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ハズビン・ホテルが面白い!!&全16曲分の感想
いやーーーー面白いですね!! ハズビン・ホテル!!
「ハズビン・ホテルへようこそ」とは、2024年Amazonプライムビデオで公開の、アメリカのカートゥーン・アニメです。現在シーズン1が放送され、今後シーズン2以降が作られることが決定しています。
既にSNS上でも結構有名な本作ですが、最近ようやく観たので、感想を書いていきます。
どんな作品?
アメリカのアニメです。舞台は地獄で、キリスト教の世界観がベースになっており、罪人は地獄に、善人は天国にいます。ただ、地獄の住人が増えすぎているので、定期的に天国側が軍隊を送って、地獄の住人を間引いています。この虐殺をエクスターミネーション(駆除)と言います。
主人公のチャーリーは地獄の住人で、堕天使ルシファーの娘です(つまり地獄の王女)。そしてこのエクスターミネーションにほとほと困っています。なんとか天使による虐殺を止めようとして、ある妙案を思いつきます。それが「地獄の住人を更正させて、天国に行けるような仕組みを作る」というもの。
チャーリーは更正施設としてのホテルをオープンします。それが「ハズビン・ホテル」。このホテルで過ごして、みんなで信頼や愛を学んで、天国に行けるようになろうというのがチャリーのプランでした。
もちろん地獄の住人はそんなつもり一切なく、殺しが大好きで毎日性的な快楽にも耽ってるやつらなので、ほとんど更正の余地がないです。ただチャーリーは決して諦めず、一癖も二癖もある地獄の住人と、虐殺を止めない天使側との間で四苦八苦する…… というストーリーになっています。
全体的にミュージカル調になっており、1話の中に必ず2曲分歌パートがあります。1話は約20分ぐらいで、現在はシーズン1の第8話までが公開されています。
あと、YouTubeにパイロット版が上がっていて、これが前日譚的な内容になっています。本編と違って歌がなく、ストーリーもやや荒削りですが、日本語でも観られるので興味があれば是非。
海外では、まずパイロット版を作って、それがヒットしたら本編を作るという流れがあるそうですね。一応前日譚ですが、アマプラの本編を見てからチェックするという感じでも問題ないと思います(僕もそうでした)。
どこが魅力??
皆さん、海外のアニメ(カートゥーン)、観てますか? 観てください。
僕はこの種の海外アニメが大好きで、結構いろいろ観ています。何がよいのかというと、全体的に大人向けなコンテンツなところです。エロ・グロ・皮肉・社会風刺などが盛り込まれており、絵柄は可愛いんだけれど、本当に下劣で、「大人しか対象としていない」というところが好きです。ただ、ナンセンスな描写ばかりではなく、孤独や疎外感、親しい人とのすれ違いなど、誰もが経験するような寂しさにも正面から向き合っているところがよいです。
個人的な遍歴としては、Netflixで「ボージャック・ホースマン」にハマったこをきっかけに、「魔法が解けて」「ファイナル・スペース」「ビッグ・マウス」「ミッドナイト・ゴスペル」「トゥカ&バーティ」「陰謀論のお仕事」「サウス・パーク」などを観てきました。一番好きなのは「リック&モーティ」です。これマジで神。
で、今回の「ハズビン・ホテル」も、基本的にエロ・グロ・お下劣・風刺満載で、サイコーー!! です。fuckとかbitchとか汚い言葉が飛び交います。ここが結構、「アメリカのカートゥーンらしい」よさがあって、海外製アニメに求める要素がちゃんと入っています。日本だとあまりこういうアニメがないんですが、ヒンシュクを買うような要素がたくさん詰まって面白いんですよね。ちなみに、各話基本的に年齢指定16歳以上になってます。
もうひとつ、本作の魅力が歌です。主人公のチャーリーが歌うことが大好きで、毎話2曲ずつ歌が挿入されます。その歌も、単に劇中に歌が入っているというよりは、「セリフや会話を歌にしている」という感じで、ミュージカル調です。歌で会話したりしています。
この歌がねー、いいんですよね。チャーリー役の声優さん(原曲も吹き替えも)がマジで歌が上手くて、ずっと聞いていられます。かつ、歌も一辺倒ではなく、色んなパターンの曲が聴けます。ここがちょっと、伝わるか分からないんですが「びじゅチューン!」っぽいです。ポップなものからロックやバラードまで、色んな曲が聴けるんですよね。絶望や挫折を歌ったものあり、希望を歌ったものもありで、色んな意味で元気がもらえます。とにかく歌が素晴らしい!!
もうひとつ、登場人物のキャラがよいというのもあります。ハズビンホテルで検索すると、キャラの良さを語った記事がたくさん出てきます。ただ、これはもうすでに書いている人がたくさんいるということで、ここではあまり書きません。↓の記事はイラストまで書かれていてよいな〜〜と思います。
ちなみに、ネット上ではアラスターというキャラが大人気なんですが、個人的に一番好きなのはエンジェル・ダストです。悩み苦しみながら生きているのがいいんだよな〜〜。あとはチャーリー、ヴォックス、アダム、ロージーあたりが好きですね。ヴォックスもアダムも敵キャラなんだけど、ヴォックスはなんかやられっぱなしで不憫なところが、アダムはお下劣満載なところが好きです。ロージーは今後もっと出てくれ〜〜。
全16曲感想
ネットの感想などを観ていると、上述のようにキャラの良さを語った記事がたくさん出てくるんですが、曲のレビューを行っているものはそれほど見かけませんでした。
僕は本作品、とにかく歌がよいなと思っているので、シーズン1に出てきた16曲分について感想を書いていこうと思います。
ちなみに、基本的には英語音声(日本語字幕)で視聴しているんですが、曲の部分については日本語吹き替え版も必ずチェックしています。本作は海外アニメのミュージカル調なのに、日本語の吹き替えの歌がバッチリはまっているのが本当にすごいんですよね。原曲・日本語吹き替えどちらも素晴らしいので、両方の感想を書いていきます。ネタバレをどうしても含んでしまうのでご注意ください!!
1.Happy Day in Hell
1曲目はHappy Day in Hell。「地獄で最高の日」。第一話の冒頭を飾る曲ですね。日本語字幕はないですが、皆さんも是非↑の曲を再生して聴いてみてください!!
この曲はややディズニーっぽいな〜と思います。ディズニーも冒頭こんな感じの歌から始まったりしますよね(周囲の合いの手が入るのが本当にそれっぽい)。
ただ、ディズニーっぽくはあるんだけれど、「調子どう?」と聞いた相手に「Go fuck your self」と罵声を浴びせられたり、地獄の日常を伝えるときに「悪魔たちがぶっかけショーをやってる」(本当にbukkake showと歌詞にある)のが最高です。bukkake show が何なのかはご想像にお任せしますが、prime videoの日本語字幕ではちゃんと精液かけ合いショーと訳されています。これnote的に大丈夫でしょうか。さすがに日本語吹き替えではこの部分は省略されていました。
歌の最後で露出狂が出てくるところとかも本当に好き。地獄の日常を伝えつつ、主人公の明るさも同時にアピールしていて、ここから物語が始まるよ!って感じがするのがよいですねー。全曲の中でもかなり好きな方です。
【日本語吹き替えについて】
チャーリー役の声優さんも本当に歌がうまい!! 吹き替えで聞いても何も違和感がないです。ここが本作の魅力ですね。ただ前述の通り bukkake showも言って欲しかったなと思います。
2.Hell is Forever
「地獄は永遠に」。虐殺天使、アダムがメインの曲です。この曲は全曲の中で2番目に好きですねー。この曲はフルでPV付で公式に曲が上がっているので、ぜひ↑の動画を再生してみてください!!
特に好きなのが、やっぱりアダムですね。アダムが介入してから曲調ががらりと変わるところとか、ギターソロだぜ!! とかめちゃくちゃなことを言っているのが好きです。
サビの歌詞で'Cause the rules areblack and white(ルールは白黒はっきりさせるもんだ) と言っているところがあり、ここで映像でも一瞬白黒になるのがオシャレで好きです。日本語吹き替えでも、「裁きは白黒 覆されない」と言っていて、映像ともちょうどよくハマっているんですが、日本語字幕では単に「ルールは明確 変えようがない」とだけなっていて、白黒要素が抜けているのがやや残念でした。
やっぱりギターがいいですね。ハズビンホテル、色んな曲調の曲があるけれど、これはかなりロックで大好きです。あと韻もよいですね。終盤のdetermination と extermination の韻とかすごく好きです。
【日本語吹き替えについて】
原曲・字幕版では、最後に「We'll back in six month!!」で終わってるんですが、同じ意味でも日本語版では、「半年後に、またお邪魔するぜ!!」で終わっていて、原曲よりかっこいいなと思います。やっぱりsix month より「お邪魔するぜ!!」の方がかっこいいですよね!
アダムの声優もばっちりハマってますよねー。歌も上手いです。このアニメ、本当に吹き替えの違和感がなくて、そこがすごいということを100回でも200回でも言えます。
3.Stayed Gone
3曲目の「Stayed Gone」。Youtubeに公式の動画がなかったのでSpotifyで……. 第2話1曲目の「Stayed Gone」。これも本当によいです、、、公式動画がないのが残念。全曲中3番目に好きです。
テレビデーモンのヴォックスと、ラジオデーモンのアラスターがやり合ってる曲ですね。最終的にテレビ派のヴォックスが敗北し、fuck……と悲しく呟くのがめちゃくちゃ好き。アラスターもかっこいいですねー。
個人的には、Welcome to the Show!! というところがかっこよくて大好きです。
【日本語吹き替えについて】
ヴォックスがアラスターを煽るところ、「腰抜け野郎!!」と言うところがバッチリはまっててよいですねー。あと早口パートとかはさすがに字幕より吹き替えの方が伝わりやすそうです。
あとアラスターの声の吹き替えもすごくハマってます。英語版と全く違和感がない。
4.It Starts With Sorry
4曲目、「It Starts With Sorry」(ごめんなさいから始めよう)。これも公式動画がなかったのでSpotifyで。
愛すべきおバカキャラ、サー・ペンシャスが歌っている唯一の曲です。
この曲はあまり目立ちませんが、一番ハズビン・ホテルという作品のテーマに沿った曲だと思っています。「ごめんなさいから始めよう」。地獄の住人の更正をテーマにした作品なので、こういう直球の曲があるのもよいなーと思います。
やっぱりペンシャスの声があんまり綺麗ではないですね。ただチャーリーの純粋さが伝わって好きです。
【日本語吹き替えについて】
原曲と同じで、ペンシャスの声がダミ声なのがよいです。
5.Respectless
第3話の1曲目、「Respctless」(無礼)。新キャラ同士の歌。武器商人デーモンのカミラと、若手のヴェルヴェットがやり合っている曲です。
個人的に、原曲のカミラの歌声があんまり好きじゃないんですよねー。他のキャラに比べて、あんまり歌声にキレがないように思います。
それに比べてヴェルヴェットはよい、、、 この曲の「アパレルショップで流れてそう感」がすごく好きです。やはりヴェルヴェットが若手ということで、若者風の曲調に仕上がっているのでしょうか。
【日本語吹き替えについて】
カミラの歌ですが、吹き替え版の方がうまいような気がします。キレがあってよいですね。
あとこの曲は原曲もそうですが、「会話っぽさ」が強いですよね。この話はあんまり歌にできるところがなかったのかも。
6.Whatever It Takes
6曲目はWhatever It Takes(何を犠牲にしてでも)。これもカミラメインの曲。「カミラの隠している秘密は何なのか?」という謎が含まれており、途中からヴァギーの曲にもなります。
さっきも書いたけれど、カミラの声が原曲でややイマイチなんですが、ヴァギーは本当に歌うまいな〜〜〜と思います。ヴァギーの歌声がよい。
この曲では、ヴァギーからチャーリーへの想いも歌われていますね。「あなたの顔を見たとき、新しい土地で生まれかわった気がした」「まだ言えていないこともある」など、この時点では何のことか分からないけれど、後半になったら分かることも言われています。ヴァギーの秘密を知ってからこの曲を聴き直すと泣けます……
【日本語吹き替えについて】
カミラは吹き替え版の方が好きなんですが、ヴァギーは原曲の方が声が響いている感じがして好きです。
あとゼスティアルのダミ声もちょっと面白い。
7.Poison
7曲目はPoison。第4話の1曲目ですね。そしてこの曲、全曲の中で一番、ダントツに好きです。
第4話は、全話の中で唯一18禁に指定されていて、性的な描写が多いです。本当はアニメの映像がすごくよいんですが、さすがにYouTubeでは歌詞のみ映像になっていますね。ただ曲がすごくよいので、ぜひ↑から聴いてみてください。
曲としては、エンジェル・ダストによるソロです。彼の苦しみを歌った曲になっています。全曲中、ソロってこの曲だけなんですよね。かつ、他の曲はセリフや会話を歌で行っているという感じがあるんですが、この曲だけは完全に「独立して一曲」という感じです。完成度も全曲の中で1番じゃないでしょうか。
サビで Poison とChoiceで韻を踏んでいるところがあり、「毒されているんだけど、それは自分で選んだこと」となっているのがよいです。全体的に悲壮感や諦観に満ちていて、「できることは自分を責めることだけ」、「毎晩、明日はないものと思って生きている」という歌詞が、すごくよかったですた。。。
終わり方も、「明日を生きるための何かが欲しい」と言いつつ、そのtomorrowの声が徐々にかすれていくところが本当によいです。完成度がすごいんだよな。↑の動画も、映像が歌詞だけのオリジナルなものであるのに拘わらず、3350万回も再生されています。すごい!!
【日本語吹き替えについて】
相変わらず、吹き替え版も声がバッチリはまっててすごいです。何回でも言ってしまうな。
ただ、日本語と字幕版ではやや全体のニュアンスが違っていて、字幕版だと「諦めるしかない」という悲壮感が漂っているのに対し、日本語版だと「あなたが危険だと分かっているのに、求めてしまう」という感じで、「悪い男に惹かれる」という中森明菜的な世界観? が出ています(tango noir的な)。
日本語吹き替えもかなりハマっているんですが、個人的には原曲の方が好きですね。
8.Loser, Baby Sing-Along
8曲目はLoser, Baby Sing-Along(負け犬同士で歌おう)。4話目の後半の曲ですね。これもいいんだよな、、、、、、、、 YouTube的にはこれが一番再生数があるようで、現時点で4700万回再生されています。
今までクールキャラっぽかったハスクが、急に陽気なおっさんのごとく歌い出すところとか、頑張ってエンジェルを励まそうとするところが、泣けます。本当に泣ける。
曲のテーマ的には、結構アメリカらしいなーと思うところがあります。お互いに弱いところを曝け出して、「お前ばかりがツラいんじゃないんだよ」と励ます感じですね。最初はイジけてたエンジェルが、途中からノリノリで歌に加わるところが本当によいです。
【日本語吹き替えについて】
ハスクの声が渋くてよい…… エンジェルが立ち直った時の歌声もよい…..
あとエンジェルが「穴は全て使用済み」と言うのが、最低でめっちゃ好きです。
9.Hell's Greatest Dad
チャーリーの父親、堕天使ルシファーの初登場回。自分が立派な父親であることを誇示し、かつアラスターとやり合う歌です。どうでもいいですが、ジャンププラスの漫画「エクソシストを落とせない」もちょうどルシファー回に入ってますね。
一週目に観たときは、なぜここでルシファーとアラスターがやり合っているのかピンと来なかったのですが、YouTubeで公開されたパイロット版を観るとこの辺が分かりやすいですね。アラスターがあれこれ手を尽くして、名前も自分好みの「Hazbin Hotel」(時代遅れホテル)に改名してやってきたのに、急に現れた父親がケチ付けてきてむかついたという感じでしょうか。地獄の王に喧嘩を売れるアラスター、すごい。
この曲だと、ルシファーがバイオリンを弾いているのに対し、アラスターが余裕の表情ででピアノぽろんぽろんするところが好きです。ルシファーのバイオリンも、アラスターのピアノもすごくしっくりくる。
ただ、最後のミムジーだけはよくわかんねえです。これもうちょっといいオチ付けられなかったのかな、、、 このあとミムジーも出てこないし、何だったのだろうか。
【日本語吹き替えについて】
ルシファーの声も想像通りという感じだけれど、歌は原曲の方が好きかなー。
アラスターは歌が上手いですね。ノリノリで好きです。
ミムジーは本当に…… 何???
10.More Than Anything
10曲目は「More Than Anything」。親子の仲直りの歌ですね。ルシファーも歌が上手い!!
いい曲ですが、あんまり感想はないですね。
途中でルシファーの翼を広げるシーン、翼が2枚ではなく6枚あるのがかっこよくて好きです。この作品全体通して、多分翼の数が多いほど上級な存在なんだろうなという感じがあります。
【日本語吹き替えについて】
これも原曲通り、吹き替えもばっちしハマっていると思います。
一個気になっている点として、最後、原曲では「More than anything, I'm grateful you're my daughter / father」と歌っていて、字幕でも「あなたが家族であることが何よりも嬉しい」となっているんですが、吹き替えだとこれがちょっと違っていて、「私を 君が/パパが強くする」となっているですよね。
まあだから何だという話ですが。
11.Wellcome to Heaven
11曲目、Wellcome to Heaven(天国にようこそ)。今後重要人物になりそうなエミリーが登場しますね。
この曲の感想は…… あんまりないな。
最初は「お前が歌うんかい」と思いました。最後めちゃくちゃ疲れてそうなのが面白いですね。歌で案内したことはあんまりないんだろうな。
あと、字幕で途中「硫黄は片付けよう」と言っていて、最初何のことか分からなかったんですが、これは硫黄(brimstone)というのが「地獄」の意味を兼ねているそうです。地獄の業火=灼熱なので硫黄も発生している、という感じでしょうか。吹き替えだとシンプルに「罪は持ち込むな」としていますね。
【日本語吹き替えについて】
あんまり感想はないですが、案内人の天使は原曲の方がキレがあるなーと思いました。吹き替え版でも同様に最後息切れしてるのが面白いですね。
12.You Didn't Know
12曲目はYou Didn't Know(知らなかったの?)。6話目の後半の曲です。
この曲は出演者が豪華ですね。チャーリー、エイミー、セラ、アダム、アダムの側近、ヴァギーと盛りだくさんです。歌の流れも二転、三転するところが面白いです。
個人的に、アダムが好きなのでこの曲も好きです。あいつの下劣さがいいんだよなー。
あとこれ、書きながら気付いたんですが、アダムが参戦してくるあたりから、2曲目のHell is Foreverの変調になってるんですね。かつてアダムにいいように言いくるめられたチャーリーが、今度は天使を味方にしてアダムにやり返すという、熱い展開になっていることに気付きました。すごい!!
あと、セラの早口パートも、絶妙に韻を踏んでいて気持ちよくて好きです。こういう韻の要素、やはり吹き替え版にするとこぼれ落ちてしまうので、洋楽好きとしては原曲の方がいいなーと思っています。
【日本語吹き替えについて】
アダムとその側近が、キレッキレで好きです。やっぱりこいつらが好き笑
エイミーについては、歌声は原曲の方が好きなんですが、吹き替え版も感情の豊かさが伝わってきてよいです。
13.Out For Love
第8話前半の曲、Out For Love。武器商人の悪魔・カミラの曲です。カミラも出番が多い!
6曲目のWhatever It Takesと同様、これもカミラとヴァギーの曲なんですよね。何気に二人は共演する機会が多いです。ヴァギーの覚醒シーンが熱いです。
【日本語吹き替えについて】
やっぱりカミラは吹き替えの方が(以下略)。
14.Ready For This
残すところあと3曲となりました。14曲目はReady For This。チャーリーが食人街の住人を説得するシーンです。
この曲もすごく好きです。地獄のよさを伝えるという点で、第一話の1曲目(Happy Day in Hell)と通じるところがあります。
チャーリーが最初スランプで、食人街の意地悪ババアに「Fuck you!!」とか言っちゃうんですが、立ち直った後のこの歌ではババアの言うことを否定せず、やんわり受け入れているのがよいなと思いました。チャーリーは本当に優しくて、第1話でもアラスターの作ったクソCMに直接的には文句を言ってないんですよね。そういうチャーリーの良さを取り戻した瞬間でもあり、結構この曲は好きです。
あと、やっぱりロージーですね。食人街の女王、ロージーが非常に魅力的なキャラクターです。歌もうまいしノリもよい。アラスターとも仲良し! ロージーもかなり好きなキャラの一人ですねー。
【日本語吹き替えについて】
チャーリーの歌は本当に、吹き替えも原曲もどっちも素晴らしい…..
食人街の住人の陽気さも、急にディズニー感が溢れていて大好きです。言ってることは超過激だけど……
ロージーの吹き替えもよくて、「はい、どうぞ♪」とかすごく可愛いです。
15.More Than Anything - Reprise
15曲目は、第8話前半の「More Than Anything - Reprise」。10曲目の「More Than Anything」は、チャーリーとルシファーの父子の曲でしたが、こちらはチャーリーとヴァギーの恋人同士の歌になっています。
チャーリーはずっと陽気に振る舞っているけれど、本当はすごくツラくて怖いんですよね。それを支えるヴァギーが優しくて…… 泣けます。キスシーンも美しいです。
【日本語吹き替えについて】
細かいことですが、原曲は「More than anything, need to know I love you」で、「何よりもあなたを愛していること、知っていてほしい」なんですが、吹き替えは「何よりもあなたを愛していることだけは変わらない」と、やっぱりちょっと違うんですよね。まあどっちでもよいですね。
ヴァギーの声はやっぱり原曲の方が好きかなー。それしか言ってない……
16.Finale
最後!! その名の通り、16曲目はFinaleです。
これも最初は悲観的な入り方ですが、途中から明るくアップテンポになるのがよいですね! そしてルシファーが強すぎる笑 ルシファーはどんぐらい強いんですかね。
個人的に好きなヴォックスも登場してくれて、第2シーズンでも出てくれることが確約されていて安心です。アラスターも無事でよかったけどなんか不穏だ!!
これも最後、1曲目のHappy Day in Hellに繋がる終わり方になっていてよいですね。第一話だと単なるチャーリーの独りよがりという感じだったけれど、シーズン最終話では皆でそれを歌えている…… というのがエモい展開です。ホテルも生まれかわって、シーズン2が楽しみです。楽しみすぎる。
【日本語吹き替えについて】
記事を書いていて気付きましたが、ニフティが歌っているのはこの曲だけっぽいですね。「レンガを集めよう」のワンフレーズだけですが、陽気なアップテンポパートの最初の部分を飾っていて、声も可愛くて好きです。ニフティもイカれてて好きなんだよな。シーズン2でもたくさん見られることを願います。
以上!!
以上、ハズビン・ホテルという作品の紹介と、全16曲の感想でした。正直、全曲の感想を書くの、めちゃくちゃ疲れました。でも最近Spotifyのプレイリストでヘビロテしてるので、どうしても全部感想を書きたかった次第です。
久しぶりにカートゥーンアニメの当たり作を引けて、しかもプレイリストも何十回聴いても飽きないので、すごくこの頃は楽しいです。エロ・グロ・ナンセンスを楽しみながら、明るい気分にもなれる、ハズビン・ホテルはいかがでしょうか。今ならシーズン1だけ観ればよいので、追いつくのも楽です。ぜひぜひ皆さん観てみてください。
最後に、本作で一番好きなセリフを紹介して終わりにします。
「私を誰だと思ってる? 私は偉大なるアダムだぞ。つまり最初のチ○コだ。私こそチ○コマスターだ!!」
こんなこと、アダムに言わせていいんでしょうか。終わります。