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ビモーは頭髪になる夢を見るか |(3)鉤爪は逝く 新時代の幕開け



ズビズビズビッ!



本日私は天啓を得ました。






その穴の中は適度に暗く、過ごしやすい。
だが外は過酷だ。
彼らは穴の中で、息をひそめる日々を送っている。


これはそんな彼らの、ジュブナイルなサーガでクロニクル的ななにか。レジェンドを経ていずれミソロジーにいたるアレ。群像劇になる予定は未定の小話なのだ。



「なあ、あの噂を聞いたか」


「あれだろ、『鉤爪かぎづめ』の姿が見えなくなったって」



『鉤爪』は、伝説的な存在だった。長くは生きられないビモーたちの中にあって、飛びぬけて長く、多くの者に影響を与え続けていた。そんな『鉤爪』の姿が、見えなくなった。


広くはない場所だ。どこかに隠れているとも考えられない。



「とうとうあの『鉤爪』も、逝っちまったか……」


「だが、いったい何があった? いつからいなくなったんだ?」



誰か知らないかと声が上がる。



「今朝だ」



水源の監視をしている男が進み出た。後ろに、小さな子がついてきている。



「今朝、いつもの氾濫があった。それに巻き込まれて、流されちまったんだ。俺も、この子も、助けてもらった」


「『鉤爪』さんのおかげで、僕は流されずにすんだんだ...… 僕もきっと、あんなLONGな大人になる!」



一つの時代を築いた男は去り、ビモーたちの明日は次の世代へ託された。


may be, to be continued.





「鼻かんだら、めっちゃ長いハナゲ出てきた!! 曲がってる! ナニコレもう書くしかないw」


タイトル画像はAIに作ってもらいましたが、難しいですね。なぜか片翼。





1話と2話。2年以上前でした。いや懐かしい。続編を執筆できて感無量です。あとは外伝と番外編を、、
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