「パストライブス／再会」を見た。

「パストライブス／再会」を見に行った。前評判がすごく良かった事と予告編を見て映像が綺麗だったからだ。

映画『パスト ライブス／再会』｜2024年4月公開

見に行った映画館は、地元のシネコンの一番小さなスクリーン。
でもそこは、座席もちょっと大きめ前後左右に余裕があるため、スクリーンは一番小さくても一番贅沢なスクリーン。始まる前からちょっとラッキーな気分。

あらすじは、幼馴染で両思いだった二人。女の子がカナダに移住する事になり、離れ離れに。１２年後ネットで再会をし、２４年後にリアルで再会を果たすお話。

個人的には幼馴染の女の子がいなかったので、「両思いの幼馴染」という設定だけで、ちょっと羨ましいというか夢の世界ですね。

映画の冒頭は、ニューヨークで再会している二人プラス１人（女性の旦那さん）を外から見ているショットから始まるのだが、そこは例外で、基本的には時系列に進んでいく。

１２歳、韓国で一緒に下校している仲の良い男の子と女の子。女の子の家族がカナダに移住する様だ。離れ離れになってしまう。カナダでは名前も変えないといけないみたい。

１２年後、女性は、男性がネットで自分を探していたことを知る。SNSを通じて、久しぶりの再会に興奮する二人。韓国とニューヨーク。時差を超えて、テレビ電話で顔を見ながら話し合う。しかし、すれ違いが生じて、
しばらくは連絡を取らないようにする。

２４年後、女性は結婚していた。男性がニューヨークに訪ねてくる。そして24年ぶりのリアル再会を果たす・・・。

子供時代の韓国のパートから丁寧にゆっくりと二人の様子が描かれています。12年後のネット越しの再会のパートも女性はニューヨークと男性は韓国。距離と時差で離れ離れの二人。言葉がないシーンでも会えないもどかしさがうまく伝わってきます。

そしてニューヨークのパートは、幼馴染の二人のリアルな再会、それを見守る旦那さん。三人の不思議な三角関係が切ないです。

タイトルの「パストライブス」は、前世の意味だったですね。映画の中に「縁」（韓国語でイニョン）という言葉も出てきますが、ちょっとスピリチュアルな感覚もありました。見ている時よりも後から良さをじんわり感じさせられる映画でした。