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タコノアシクウ、タコノジュウナンセイ、モラウ


TATEITOといえばよく出てくる、「東京、神山」という2つの地域。

東京のメンバーが神山へ遊びに行くこともあるし、その逆もまたあったり。
近頃は、コロナ禍明けということもあり、一部のメンバーが海外旅行へ赴き感性に刺激を受けて帰ってくる人もいたりする。

特に「インド旅行」をしてきたメンバーの影響力はすさまじく、普段出不精の私でも滅多に見ない観光サイトを検索してしまったり、直近では「せめて非日常感を」と韓国旅行へ行ってきたメンバーもいるくらいだ。

おそらく他にも公言していないだけで、無い予定日で旅行の試算をした人も少なくないだろう。


海外旅行どころか国内旅行もほとんど興味のない私だが、韓国旅行と耳にすればひとつ、以前から興味のあるものがある。

そう「サンナッチ」だ。

サンナッチとは何ぞや?という素人さんなっちならば、ぜひ一度検索してみてほしい。



言ってしまえば動くタコの足、日本風に言えばタコの活け造りといったところだろうか。
それを生で食べる。
口内で動く足、吸い付く吸盤、歯からすり抜けるぬめり。
私は、この料理と呼べるかすらもはや微妙な一品の存在を知ってから、一度は味わってみたいと思っていた。

皿に盛られ、うねうねと動くその様は、見方を変えればまるでイモムシやミミズのようにも見えてきて、食欲がわくタイプの食べ物では決してないゲテモノではある。


しかし、生まれが北海道である私は、豆腐やわらび餅同様、軽トラに乗ったおじさんが売りにきた「活きのイカ」をすぐさま捌き食べる文化に慣れてしまっているので、活きの良い軟体動物の生食について特に忌避感はないのだ。


そんなこんなで、韓国旅行に行く予定もなければ、行く意欲も皆無だが、チャンスがあればぜひ味わってみたい。
決して「東京の韓国料理屋で食べられるよ!」とは言ってはいけない。
そんなことを言ってしまえば、大抵の外国料理は日本で食べる方が美味しいという真実にたどり着いてしまい、海外旅行をするという機会や淡い夢を失ってしまう……
人間の思考もタコの足と同様、柔軟性が大事。


ちなみに韓国旅行を満喫してきた「彼」は、残念ながらサンナッチを食す機会がなかったとのこと。

有名な韓国料理なだけに、てっきり旅の工程の一つに組み込まれるものと勝手に思っていたため、感想が聞けず実に残念だった。
次回のチャンスがあるならば、旅のひとつの楽しみとして心からおすすめしたい。