5人の門出が最高の思い出になるように。
それではまた来週!