☆「三つ葉に菜の花、ハマグリ、ワカサギ、春だねぇ、日本人」~弥生の旬(2014年3月)
●スーパーでも、よく売られている菜の花なんですが。
本来なら、2月~3月にかけてが本当の旬だそう。 👀
なんですが、最近の新(!)技術で。
今では、12月から売られているモノまでもあるのだとか★
・・・菜の花(本名・アブラナ)の花芽部分を食しますが、このアブラナってエリアが広くて。
ブロッコリーやカリフラワー、チンゲンサイにターツァイ、キャベツに白菜までもが(!)
このアブラナの仲間なんだそうです。 (^-^;
菜の花の原産は、なんと地中海沿岸(!)
日本には弥生時代に、中国を経てはるばる、やってきました★
初めの頃は、「種を利用しての行灯・照明用の油」としての需要だけだったんだそうですが、その花芽を食べるようになったのは、明治時代に入ってから。
・・・何だか勝手に、もっと古くから食べられていたように思えていた・・・私こと山野亜紀だったんですけど。
何だか、以外ですよね。😅💦
●逆に三つ葉は、バリバリの日本原産の野菜です。 (^_^)v
セリ科ミツバ属の多年草で、山に行けば、山蕗やワラビなんかと一緒に摘まれてくる山菜の一つだそうです。
・・・なかなか山に登らないので、私にはよく判りませんが、何でも北は北海道から、南は沖縄まで自生しているとか★
三つ葉自体は、中国や朝鮮半島、台湾、北アメリカ辺りまで生息してますが、食用として栽培しているのは、中国と日本だけなんだそうです。
さて菜の花には、たくさんのカロテンが含まれておりまして、これが抗ガン作用や免疫賦活作用にまで。
はたまた、髪の毛や視力、呼吸器をまでも守って下さり、ビタミンはカリウムにカルシウム、マグネシウムやリンに鉄、ビタミンB群までも、とっても豊富♡
対する三つ葉は、日本のハーブとして紹介されていて、何だか聞き慣れない、プリプトテーネンやミツバエンという成分があるそう。
こちらはこれで食欲増進や消化促進、その香りは神経を安定、イライラ防止にも一役買うとか★
菜の花と同じく、カリウムやカロテンも含むそうで、またこのカリウムってのが、凄い(!)
この方には、ナトリウム(塩分)を排泄する効果があるそうで、高血圧や長時間の運動による痙攣の予防。
不足すると筋肉が弱って、障害まで起こすらしいので、気を付けて摂っていきたい栄養分ですよね。 (‘_’)
●ところで、ハマグリといったら、日本の縄文時代、貝塚から大量に出土されているほどに・・・とにかく日本人には、親しみ深い貝ですよね。
しかも、貝塚から出てくる8割の出土品が、ハマグリ(!)
・・・もうもう、日本人が一体、どれだけハマグリを愛しているのか、察するに余りある、大変魅力的な食材だと思いますが、アサリよりも汚染に弱くて、今では収穫量も減って、とっても高価な食べ物になってしまいました。 (T_T)
冬から春先が旬のハマグリ(浜栗)の名前の由来は、形が栗に似てるから。 (^_^;)
また、石ころの事を「くり」と呼ぶそうで、浜にある石ころの意からとも、言われているそう。
貝の全部か、一部分を砂泥地に埋没させて生息。
水温が11℃より低くなると成長できないので、冬には育たず、1年目で2センチ、2年目で4センチ、3年目にしてちょこっと減って、5.5センチ。
ものすごく頑張れば、10センチを超すことも、まれにあるそう。
プランクトンなんかを召し上がっていますが、外敵が多くて、その代表はヒトデやカレイ類だとか。
●ところで、そういえば、ハマグリって生食をしませんよね。
なんでも、「ビタミンB1を壊す力がある、アノイリナーゼという酵素」が身(腹足)の中にあるそうで、さらにまた、たまにはノロウィルスまでも、持ち合わせることがあるそう。
加熱すれば、あちらの酵素は不活性化するそうですし、ノロさんも死滅するので大丈夫なんだとか。
・・・はてさて。
私こと山野亜紀は知らなかったのですが、昔から「蛤汁は小便の通じを良くし、口の渇きを取り、二日酔いに良い」という言い伝えがあるそうです★ 👀
1日一杯の蛤汁を食せば、胃腸の具合に効能を発揮、スタミナの強化、そして何故か痔痛にも効能があるとか。
●・・・何故に、痔? (^_^;)
痔の原因はもろもろあれど、身体を冷やす事も大変良くないらしくて、酸素を積極的に筋肉へと運んでくれる鉄分が多いハマグリさんは、妊婦さんや授乳婦さんにも良いし、月経不順にも効果があるそうです。 👀
ハマグリは身の部分だけでなく、殻にも糖尿病や二日酔い、解熱、目の充血にまで効果があるとか。 👀
焼き蛤だと、焼いている内に汁が零れてもったいないので、ぜひ吸い物やクラムチャウダーみたいにして食べてほしいとあります。
・・・ただ、今では高価なので、そんなに大量に食べる事はまず、無いとは思うのですが、多量に摂ると吐き気や湿疹が出やすくなるんだそうです★
●さて、いよいよワカサギに参りましょう。
漢字で書くと「公魚」だそうで、その名前の由来は、「若い(幼い・清新)」と「サギ(小魚・細魚)」の合成語で、「清新な小魚」を指すとか。
この漢字の由来は、霞ヶ浦や北浦の辺りを治めていた麻生藩という藩が、かつてあり。
11代将軍、家斉に年貢として納めたことから、公儀御用の魚に昇格。
ということで、「公の魚と書いて、ワカサギと読む」ことになったそうです。 (‘_’)
ワカサギはついつい、湖の氷を割って釣りあげている印象が強かったんですが、なんと(!)
大昔は、海に住んでいたらしい。 (^_^;)
・・・なので、海を忘れていないらしくて、淡水・海水の混じる場所に生息。
川があれば鮭の如く、川を遡って産卵をするらしい。 ( ̄ー ̄;
●「湖に棲む魚という印象」を与えたのは、ワカサギの卵が丈夫で、あちこちの湖に移植がされたからなんだそう。 👀
卵は粘着性だそうで、川なら川底の小石に。
湖なら、水草に産みつけるそうで、環境が変わっても特に気にせず育つので、人口増殖・放流の結果、今のようになったんだそうです。
・・・ウロコの少ない小魚故に調理もし易く、カルシウムやビタミンA、B12なんかも多く含み、これが悪性貧血や肩こり解消にも効果があるのだとか。
今月はなんだか、色々と知らない事ばかりで、びっくりな旬食材4品でした。 (〃∇〃)
(文責・山野亜紀 2014.3.1)
〇2014年3月のお膳
※「和心きらり(http://wagokoro-kirari.tokyo/)」より転載
・・・700以上のレシピ・旬エッセイ・ブログを現在、移築中。😅