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チリフリガヤチリゲレロンステージ

 今月は先輩のダックワーズさん主催の「チリ」の全てに出演させていただいたり、バトルライブに勝ちに行ったり、わくわくする生活を送ることができた。

12/11(水)「チリ#47」
 今月出させていただく予定だったチリには全て新ネタで挑む予定だったのだが、自分があまりにも前日のTHE Wの嬉しさから抜け出せず、何も手につかず、代わりに一番好きなコントをした。
 チリのお客様はとても不思議で最高で、特になんでも受け止めてくださる。(ダックワーズさんの新ネタが、なんでも受け入れる体制の方が楽しめるネタだからだろう)だから、まだ脳みそから出てきたてのコントをしても見てくださる。いつも甘えさせていただいている。
 OP、みんなで宝くじのスクラッチをやった。
神崎竜生が危うく300万円を当てかけていた。もし当たってしまうと借金を返済できてしまうので、ウィークポイントが一つ減り、こちらとしては困る。
 ジャグチーるさんの漫才の途中で、虹の黄昏さんが遅れて登場した。チリを舐めていて、新橋で飲んでいたらしい。らしすぎる。ジャグチーるさんが代表して怒ってくれたので良かった。
 ED、野沢ダイブ禁止さんが、佐藤壮さんの隠部の紳士のたしなみの話を嬉々としていた。あんなにも照れる壮さんは初めて見た。ティッシュを見たら、壮さんのことをこれから思い出すだろう。
 ライブの後に、みのりさんと香呑さんに連れていっていただいた食事の時、ちらっと壮さんが「モナ...」って呟いていた気がする。

12/12(木)「#フリガヤ」
 プロになって初めて、下北沢でお笑いをした。それがなくなる予定の下北スラッシュで出来たのも嬉しかった。
 この日は、とくに「絶対に勝ちたかった」。
(いつも勝ちたいと思っているという前提で、時折訪れる、特に勝ちたい日がある。)
 一番好きで、一番楽しくて、一番感情が伝わりやすいコントを持っていくことができて、かつやり遂げられたのがよかった。終わって、自分のことをかなり褒めてあげた。
 いつもより、雨傘のお二人と楽屋でお話しできたのがすごく嬉しかった。最近、お二人と仲良くより仲良くなれてきたのが幸せで、これからも仲良くいたい。中島さんと話すと、自分も結婚したくなる。
 企画、正直難しかった。ボケづらい仕組みのゲームだったので、より自分たちの力量不足が目立つ。くやしい。こんなに楽しみにして色々と考えて準備してきたのに。
 3位になることができた。勿論1位を目指してやってきたのでそりゃあ悔しいけれど、それは次の呼んでいただけるライブで晴らせば良いと思った。次につながったのが素晴らしい。

12/18(水)「チリ#48」
 1週間空いて、待望のチリ。佐藤壮さんがモナに改名した効果もあり、お客様がとても多くてダックワーズの求心力におどろいた。
 OP、みんなで改名した。自分はビックブックの大橋英介こと「ザコ」がかなり嬉しかった。大橋英介はいつも本当に面白い台本を書くし演技力もかなりあるので、あいつに更に「ザコ」のニンがつけば、無敵やと思う。自分はムックになった。
 ネタは、新しくできたコントを披露させていただいた。自分の父親が昔、人間ドックの直前の絶食しなければいけない時間帯に間違えて「はなまるうどん」に入ってしまい、きつねうどんを注文して1口食べてしまって先生に怒られたことから作ったコント。あの時に父親に電話越しで言われた「すまん。今から俺が残したきつねうどん代わりに食べに来てくれ!」の文言が忘れられない。
 このコントの方向自体はかなり面白くて好きなので、これから「愛」よろしくゆっくり長く育てようと思った。(アンジェラ・アキの"夢の終わり 愛の始まり"の歌詞より)

 今回のチリ(というか最近出させていただくライブ全般)、自分が活躍できていなく、もっと強引にも何かやらねばという気持ちでいっぱいのまま家に帰ることが多い。くやしい。いつも神崎竜生、あるいは周りの面白いみんなに頼ってしまっている。
 いつも心に「自分は面白いからライブに出られている。だからもっと面白いことを言ったりしても良い。」という気持ちを持ち挑もうと、改めて決意した。そんな夜だった。

 みのりの中嶋さんとお話しをして、中華料理に連れていっていただいた。中嶋さんは「関西(しかも大阪に近い場所)出身」「にぼしいわしさんに影響されてお笑いをやっている」「鉄道がかなり好き」という、自分と合いすぎる共通点がある。
「みのり」と言う名前も、1997年の北陸新幹線先行開業の際に生まれた長野〜新潟間の特急みのりから由来していると知り、ワクワクした。こんなに嬉しい出会いもある。
「Bar舞台袖でいわしさんとクボさんの口外禁止トークライブを現地で観ていた」という、そんな頃からの出会いもあった。

12/19(木)「ゲレロンステージ」
 ゲレロンステージにエントリーして出場した。これもかなり「勝ちたい」と強く思い、かつ勝てるコントを持っていったのだが、及ばず負けてしまった。これからも定期的に本気で挑み続けようと思えたし、決して悪い負けではなかった。
 自分の出番の前が同期のサモエズで、かつて養成所のころに他事務所との対抗戦で座・高円寺2が一度壊れて生まれ変わるくらいにウケた伝説のコントをしていて、もちろんゲレロンステージでもそれはワクワクするほどウケていて、「これは我々も波に乗れる!」と思えた。我々も決して良かったけれど、勝つには前の面白い人たちを超えるほどに魅せつけなければいけないんやと実感した。また、勝ち方を一つ学んだ。
 西新宿ナルゲキ、という初めてだった舞台でかなり会場が広く、もっと透き通る声を出せばより良い見え方をしたんやろなとも、終わってから気づいて考えた。
 楽願が優勝していた。非常に羨ましいし悔しいけれど、茂木ちゃんも平山も養成所で出会った最初期からの親友なので、そんな彼らのおめでたいことをより近くで見られたということはとても嬉しい。帰りに茂木ちゃんに、素直におめでとうと言えた。
 来年のキングオブコント、まずは1回戦を楽願とともに突破し、お互いに「よかったね」と言い合えるように準備していきたい。

 次こそは自分たちが活躍して、自分がみんなに「おめでとう」と言われたいし、自分もそれに対して照れずに「ありがとう」と言う。

 12月も最後まで、懸命に頑張りつづける。

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