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#32 デッドリー・クラスについて
12月13日。日曜日。今日は、なんもしなかったな。日曜はゆっくり過ごそう。
今日はガチで書くことが思いつかないので、【デッドリー・クラスについて】ということで。好きな海外ドラマを語ります。
今日の記録
11時頃、起床。12時から人と会う予定。支度する。定食屋でお昼ごはんなどなど。
卒論や就活の話。卒論、そういえば去年のこの時期めちゃくちゃ追い込まれてたな。来年は修論あるから、もっともっと追い込まれとるな。
午後、研究室へ。ちょっと勉強。飽きたので久しぶりにカフェ巡り。
京都の個人経営カフェは、非常に排他的であるのを忘れていた。めちゃくちゃ冷たくされて悲しむ。
夕方、悲しいのでおうちへ。寝る。起きたら23時だった。なんていう日だ。ピーター・シンガー『動物の解放』第1章まで読む。シンガーも僕と同じで、動物愛護家ではないとわかって安心。僕がシンガーと同じだけか。
デッドリー・クラス
(2000字ぐらい)
今日はネタがないため、5月頃に観た海外ドラマの話をします。
デッドリー・クラスというこちらの作品。アメリカのドラマで、現在1シーズンのみ放送。そしてこちらの記事によると、もう打ち切りが確定してしまったらしいので、続きは出ない模様。ちょっと悲しい。
簡単にあらすじを言うと、事故で両親を亡くした孤児の少年が主人公(高校生ぐらい)。孤児院で育つも、突如そこに放火して脱走。本格的に居場所をなくし、警察に怯えながらホームレス生活をしていたところ、殺し屋養成高校からスカウトを受ける。そして「殺し屋志望」の生徒ともに、やばい授業とこじれにこじれた恋愛沙汰に巻き込まれていく、という話。ちなみにU-NEXTで見れる(有料だけど)。
以下、この作品の個人的な面白ポイントを紹介します。
① 主人公がナヨナヨ
いわゆるナヨナヨ系主人公。例えるなら『このサイテーな世界の終わり』のジェームズみたいな感じ。ひょろっとしていて、取り立ててイケメンでもない。地味系ルックスの主人公だと思う(のだが、異常にモテる)。
イケメン爽やか系主人公より、こういうなよなよ主人公の方が好きなので、この時点でこの作品に愛着が沸く。
② やるときはやる
このドラマの面白いのが、「殺し屋養成アカデミー」とかいうぐらいだから、ヤバいやつが通ってるんだろうなと思ったら、大半の生徒が腑抜けということ。この学校を出ていれば箔が付くということで、多くの生徒が親のコネで通わされている。マフィアやギャングの跡取りを育てたいとか、そんな感じだ。
だから「殺し屋養成」とは名ばかりで、実際は金持ちの子供がイキり散らかしてるだけになっている。喧嘩になっても、お互い自分の親の名前を持ち出すばかりで、実際にやり合うことはめったにない。そして先生まで生徒の親にびびり出す始末で、「そんなんでいいのか」という感じになる。
少しネタバレになるけれど、ドラマの序盤で「人を殺してこい」という課題が出る。で、これ、普段は「てめえ殺したろか」とかイキっている生徒ばっかりなのに、いざ課題で出されると、誰も実行に移さない。締め切りが過ぎたあとで「くそぅ! あのとき邪魔が入らなければ.....」とかぼやいてたりして、本当にしょうもない。
のだが、主人公だけは唯一、殺しを実行してくる。ここが面白くて、親のコネも金もなく、普段はナヨナヨしている主人公が、いざやると決めたときは「殺し」もやり遂げるのだ。その辺が「普段はイキっているのにいざとなったときは何もしない金持ち連中」と明確な対比をなしていると思う。
そんな感じで、金持ちの息子や娘が幅を利かせる世界に飛び込んだ主人公だが、まあ当然のごとくいじめられる。のだが、先生はこれを見て、「なぜ君がいじめられるのか分かる気がする」と言う。
他の生徒たちは、君が羨ましいんだ。君には金もコネも何もないが、この学校の精神を誰よりも体現している。だから脅威を感じるし、何より嫉妬しているんだ。(うろ覚え)
この台詞が印象的で、ドラマもこのあたりが一番面白かったりする。
* * *
そんな感じで、一見するとひ弱そうな主人公が、努力と覚悟によって成り上がっていくという話。そして女の子にモテモテになる話。出自は誰よりも劣るのだが、何かこう「黄金の精神」的なものを持っているのである。
で、「これいいなぁ」と思うのが、さっき引用した台詞の「君は誰よりもこの学校の精神を体現している」というところ。貧乏でみすぼらしく、本当はこの場にいるのが場違いなような存在なのだが、それでも能力や覚悟でちゃんと評価されていく。しかもなよなよした男がである。こういうのは「GANTZ」っぽい良さがあると思う(僕はGANTZも大好き)。
・・・ちょっと話は変わって、僕も京大に入って9ヶ月目なのだが、周囲と比べるとやっぱりコンプレクス的なものはある(学部入試に合格して入ったわけではないため)。自分は周りよりも劣っているだとか、この場にふさわしくないのではないかとか思ったりするわけだが、そういうときに、
君は正統な京大生ではないかもしれない。でも君は他の誰よりも、この大学にふさわしい精神を持っているよ
とか言われてみてえなあという。「なんだそれ」と思われるかもしれないが、そういうところで自信を確保しないと、たまにちょっときつくなるという話。「俺はちゃんと、この大学の精神にふさわしい人間なんだぞ」ってね、自信を持ちたいよ。
今日はそんな感じで「デッドリー・クラス」の紹介でした。最後は自分の話に引きつけたけど。
めちゃくちゃ好きというわけではないけど、それなりに思い入れのある作品です。今度は同じく打ち切り作品「Happy!」の紹介でもしようかな。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。