ライバルはルンバ 力を合わせて風を呼べ
機械に仕事を奪われる。そんな未来を、身近で感じた。
ホウキラバーたる私にはライバルがいる。彼の名はルンバ。しかしあいつには負けない。
あいつが入り込めない縦のスキマに横のスキマ、段差の向こうに夜空の向こう。ホウキ片手に私は向かう。ゴミを掃き出し集めるために。
飛べないのでキキには勝てませんが、ルンバより高性能だと自負しております。
しかし最近のルンバは、驚きの進化を遂げた。ついに水拭きも身につけたらしい。たまにしか水拭きしない私にとって、脅威の一手である。恐るべし。
余談であるが、そうなると水拭き専用機、ブラーバの進退が心配だ。彼はどうなってしまうのだろう。進化したルンバはお高いので、それはそれとして生き残るのだろうか。
さて、我々ホウキストは、このルンバの脅威にどう立ち向かっていくべきか。
ルンバの進化に対抗するには、こちらも驚きの一手を繰り出すほかない。つまりそう、あちらが水なら、こちらは風だ。
ホウキの先から風を出すのだ。ホウキすら届かないスキマのほこりも、風ならやさしく運び去る。ほこりが舞わないように、ボタン式で開くカバーもつけましょう。
これならいける。進化したルンバにも負けない。
確信を胸に、今日も私はホウキを取る。ちなみにチリトリは使いません。ゴミは手で拾うのがスタンダード。
さあホウキよ、風を起こせ。世の中に、新型ホウキ旋風を巻き起こすのだ。
・・・申し上げます。ホウキメーカー様の力だけでは、本アイディアは形にするのが難しいかと。ここはひとつ、家電メーカー様の力もお貸しいただけないでしょうか。ホウキラバー一同、ホウキから風が吹くことを心待ちにしております。
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