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【後編】代表中釜のTATEKATA創業ストーリー

こんにちは。TATEKATA広報担当です。前回から弊社代表中釜の、創業ストーリーについてお届けしています。前編では、中釜のこれまでのキャリアや成功体験、そして彼が追い求めた本当の幸せについてお話しました。

前編はこちらから↓↓

後編では、TATEKATA創業に至るまでの苦悩と決断、そして立ち上げ直後の奮闘を深く掘り下げていきます。また、会社が掲げる「お客様ファースト」の信念についても語ってもらいました。後編もぜひお楽しみください!

中釜竜也(なかがま たつや)
生年月日:1985年6月16日生まれ(39歳)
出身地:鹿児島県枕崎市
家族構成:妻、子供3人
趣味:読書、温泉、ジョギング、映画鑑賞
Instagram:https://www.instagram.com/tatekata_soudan/



迷いと決断の9ヶ月間。中釜がTATEKATAを立ち上げるまでの軌跡

—実際にハウスメーカーを退職して、TATEKATAを立ち上げるまでの経緯を教えてください。

前の会社を辞める10ヶ月前ぐらいに初めて退職の意思を伝えたんです。そこから9ヶ月くらいかけて、いろいろ整理して退職に至りました。退職の意思を伝えて合意をもらってから、本格的に次に何をやるか考え始めました。

選択肢は色々ありましたが、やっぱりお世話になった会社に迷惑はかけたくなかったです。たとえば建設業で会社を立ち上げて、前の会社の人を引っ張って独立する、みたいなことをやってる人もいました。そういう選択肢も考えられなくはなかったんですが、それは前の会社に喧嘩を売ることになるんで、やめました。それに、部下たちに「中釜さんも結局そうするんだ」なんて思われたら、会社の士気を下げちゃうかなって。だから、全く関係ない地方創生ビジネスに手を出そうと考えたんです。

でも、全然違う分野で急に新しいことを始めようとしてもうまくいかないこともあって、半年ぐらい準備で動いていたんですが、結局そのビジネスはやらないことになりました。でももう退職が決まってたんで、何をやるかを再度真剣に考えざるを得なくなりました。

その時に、頭の中にずっとあったのが、この相談ビジネスです。これなら自分は100%成功するだろうと確信してました。自分に向いてる仕事だと思ってたんですけど、やっぱり住宅業界に残ることになるので、できれば避けたかった。でも、妻と子供のことを考えたら、自分のプライドを優先するべきじゃないと気づいたんです。

確実に成功するビジネスで一度収益の基盤を作ってから、やりたいことをやる方がいいんじゃないか」と、至極当たり前のことにやっと気づいて、そこから準備を始めました。本当に慌てて立ち上げたって感じですね。

—なるほど。実際に相談ビジネスをやると決めてから、どれくらいの期間で事業を立ち上げたのですか。

退職してから立ち上げまで、2ヶ月かからなかったです。めちゃくちゃ早く立ち上げました。もう急がないと、給料がいきなりゼロにですから。一刻も早く始めないといけなかったんです。それにこのビジネスは軌道に乗るまで、1年ぐらいはまともに給料が入らないってわかってました。

給料がない上に、住宅業界は集客単価が非常に高い業界なんですよね。広告費を10万ぐらいかけてやっと1件お客さんが来るような感じです。だから最初に1,000万円ぐらい準備しておかないと簡単に潰れてしまう世界です。

独立すると決めたとき、ご家族の反応はいかがでしたか。

家族、特に妻は、全然心配してないと言ったら嘘かもしれないですけど、心配している素振りは一切見せませんでしたね。最初の転職のときに「会社辞める」って伝えたときも、「やっぱりね、辞めると思ってた」みたいな感じで。「独立するわ」って言ったときも、ただ「分かった」って言って、それ以上何も聞かれませんでしたね。

今思うと、僕に配慮してくれてたんだと思います。僕がちゃんと考えて行動する人だってわかってるから、無茶なことはしないと思ってるんでしょう。妻曰く、「無茶なことを言ってきたとしても、それは私が言うほどの無茶じゃないだろうし、あなたは私が考える以上にちゃんと考えてる」って思ってるみたいです。だから、僕に対してあまり口出ししないんでしょうね。

集客ゼロからのスタート。人脈と手紙が救った創業1年目の奮闘記

—実際に事業を初めてみて、苦労されたことはありましたか。

最初はめちゃくちゃありましたね。「こんなはずじゃなかった」って何度も思いましたよ。特に一番大きな問題はお客様が全然来ないことでした。

私はずっと営業畑を歩んできたので、マーケティングは得意じゃなくて、「集客ってどうやるんだ?」って感じでした。来たお客様を接客するのは得意だったんですけど、自分で集客するっていうのは経験がなかったんです。前の会社では、広報部門や広告部門があって、そこの人たちがやってくれてましたからね。

だから最初は、「オープンの時に100万円も広告費に突っ込めば、すぐにお客様が来るだろう」って思ってたんです。でも、2週間で100万円分の広告を打っても、結果はゼロ…。本当に震えましたよ。「100万もかけて集客ゼロ?!じゃあ、いくらかければいいんだよ!」って思いましたね。「これで終わった…」って、一瞬思いました。

しかも、うちのビジネスはお客様だけじゃなくて、クライアントも同時に集めなきゃいけなかったんです。幸いにもクライアント側は、私の過去の実績を知ってもらえて、ある程度興味を持ってもらえたので、意外とすんなり集まったんです。それで「クライアントが期待してくれてるんだから、何とかしないと」って気持ちを切り替えましたね。震えてる場合じゃないって、もう一度奮い立たせました。

—100万円かけて集客ゼロは恐ろしいですね(笑)。それから、どのように事業を立て直したのでしょうか。

その後、自分の強みを活かそうと思って、ハウスメーカー時代に出会っていた、これまで家を建ててくださったお客様に1人1人手紙を送って、「住宅相談サービスを立ち上げたので、ぜひ紹介してください」とお願いしたんです。

そしたら思った以上にたくさんの紹介が来ました。そして、紹介してもらったお客様が、また別の方を紹介してくれる、という流れも生まれて…。

1年目は本当に紹介が半分以上を占めていて、広告費に何百万もかけずにやってこれましたね。紹介が集客の柱になって、口コミも広がっていったんです。

お客様にはすごく感謝していますし、本当に支えられているな、と感じました。みんな「中釜さんならやれるよ」って応援してくれて、何かお店にも差し入れを持ってきてくれたりして。本当に人に支えられた1年目でしたね。


利害関係ゼロだからこそ実現できる、本当のお客様ファーストの提案

—ハウスメーカー時代の接客と、今TATEKATAを立ち上げてからの接客には、どのような違いがありますか。

全然違いますよ、本当に。こんなに違うんだって驚くと思います。やっぱり一番大きいのは、利害関係がないことですね。うちはお客様から1円もいただいていないので、その点が非常に大きいです。前の会社では、どうしても契約を取らなきゃいけないというプレッシャーがありました。契約前にはお客様も完全に本音を話すわけにはいかない部分があって、それが仕事に影響していたと思います。

今はお客様からお土産やお菓子をいただくことが増えました。「ただでやってもらっているから、本当にありがたいです」って。以前はお金をもらっているから、「それが当たり前でしょ」って感じだったのに、今は「ここまでやってもらえるとは思っていなかった」って感謝されることが多いです。

それに、利害関係がないから、お客様とも友達みたいな関係になれますし、僕自身も、お客様に媚びないようにしています。中立的な立場で、本当にお客様のためになることを正直に言うことが、信頼を得る一番の方法だと思っているので。もしお客様が間違っていると思ったら、しっかりと指摘します。「この計画は無理があるんじゃないですか?」とか、人生相談みたいな感じで話すこともありますね。

—それほど対等に、お客様と何でも話し合える関係ができているのは、凄いですね。

つい最近も、ある住宅メーカーで店舗付き住宅を考えている方の相談を受けました。その方は、経営経験もなければ事業計画も具体的に考えていなかったんです。それなのにいきなり店舗兼住宅をやろうとしていて、リスクヘッジも全く考えていませんでした。そこで、「このまま進めたら、おそらく返済不能になる可能性が高いですよ」と率直にお伝えしました。契約寸前だったんですけど、「今のままでは難しいので、一度立ち止まって考え直してほしい」とお話ししました。

こういうふうに正直に話せるのは、やっぱり利害関係がないからなんですよね。そして、実際に「中釜さんの言った通りでした」と戻ってきてくれるお客様もいます。そういうお客様とは、信頼関係を築きながら家づくりができています。本当に「人生変わったな」と感じますし、そんなふうにお客様に感謝されるのは、「自分の仕事に意味があるな」と感じられる幸せな瞬間です。

住まい作りを超えて、人生の伴走者へ。TATEKATAの次なる挑戦!

—今後、TATEKATAとして、どういったサービス展開をしていきたいですか。

これは悩みますよね。経営的にはやっと安定してきて、楽しくなってきたところなので、出た利益をどこに当てるか、というのをずっと考えています。もちろん私利私欲を肥やしたいという気持ちが全くないわけじゃないですが、それよりも僕はビジネスを大きくしていくことが趣味のようなもので、そっちの方が楽しいんですよ。

1つ考えているのは、「住まい作りのワンストップサービス」を強化・拡充していくことですね。

たとえば最近では、家作りを進めていると、「インターネットの会社ってどこがいいんですか?」とか「電気の契約はどうしたらいいですか?」といった質問も増えてきています。そういったお客様の声に対して、専門家を紹介したり、サービスを提供できるようになれば、新しいビジネスの機会も生まれるなと考えています。

他にも、電気料金の相談も増えてきていて、「九州電力だとどの契約がいいですか?」とか、「太陽光発電の設備があるんですが、どんな契約がお得ですか?」とか、そういったニーズに応えるサイトやサービスを作るのもありかと思います。

また、今年の6月から不動産業も始めましたが、それを活かして空き家の問題や、将来的なリフォームの相談など、長いスパンでお客様の人生に関わっていけるのが理想です。最近では、年齢を重ねた方が「もう少し便利な場所に住み替えたい」といった相談も増えてきました。田舎の家を売って、都市部の中古マンションを購入してリノベーションするといった形ですね。そういったニーズにも応えられるようにしたいです。

賃貸はまだやっていませんが、家を建てる間に仮住まいが必要な方にも対応できるようにしたいです。賃貸契約時に「家作りの相談もここでできるよ」と案内できれば、その後の家作りに繋がることもありますよね。

他にも、ポータルサイトを作って、鹿児島県内の工務店の情報を一括で見られるようなサービスを展開したり、家具や家電の提携先を増やしたり、保険についても、家を建てるタイミングで見直すことが多いので、そういったサービスも提供していきたいですね。

家づくりに関することは「何でも相談できる」という体制を整え、お客様の人生に寄り添いながら、長期的にサポートできるビジネスモデルが理想なんです。

—本当に多様なビジネス展開が考えられて、楽しみですね。

そうですね。色々な展開が考えられすぎて、何からやろうというくらいです。僕としては深くお客様と関わりたいし、やりがいを感じたいんですよ。だから、より多くの選択肢を提供できるようにして、お客様にとって相談しやすい存在になりたいですね。

もっと言うと、お客様の「人生の伴走者」として、住まいだけでなく、ライフスタイル全般をサポートする会社を目指していきたいです。結婚相談所やブライダル関連のサービスも家作りと相性が良さそうですし、そういった新しい取り組みも考えています。

多様なビジネス展開が、結果として、事業のリスクヘッジにもつながりますし、そこで生まれた利益を、社員や地域にも貢献できる会社にしていきたいと思っています。在庫を持たないビジネスを基本に、紹介業として安定的な事業を確立していけば、地域貢献やお客様への還元もどんどん広げていけるはずです。利益を地域に還元して、より多くの人に喜ばれる存在になっていきたいですね。


インタビューは以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

中釜が掲げる「お客様ファーストの家づくり」というビジョン、そしてTATEKATAの挑戦は、まだまだ始まったばかりです。困難を乗り越えながらも、人との繋がりを大切にし、成長を続けるTATEKATAは、今後も多くの方々に新たな価値を提供していきます。

これからもTATEKATAの活動を見守り、応援いただけたら嬉しいです。皆さまと共に、より良い未来を築いていくため、全力で取り組んでまいります!


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