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賃貸の退去立ち合いについて

 たまには仕事の話も書こうと思います。で思いついたのが、月末で続いていた賃貸の退去立ち合いについてです。

 あくまで個人的な感想ですが、退去立ち合いはやっててよかったなぁと凄く嬉しい時もある反面、嫌だなぁやりたくないなぁと悲しい気持ちになる時もある仕事です。

 とはいえ、仕事をしないと先に進めませんので、悲しい時はできるだけ私情を挟まずに対処しています。(当たり前ではありますが・・・)

 嬉しい時というのは、入居者さんから物件を誉めて頂けて、感謝を述べて頂ける場合。「転勤だから仕方がないけど、本当は引っ越したくない。」とか言われるとこちらも嬉しくなってしまいます。(あと結婚予定でのお引越しとかお子さんが増えてのお引越し物件の購入等」前向きな理由も嬉しいですね。)仕事をしていてよかったなぁとつくづく感じる瞬間です。僕の感覚では15%ぐらいの方がこんな感じの方です。

 こういう方は物件も丁寧に使って下さるので、退去時の請求が発生するケースはほとんどなく、ご自身で壊された物があったとしても自己申告してくださる事が多いです。募集までのお時間もかかりませんし、こちらの手間を少なくなるので、すごくありがたいです。

 もしかするとお分かりかもしれませんが、仕事をしていて嫌になる時は全く逆のケースです。「どんな生活をしていたら、こんな状態になるの?」といった感じで掃除を全然していなかったり、傷や破損等が多く、そしてそれにも拘らず、退去費用を払う気が全くない場合です。(大半の方は認めて頂いたらお支払いを素直に頂けるのですが、一部の(肌感覚では5%ぐらい)の方は費用負担をしないのが当然といった感じで話をしてきます。

 こちらが指摘をしても

 「ある日突然、照明が落ちて傘が割れた。」(ある日突然照明が落ちる事もあるのかもしれませんが、なぜか傘だけ割れていた。)

 「ペット飼育を認めたのだから、板の間に犬がおしっこをしても仕方がないだろう。」(板の間にものの見事にシミができていて、お聞きしたら、その様な回答でした。ペットが付けた傷・シミ等も負担いただくように契約書には書いています。)

 「この洗面棚は入居時にすでに割れていましたよ。」(入居時に書いて頂いていたチェックリストには記載されていないし、割れていたら、さすがに補修しているでしょう。)

「どうせ募集の時に掃除をするだろうから、いいでしょう?」(確かに募集時に業者さんにハウスクリーニングの依頼はするんですが、日常的に掃除をしていない状態で、ここまで汚れていると業者さんも追加費用を取りますよ。)

書いていてもいい気持ちがしないので、この辺にしておきます。

お金をお支払いするのが、もったいない気持ちも分からなくもないのですが、こちらに責任を転嫁したり、自分の責任は認めなかったりされるとこちらも大変悲しく腹立たしい気持ちになります。又、払いたくないのなら、丁寧に使ってほしいとは思います。

以前から入居時に既に存在をしている傷等は入居者さんにチェックしてもらって、チェックリストを出してもらっていましたが、さらに契約書の添付書面でも確認書というものを付けて、

① 人の物をお借りする意識を持って注意深く使用する善管注意義務がある旨(契約書に記載しています)を再度事例を挙げて書いておく。
② 窓や洗面、浴室等の破損は、保険で対応可能な場合がある旨を書いておく。
③ 明らかに日常清掃を行っていない場合の汚れは追加費用の対象になる可能性がある事。又、退去時に清掃をしていなくて、一般的なハウスクリーニングで取れるかどうか分からない物は、取れないものとみなす可能性がある事。
④タバコを吸う方はクロスの張替えだけでなく、建具等の汚れ、エアコンのにおいも考慮する事。エアコンの匂いが取れない場合は、追加費用が発生する事。
③ 入居時に既に古い物であっても借主様の故意過失等で修理・交換せざるを得ない場合、クロス・クッションフロア・設備のように減価償却する物以外は、全額頂く事になる旨を書いておく。

といった事を書いています。

僕としては、お金を頂こうとする前提で書面を作っているのではなく、借主様にできるだけきれいに丁寧に使ってもらって、負担額がなく、できるだけ早く次の賃貸募集をしたいと思っています。

もしそれが無理で、補修等が発生したとしてもそれで揉めたいとは全く思いません。だからできるだけ丁寧にご使用いただく様事前にお伝えさせて頂いています。

以前に比べると退去立ち合いで揉める事が減ってきているのが、幸いです。





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