高輪"界岸"警備隊 - Takanawa Gateway Guardians

　ある日、とある”装置"が、世界中で同時多発的に動作を停止した。
　それは9ヶ月間正常に運用されていたにも関わらず、なんの前触れもなく、世界11カ国で同時に停止した。具体的な影響は数時間のネットワーク断絶とそれに伴うインフラの混乱──表向きは、それだけ。

　人々が通信断に気付いたとき、既に異変は始まっていた。
「アレー？　ネット繋がんない」「こっちも」「なんだよ雑魚回11010アレ01101」
　彼らは、自らの末端が01分解されるのを知覚した。痛みはなかった。しかし、止めることはできなかった。

　その日からゆっくりと、しかし確実に、"消失"は広がっていった。

　それから■■年。かつて日本の首都であった街を、ひとりの男が歩いていた。あの頃の活気は微塵もない。あるのは瓦礫と、砂と、散らばったスーツや革靴──
「……出たな」
　不意に呟き、彼は足を止めた。

>str "Grrrr……"

　眼前の異形が吐き出す声と息が、01の風となって砂漠に消えた。

(つづく？)

　たぶん続かない。
　昨日の通信障害すごかったですね。あの障害の原因が通信機器故障というのはまぁわかるんだけど、「9ヶ月普通に動いてた」のが突然、しかも「世界11カ国で同時に」停止したとかいう夢が広がる話でした（プレスを参照）。すごいときめく。

　それにしても、携帯電話会社が1つ倒れるだけで、もはや一種の災害というか……携帯電話ってもうすっかりインフラだよなぁ。
　僕の働いている会社、業務用端末がSoftbank回線だったのでマジで仕事にならなくて、ずっと会社で小説書いてました。
　え？　いつもだろって？　HAHAHA面白いジョークだ

追記
　詳細情報出てましたね。原因は証明書切れだとか
　しょっっぼい！　でもこんなしょぼい原因でも世界規模のエラーが起こるし異世界の扉が開いたりする。バタフライエフェクトだ。