まえだおかださん(第55回優勝) インタビュー Vol.1-2
前回に引き続き、ミュージカルオーディションショー・第55回スマッシュキャバレーで優勝した史上最年少デュオ、「まえだおかだ」の前田礼さん(9歳)と岡田悠李さん(8歳)へのインタビュー(後編)をお送りする。
★前編はこちら(スマッシュキャバレー編Vol.1-1)
6 「ドキドキしたけど、あったかくなりました」
― ソロで歌う時と、今回のように二人で歌う時ではどんな違いがあると思いますか?
岡田 二人で歌を分けるのも難しいし、一人でやる時みたいに自分の自由にやれないから、そっちの方がちょっと難しかった。
― では、本番中、目を合わせている時はどんな気持ちでしたか?
岡田 ドキドキするなーと。
前田 ドキドキしたけど、なんかあったかくなりました。
岡田 友達と歌っている方が、知らない人と歌っているよりいいから。やっぱり、「友達と歌って良かったー」、「楽しいなー」と思った。
7 お互いの印象
― 前田さんから見た岡田さんはどんな方ですか?
前田 (笑顔で)うーん。いつも元気で明るくて、妹たちのことをたまに怒るけど、優しいお姉ちゃん。
― 妹さんがいるんですね。そうか。優しいお姉ちゃんなんですね。
岡田 (手を振って謙遜しながら)いえいえ。
前田 (妹さんの)一人が、(優勝者として名前を)呼ばれた時に泣いちゃいました。
― お姉ちゃんはみんなに愛されているんですね。
岡田 (笑顔で頷く)
― では、岡田さんから見た前田さんはどんな方ですか?
岡田 たまに、あの(笑)、レッスンしてる途中に、お母さんに「2人でやらせて」と言ったりとか。すごい元気で、前向きで優しくて、私が泣いてる時もすごい助けてくれて。なんて言うんだろう・・・今まで一緒に何かをやってきた友達の中で、一番印象に残ったなって。
二人で歌うことの難しさを乗り越え、本番では、二人一緒だからこその温もりや楽しさを感じていたという前田さんと岡田さん。お互いについて語る時のはにかみながらも嬉しそうな笑顔からは、練習から本番までの過程を共有する中で深まった特別な絆も窺うことができた。
8 将来の夢
最後に、将来の夢について伺った。
― 大きくなったらどんな人になりたいですか?
前田 私は動物が大好きで、怪我していたりする動物とか、自然の中でも殺されちゃう動物がかわいそうだから、獣医さんになりたいです。
― 歌やミュージカルとはまた違う素敵な夢を持っているんですね。
岡田さんは如何ですか?
岡田 私は女優さんになりたいし、歌の先生と、ダンスの先生と・・・ミュージカルに関しては全部できる人になりたい。
― なるほど。ミュージカルはお芝居、歌、ダンスの全てをこなす必要がありますものね。
二人とも将来がとても楽しみですね。
前田・岡田 (笑顔で)はい。
― 今日はお疲れのところ、ありがとうございました。
前田・岡田 ありがとうございました!
前向きさや優しさの中にも、芯の通った強い意思を感じさせる前田さん。そして、物事を深く考察する一方で、感情豊かな一面も持つ岡田さん。
今回のインタビューから、「まえだおかだ」の演技の“パワフルさ”と“冷静さ”は、ミュージカルを通した様々な経験によって築かれた二人の絆や、若いながらも成熟したものの見方の上に成立していたことを実感させられた。おそらく今回のスマッシュキャバレーでの優勝経験も、表現者として、さらには一人間としての彼女たちの大きな糧となっていくことだろう。成長期真っ只中のデュオ「まえだおかだ」の今後への期待は膨らむばかりだ。
【Tateko】
■プロフィール
前田 礼(まえだ れい)
ジュエリーキッズプロモーション所属。2013年生まれ。4歳のときアニーを観て自分もミュージカルをやってみたいと思い、7歳で初舞台。スキーと水泳が得意で、スキーは8歳でSAJスキー検定2級合格、水泳は生後7ヶ月から始め今は週1回1,000メートルほど泳ぐ。
岡田 悠李(おかだ ゆり)
ジュエリーキッズプロモーション所属。2013年生まれ。ジュリーアンドリュースに憧れ4歳よりミュージカルのレッスンを始める。5歳で歌舞伎に出演し初舞台を踏む。以降、舞台やTVに出演。よく食べよく眠りよく歌う事が好き。オクターブの音域を持つ世界の女優姫を目指している。
文章・企画構成:Tateko
写真:中山駿
協力:SMASH CABARET https://smashcabaret.com/
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