僕がジュニア選手に伝えたいこと
①自己紹介
こんにちは、東 拓明です。京都のテニスアカデミーでジュニア育成のフィジカルコーチとして活動しながら、ITF jrの海外遠征帯同コーチ兼トレーナーや高校テニス部のサポートも行っています。
②テニス選手のキャリアの築き方に混在する問題について
この記事では、テニス選手のキャリアの築き方に混在する問題について想いを書きたいと思います。今のジュニアテニス選手は選択肢が非常に多いです。
日本でプレーする選手であればまずは中学までは家から通えるテニスクラブを拠点に練習する選手が多いと思いますが、高校選びでテニスのことを真剣に考えるご家庭ほどたくさんの選択肢に迷われるご家族も多いです。高校では全日制の強豪校に行く選択肢もありますし、部活に入らずにテニススクールに通ったり、最近では海外遠征に行きやすいように通信制の高校を選択する人も増えています。
また海外を拠点にプレーする選手も増えてきています。海外遠征でも海外に拠点をおいて練習している日本人選手に多く出会いました。
選択肢が多いことはとてもいいことなのですが、日本ではその多くの選択肢を知っているコーチやトレーナーが少ないのが現状です。もちろん経験豊富な素晴らしいコーチ、トレーナーも多くいますがやはり上位選手にその情報が集まっているように感じます。
知識があればあらゆるレベルのジュニア選手に多くの選択肢があるにも関わらず、それを知った上で選択出来る選手が少ないんです。
③その問題を踏まえた上での東さんの実績や考え方(海外帯同などなど)
実際、僕は選手時代に戦績もなく全国大会に出たことも無かったので、海外テニスのことを知ることもそういう活動をしている選手と関わることも出来ませんでした。しかし幸運なことに大学在学中に、ITF jrの海外遠征の帯同出来る機会がありそこで様々なレベルのプロを目指すジュニアと関わり、今まで自分が知らなかった海外でテニスを頑張るという選択肢を知ることが出来ました。
それを経験するまでは、海外に遠征に行ける選手なんて日本のトップ選手だけだと思ってました。プロのように世界を飛び回って世界ランキングを獲得するシステムがジュニアにもあるなんで知りませんでした。日本でまずは全国レベルにならないと海外の試合で勝てないと思っていましたし、そもそも僕みたいな弱い選手に参加資格は無いと思っていました。
でもそれは全部違いました。僕が海外遠征を経験して分かったことは、
テニスが強いから海外に試合にいくんじゃなく、強くなるために海外にチャレンジする選手が多くいること。
そしてそれは実際に誰にでもチャンスが開かれていること。
ITF jrの大会でポイントを獲得してランキングをあげることがジュニア大会の最高峰グランドスラムジュニアにつながる一番大きな道であること。
そんな感じで僕は選手を終えてから知らなかった選択肢を知りました。
僕は僕のように知らずに選手生活を終えてしまう人を、一人でも減らしたいと思いました。知った上で選ばないならいいんです。
でも知りたいのに知らずに選べない人は無くしたいので僕の経験を誰かに活かしてほしいんです。
④東さんのテニスのフィジカルコーチとしての強み・心掛けていること・強みにしていきたいこと
僕はなにも知らずに狭い世界のまま選手生活を終えてしまったので後から知る辛さが分かります。でもそこからトレーナー、コーチとして海外遠征を経験し、プロを目指すジュニア選手と関われたことからいろんな選択肢を知ることでどれだけ可能性が広がるかも目の当たりにしました。
僕はテニスのフィジカルコーチとしてトレーニングをジュニア選手たちに教えています。そのトレーニングの質にこだわって楽しくフィジカルを向上させていくことは大前提。
トレーニングを教える中でその選手がどんなことを考えているのか、何を目指したいのか一緒に考えながら、選手たちにいろんな選択肢、可能性を与えてあげられるような、
僕はそんな存在でありたいと思っています。