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振り返るって本当に大事ですよね、という話

「今年もアレやりますか?」
「ああ、もうそんな時期か、そうだね、じゃあ広報で段取り進めてくれる?」

年末恒例の「アレ」の時期がやってきました。
昨年2021年はクリスマスイブに実施された「アレ」。2022年は少し前倒しで、12月20日に無事終わりました。

午後13時30分〜短いグループでも3時間、最長4時間30分にも及んだ
アレ=年末レビュー会」について今日はレポートします。

なぜ、レビューするのか?

日頃生活している中でも、実は私たちは無意識にレビュー(振り返り)を繰り返しているものです。

例えば怪我をしてしまった時、一体何でこんなことになったんだろう?と考える。事故が起きやすい場所があれば、大抵はその原因を調べて、カーブミラーが取り付けられたり、信号が設置されたりします。

スポーツもそうですね。うまくいった試合も思うようにいかなかった試合も、しっかり分析するチームや個人は強い。

つまり、起きた事実をしっかりと振り返るからこそ、何がよくて何が悪かったのかが見えてきて、効果的な対策を打ったり、良い面を伸ばすことができます。

既に多くの会社でも実施されていて、個人的に取り入れている人も非常に多いと思いますが、TATEITOではかつては半期ごとに、そして昨年と今年は1年を振り返るレビュー会を全社で実施しています。


どんなことをするのか?

私たちTATEITOの場合、四半期ごとに以下の項目について振り返ります。
大切なのは、まずは事実についてしっかりと振り返ること。私たちは専用のシートを用意して、そこに書き込むようにしています。

  • 主に取り組んだこと

  • 成果

  • 印象的なできごと

それができたら、以下のことを考えます。上記の項目で事実を真剣に振り返っておくと、下記の内容は自ずと見えてきます。

  • 成長したこと、学んだこと

  • 辛かったこと、苦しかったこと

  • 特にお世話になったと思う人、環境、事柄

最後に各四半期に「タイトルやキャッチフレーズ」をつけてみます。つまり、その四半期をひと言で言い表してみるのです。

最後の最後は1年全体を通したタイトルやキャッチをつけます。まとめ方に決まりはなく、自分なりにその1年を表現します。

これらを3〜4時間かけて、チーム横断で3-4名を1つのグループとして実施していきます。想像に難くないと思いますが、なかなかに濃密な時間です。


より充実したレビューにするために大切なこと

少人数で、じっくり時間をとって行うことにとても意味があるこのレビュー会ですが、特に大事なのが参加メンバーの愛あるツッコミ

「それでどう思ったの?」
「どんな風に考えて、その行動を起こしたの?」(質問)

「なるほど、確かにそうだねえ。」
「そういう気づきがあったんだね。」(本人の気づきに対する共有)

例えばこういった形で愛情たっぷりにツッこみ、感じたことを余すところなく伝えます。
それが、本人のより深い振り返りと気づきに繋がるんです。

もう一つ、去年はなかったけど今年実施されたことで、ものすごーく大事だと私が個人的に感じたことがあります。それは、レビュー終了後に社長の平野がいち早くSlackで投げてくれたこの一文。

「レビュー会に参加した人はこのスレッドに感想、気づきの書きこみお願いします(まとまっていた方が確認しやすいので)。」

そして、平野自らがいの一番に感想と気づきを書き込んでいました。

そのスレッドには、平野のいたグループメンバーを筆頭に、全員が続々と感想と気づきをシェアしていきました。おかげで各グループの盛り上がりもよくわかり、一体感や高揚感が生まれたように思います。

もちろん、あいにくレビュー会に参加できなかったメンバーにもどんなことが起きたのかが伝わる効果もあります。

そして何より書いた本人の記憶の定着にも繋がり、振り返りがその時だけのもので終わらない可能性がググッと上がるのです。
終了後のシェアは、レビュー会を実施する上でかなり重要です。

振り返りのススメ

というわけで、このレビュー会が終了した途端、「2022年の仕事は終わった!」と感じるほど肩の荷が降りたわけですが(たいして何もやってないのに…)、今年も実施できて本当によかった。

これがあるとないとでは、各人の来年の行動が大きな違いを見せるのではないかと思うからです。

振り返ることがなぜ大切かと言えば、自分ができたこと、できなかったことを知れる、その理由を掘り下げることができるといった自分自身の成長や足りない部分に気づけることが1つ

でもそれよりも大切なことは、自分一人で成し得ることなど何1つないということ、影に日向に自分を支えてくれた家族や同僚、関係者や環境があったことに感謝の気持ちが湧いてくることではないでしょうか。

そして、誰かが自分に対して感謝してくれていることを知ることで、自分が会社や社会に対して貢献できたことを、直接的・間接的に知れることも見逃せない大事な要素。

さあ、来年はどんな自分が、TATEITOが、社会が、世界が展開していくでしょう。

一人一人のピースがはまってできあがるコミュニティの総和が世界です。TATEITOに集うメンバーは、まずはTATEITOというコミュニティにおいて最高の自分を発揮することで、日本の企業を強くしていきます(=ビジョン)。

2022年もありがとうございました。
来る2023年もどうぞよろしくお願いします。


写真は、ある日農作業を終えて帰ろうと振り返ったら、空に広がってた美しい夕焼け。前だけ見ていたのでは見えない景色があるのです。