役割が明確なほどチームは強くなれる
「ポジション決めて、自分はそのポジションを守って、他のポジションの人を信頼して、ゲームをすること。その方が点は取れる。楽しくなる。」
お子さんがサッカーを始めたことをきっかけに、自分も一緒にコートに立ち、ついにはコーチの勉強まで始めたというメンバーのOさん。
監督が子供たちに向けて語った冒頭の言葉にしたがって、大人チームも動いてみたら。
といいことづくめだったそう。
そして、
「これって仕事でチームで動くのと一緒だな!」
とまたしても、スポーツから気づきを得たTATEITOメンバー。
実は全く同じ話が、今を遡ること2年半前の「社長の小言」でも話されていました。というわけで、今日は強いチームに必要な条件について。
(『社長の小言』は弊社CEO平野が全社に向けて配信しているメッセージ動画です。バックヤード担当の社員、児山が聞き手となってラジオのように展開します。最近記事が増えてきたのでマガジン化しました。)
強いチームの条件は役割がはっきりしていること
バスケットボールが大好きなCEOの平野。
1995〜96年のシカゴ・ブルズの写真を見せながら、この時のこのチームがどれだけ強かったかをひとしきり語った後、「バスケとかサッカーとかって、常に役割がはっきりしててね。」と。
基本的にはシュートが上手い人が決めるために、いくつものフォーメーションを用意し、状況ごとに適したものを採用。各人がそこで与えられた役割をしっかり決めることで確実に点が入り、勝利に繋がっていくという流れ。
もし役割が決まっていないとどうなる?
冒頭のOさんは、監督の「ポジション決めて・・」の言葉がなければ、ずっとボールを追いかけて走り続けていたかもしれません。向こうにノーマークのチームメートがいるから、あそこにパスを出せばシュートが打てるかも!と気づく暇もないままに。
野球でよくあるお見合い(2つ以上の守備の中間地点にボールが落ちてきて、お互い相手が取るだろうと思って、どちらもキャッチできずエラーになること)も、咄嗟にどちらが取るかを決めないからこそ起きてしまうミス。
仕事で役割が決まっていないチームも同じで、誰がいつまでに何をやる、というタスクが明確でないと、複数の人が同じことをしてしまったり、反対に誰もやっていないという痛恨のミスが起きることさえあります。
結果、その都度確認や相談が必要になって、タスクが増えることに。
本来は、慎重を期す意味でのダブルチェックも、責任を分散させることによる安心感から、時と場合によっては次の人が見てくれる、という油断につながることもあります。
「自分が最終責任者である」という自覚を持って仕事をすることで、むしろきちんと見直す時間も見込んだ段取りで、余裕をもって仕事に取り組めるようになるのです。
一人一人が役割・責任を持つチームになろう
それぞれ役割がしっかり決まっていれば、その役割に対する責任をもって仕事に取り組むため、より上手に、スピーディにと工夫したり、スキルを伸ばしたりしていくため、各個人の能力も伸びていきます。(もちろん、適宜レビューなどで、独りよがりにならない工夫も大事です。)
他方、役割が明確でないと、「もっとこうした方がいいかも?」と感じても、「自分の担当というわけではないから…」と思ってしまってそのままになり、レベルアップもしない、という悪循環も起こり得ます。
TATEITOは出社も自由で、フルリモートの会社です。オフィスに全員が揃っていれば、それぞれの状況も見えるので、「やってくださいね」「大変そうだから私がやりましょうか?」と声をかけやすいですが、リモートワークではなかなかそうもいきません。
自由な働き方であればあるほど、一人一人の役割や責任を明確にしておくことの持つ意味は大きくなります。
仕事、家庭、部活動、etc...コミュニティのあるところ、複数の人がチームとなって動きながら何かを達成していく場面では、一人一人が役割・責任を持って進めていくことがとても重要ですね。
何かうまく回っていないなあ、と感じるときは、お互いの役割や責任が明確になっているかを確認し合うのも1つの手かもしれません。