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【立山】秋を探して室堂へ
皆さんこんにちは、
立山大好き❤たてくろです。
ご訪問ありがとうございます。
立山黒部アルペンルートや立山登山の魅力を発信したくてnoteを書いています。少しでも皆さんに立山の魅力をお伝えできたら嬉しいです。
さて、前回の投稿からまた少し時間が経ってしまいましたね。
その間も立山黒部アルペンルート公式サイトにはイベントやお得きっぷなどのいろんな情報が出てきましたが、このnoteで紹介はできていませんでした。
自分自身、仕事やプライベート、PTA活動で忙しく、立山へ行く計画を立てられない中で、情報だけに触れることがストレスで、あえて目を逸らしていた感じです。
9月も半ばを過ぎ、ようやく立山へ行く日を工面できましたので、ちょっと無理やりではありましたが、室堂まで行ってきました。
今回は、その日のレポートをしたいと思います。
日付は9月21日、土日と振替休日の3連休の初日です。
前日20日は富山県は最高気温35度を越える猛暑日で、この日に室堂へ行けたらちょうど良い避暑になったかも知れません。でも残念ながら平日。
当日の21日は、曇りから雨の予報で、しかも強風の予想。
それでも、久々の立山を諦められず、悪天候予想のなか、行ってきました。
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上の写真で奥に見えるのが立山連峰です。標高の少し低いあたりはハッキリ見えますが、山頂あたりには雲がかかっていますね。
この時点では、室堂ライブカメラも視界は真っ白で、良い眺望はありませんでしたが、少しでも雲の切れ目があれば・・・と淡い期待を抱きながら立山駅へ向かいます。
アルペンルート公式サイトの紅葉情報では、室堂はちょうど見ごろ。
弥陀ヶ原あたりも色づき始めている様子。
天気が良ければ、立山駅は大混雑&日帰往復切符完売という日だったでしょう。
でも、天気が悪いとなれば、富山県や近県の日帰り勢は見向きもしません。
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遅い時刻(11時頃)に到着したこともありますが、立山駅前は予想通りガラガラでした。
ちなみに、車はゲート付きのP1駐車場に停められました。
切符売り場で切符を買い、そのまま改札口へ。
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もう改札は始まっていて、他の乗客の方はすでに皆さんプラットホームで待機中でした。
乗客数はちょうど皆さんが座席に座れるくらい。立っているのはツアコンの人と前方の景色にカメラを向けている人、そして美女平の高原バス乗り場へ最速で行きたい私くらいでした。
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経験上ここが1番快適
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お昼前だけどすでに帰り客多数
ケーブルカーを降りて高原バス乗り場へ行くと、どうやら前のケーブルカーの乗客を乗せたバスが待機中で、それに乗り込むことができました。
待ち時間はゼロでしたが、座席は選べません。
幸い、まだ2人席とも空いているところがあり、相席は避けられました。
どうやら、弥陀ヶ原や天狗平で途中下車をする人が乗っている便だったようで、室堂直行便を満席で送り出した後だから空席が多かった模様。
少しでも早く室堂へ行きたい私としてはラッキー。
空席があるといっても、一緒にケーブルカーに乗っていたツアー客の皆さんが乗るには足りないので、ほとんどの方は次のバスに回されました。
美女平から室堂まではおよそ50分。
私としては見慣れた風景が多いので途中の風景は適当に何枚かだけ撮りました。
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まずは高原バスのルート上で1番大きなタテヤマスギ、仙洞杉。
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称名滝はハッキリと見えました。ハンノキ滝はこの時期流れていないようです。
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標高があがり、背の高い木が少なくなると秋を感じさせる風景になってきました。
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弘法あたりの登山道脇にススキ、まさに秋らしい雰囲気ですね。
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道路脇に青い旗を付けた支柱があり、ちょいちょい写真に映り込みます。登りの左側は青です、右側は赤の旗が付いていました。
冬支度には早い気もしますが、この旗の支柱とは別に、室堂近くには明らかに積雪期用の長い支柱が束で準備されていました。
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弥陀ヶ原ホテルです。これからの時期、美しい紅葉を眺められる好立地。数年前にロビーでスイーツをいただいたのご懐かしいです。
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弥陀ヶ原ホテル前にあるバス乗り場の待合室。ここから乗車するには予約が必要です。
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弥陀ヶ原ホテルから少し進んで振り返ったところ。ぶ厚い雲が空を覆っていて、これ以降は眺望がなくなる予感がしますね。
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弥陀ヶ原に多くある池塘のひとつ。ラムサール条約に登録されている湿原です。
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弥陀ヶ原から室堂へ向かう道中の左側に見えるソーメン滝跡。
以前は写真の中央より左側に幾筋もの白い水流がソーメンのようにみえる景勝でしたが、2023年に流路が変わってしまいました。
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高原バスの案内で室堂ターミナルの説明がある頃、雲を背景に建物が見えてきました。
この室堂ターミナルの背後には、美しい立山連峰が聳えているはずなのですが・・・天候が恨めしい。
室堂ターミナルに到着すると、周囲は暴風が吹き荒れていて、スタッフさんが降車の際に帽子を飛ばされないようにと繰り返し注意してくれます。
実際に降りてみると、稜線でもなかなか経験できないくらいの強風。
すぐに建物に入りましたが、この後の散策をどうするか、悩ましくなります。
室堂ターミナル内は、この荒天にも関わらず、山の日並みの混雑でした。
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外を気軽に散策できないから尚更かも知れませんが、正直いって私の予想ではもう少しガラガラ感があるものと期待していたのですが・・・
この時はまだ雨は降っておらず、風が強いだけなら、もしかしたら雲が晴れる瞬間もあるかもー、と楽観的だった私。
空きスペースを探してレインウェア上下を着込みます。
梅雨時に体験した暴風雨に比べたらなんぼもマシ、という謎のポジティブ思考です。
身支度を整えて、室堂ターミナル3階から外へでると、やはりものすごい強風。まともに歩けないくらいに煽られます。
まずはミクリガ池を目指しますが、石畳は濡れていて大変滑りやすく、歩いていても風景を楽しむどころではありませんでした。
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ガスの切れ間から少しずつ湖面が見えてきます。
背が低いとはいえ、両側に茂みがあると風の影響は少し控えめになります。
普段なら散策している観光客と頻繁にすれ違うところ、この日はほとんど人がいません。
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ちょうどミクリガ池の背景に立山連峰を見ることができるポイントに来ました、が、
かろうじて向こう岸をぼんやり見える程度。
強風のなか、少しでも山が見えてこないか粘りましたが、無理でした。
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みくりが池温泉に着きました。晴天ならテラスでソフトクリームを味わいたいところですが、そんな気分にはなれません。
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とりあえず、ミクリガ池を一周しようと思い、さらに進みます。
少し進むと地獄谷の全景を眺められるポイントがあります。
が、全く見えません。火山性ガスもこの日はほとんど匂いませんでした。
風が強すぎたからでしょうか。
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立山室堂山荘の方へ向けて進ます。
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やはり眺望はほとんどありません。
ほどなくして立山室堂山荘が見えてきました。
ここで休憩させてもらおうかと
思いましたが、強風に混ざって小雨もバラバラとフードに当たるようになってきていましたので、もう少しミクリガ池を周りながら室堂ターミナルへ戻るルートを急いで進みます。
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と、ここでライチョウさん登場。
最初は1羽だけかと思いましたが、2羽、3羽と姿を現します。
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風景に紛れていますが、盛んに動き回って食事に夢中です。
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食事をしながら石畳の上に移動してきました。
もっと接近しようと思えば簡単に近づけたと思いますが、食事の邪魔をしては悪いので、ライチョウさんとは反対側、室堂ターミナルの方へ進みます。
天候は相変わらず、小雨混じりの暴風。
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天気が良ければ、きっと綺麗な黄色い絨毯のような紅葉を楽しめたのでしょう。
今回は、ライチョウさんに会えたことをヨシとして、撤収します。
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室堂ターミナルの中、今年限りで運行を終えるトロリーバスの関連の展示があります。
足を止める人が少ないような気がしますが、QRコードを撮影しておくと後でリンクを開くことができますので、パシャっと1枚撮影しておくのがオススメ。
ちなみに、上の写真のQRコードでも開けました。
午後になり帰りの人の流れが激しくなる前に、そうそうに下ります。
タイミングが良かったのか、待ち時間もほとんどなく、1時間もかからず立山駅に戻ってきました。
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これからツアー客が団体で降りてくるようで、駅前に観光バスが待機しています。このほかにも数台見かけました。
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今回、室堂での滞在時間は非常に短いものになりましたが、それもこの後いくつか寄り道をしたいから。
そのうちの1箇所目、おにぎりの志鷹さん。
いただいたのは白海老コロッケカレーですが、おにぎり2パックをテイクアウトしてこの日の晩御飯に。
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2箇所目は、立山駅すぐそばの立山砂防カルデラ博物館。
企画展の期間が終わりそうなので滑り込みです。企画展だけなら無料で観覧できます。
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3箇所目は、芦峅寺の立山博物館。
こちらも期間終了間際の企画展狙いです。
パンフレットが逆さまなのも気づかないくらい、慌てて見てまわります。
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そして、4箇所目は富山市上滝のえっちゅう風土さん。
いままでに何度も立ち寄りたかったのですが、登山帰りだと閉店に間に合わず、いままで一度も訪問が叶いませんでした。
今回は初めて店内に入れました!
そして家族へのお土産にプリンをゲット。
もう少し暑い日ならかき氷をいただきたかったところです。が、時間もないので今回はパス。次回というか、来年に持ち越しでしょうか。
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今回は、自宅を出る時間も遅ければ、18時までに子供を地元の児童館へ迎えに行かなくてはならないというタイムリミットを抱えながらの強行軍でした。
そんな中、とりあえず全ての目標、チェックポイントを回れたのは、乗り継ぎを最短でこなせた幸運のおかげでしょうか。
次回は、もう少しゆっくりしたスケジュールで行きたいものです。
あと、やっぱり1人は動きやすいけれど、子供が一緒じゃなくて寂しい思いもあって、二律背反のジレンマ。
子供がチャッチャッと動いてくれて手間がかからない、なんてことは夢のまた夢・・・・
それでは、また。