「晴れ間が見える」制作日記 2
よくきたな🍑
『碧空戦士アマガサ』制作にあたり考え、書き留めたアレコレが発掘されたので、分割して公開していきます。致命的なネタバレになる部分とかは伏せますので、「採れたてホヤホヤ新鮮で公開!」とはいかないことをご了承ください。
なお、日記の中で出てくる「晴れ間が見える」という言葉は、碧空戦士アマガサの仮タイトルです。
2018.8.8
台風が近づいているせいで気温が低い。
大雨だし、会社に行きたくないなぁと思いながらも、8時半からの会議に参加するためにせこせこ出社した。結局帰宅困難になる前に帰れという指令が下ったので昼食後早々に帰ろうと思う。
さて、内省の続きだ。仕事中? 細けぇこたぁいいんだよ。
昨日振り返ったように、仮面ライダーアマガサの設定は”傘で戦う仮面ライダー”という「子供が真似したらどうすんだ」設定から始まった。
傘で戦うので、敵方は必然的に雨に関わるもの、ということになり、安直だが「超常現象としての雨」ということで「天気雨」を採用した。さらに、天気雨→狐の嫁入りの着想から、敵のビジュアルは狐をメインとし、ニチアサ的に狐+○○と言う形にすることを決めた。
仮面ライダーはそのオリジンからして、敵と同一もしくは同等の力を使って変身するヒーローだ。なので、ライダーの力を考えるために、先に怪人側の設定を固めようと動き始めた。
狐の嫁入りのあの狐について調べてみると、その由来にはいくつかパターンがあった。
その中で一番好きだったのが「天気雨が降っているのを見た人が”狐に化かされた”と勘違いしたから狐の嫁入りと呼ばれた」というもの。完全に狐とばっちりやんけ。
そういうわけで、そのとばっちりから発想を広げてみることにした。つまり、「狐の嫁入り」の元凶は「天気雨を降らせる妖怪」で、狐はまじでとばっちりくらっただけ、というコンセプトのもと、その「天気雨を降らせる妖怪」を今回の怪人として設計することにした。
書いてる最中で仕事がばたばたし始めたので続きは明日。
2018.8.9
台風は夜のうちに通り過ぎてしまった。朝のんびり会社にいけると思っていたので夜遅くまで白神真志朗くんのウェブサイト構築とかやってたので超眠い。帰りたい。
さて、内省のために回想する、と書き始めて三日が経つが一向に内省に入れる気配がない。大丈夫なのかこれという気持ちになってきた。とはいえこういう風に取りまとめてなにか見落としや忘れているものが見つかるかもしれないし、続けてみることにする。
「天気雨を降らせる妖怪」(長いので雨狐と呼称する)を怪人として定義するにあたり、その妖怪について考えてみた。天気雨を降らせる目的はなんだろうか。そいつらの姿は? なぜその姿になった? なぜ怪人として人を襲うのか? なぜ都内にしか現れない? などなど。
色々と紆余曲折あったがあまり記憶していない(鳥頭)ので、とりあえず結果だけ列挙することにする。
なぜ天気雨を降らせるのか。これについて、僕は雨狐たちを「天気雨を介すことでしか現世に干渉できない」存在として設計した。初期段階では「天気雨を見た人が驚くのを見て喜ぶ」みたいな邪悪で無邪気な存在にしようと思っていたが、そんな無邪気な存在が人間に襲いかかるとは思えず、ボツにした。現世に干渉する手段が天気雨であることについては理由はない。ヴァンパイアが陽の光を浴びることができないように、「そういうもの」として設定した。さらに、【■■■ネタバレ回避のため伏せます■■■】とした。
とはいえ、そもそもなぜ干渉してくるのか。そこは「そういうものだから」では済まされない部分だ。
例えば仮面ライダークウガの怪人グロンギは自らの強さを示すゲームとして人間を殺すし、クウガはそこから人々を守り、グロンギを壊滅させるために戦う。ウィザードでは、魔法使いを探すためにファントムにゲートを襲わせていて、晴人はゲートを助けるために戦った。
怪人の目的や目標に対するアンチテーゼとしてヒーローが存在するのか、ヒーローに対するアンチテーゼとして怪人が存在するのかは両方ありえるとは思うが、仮面ライダーを創る上では悪の組織とヒーローは真逆の存在であり、怪人がなぜ人間を脅かすのか、という設定はしっかりと練るべきだと考えている。
※とはいえ「正義は一面ではない」という龍騎のような話もあるので全てそうとは言えないけれど。
その辺りも込みで、設計が必要だと思うが、実はまだそこまで深く考えていなかったりする。主題考えつつ固めて行こうと思う。
続きはまた次回。
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