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怪じゅうかん察日記
7がつ23にち
朝おきたら、ベランダに卵がおちていた。すごくおおきな卵。ぼくが入れそうな大きさ。温めたらかえるかなぁと思って、へやに入れていっぱいふとんをかけた。かえるといいなぁ。
7がつ25にち
朝起きたら、卵にひびが入ってた! 急いでたろうとゆうとを呼んで、卵のようすを見ていたのだけど、ちょっとうごいただけですぐにうごかなくなった。たろうとゆうとが泊まっていくと言い出したので、今日はお泊まり会になった。楽しみ。
気付いたら床の上で寝ていたみたいだ。
硬い地面が寝苦しくて、僕は薄っすらと目を開けて。
……ベッドの下にいる、でっかいトカゲと目があった。
「うわぁあぁぁぁ!?!?」
「うおっ!?」「ど、どしたのイッくん!?」
悲鳴をあげて暴れたものだから、横で寝ていた太郎と侑斗を思い切り蹴り飛ばしてしまった。二人が文句を言う中、僕はベッドを指差して……あることに、気づく。
「卵、割れてる!」
「うおマジだ!」
「え、中身は!?」
太郎と侑斗がベッドに上がって卵の殻のそばに寄る中、僕は再びベッドの下を覗き込んだ。
「や、やっぱり、いる!」
鱗の生えた、明るい緑の身体。きゅるりとした黄色い瞳。額に生えた小さな一本角。超巨大なトカゲは僕の顔をじっと見つめている。
「わ、すごい。怪獣だ!」「怪獣!」
太郎と侑斗も僕の後ろからベッド下を覗き込んで、巨大トカゲを見て声をあげる。当のトカゲは人間が珍しいのか、こちらをじーっと見つめて──
──目にも留まらぬ速さで、僕の眼前に移動してきた。
「「「うわぁあぁぁぁ!?!?」」」
3人同時に悲鳴をあげて、僕らはベッド上へと逃げ出す。巨大トカゲはそんな僕らを目で追って、一番近くにいた侑斗に向かって飛びかかった!
「あああああ!?!?」
「このっ!」
グバァッと開いた巨大トカゲの口には数多の牙が光っていた。僕と太郎は咄嗟に、手近な毛布を巨大トカゲの頭に被せた。そのままぐるぐる巻きにして、抑え込む!
(800字/習作ゆえつづかない)
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