20通目 嫌いになれない星
今日は朝五時に起きて長旅をしました。
到着した頃は、満月が月食で薄い三日月に見える頃でした。
山が砂場遊びの山みたいで、海は遠く離れると波が見えなくなりました。
止まっているみたいに。
ーもし君の心が凍えているならば
目に白くて小さい植物の模様がびっしり描かれて、溶けるとそれが水になる
地面から離れる程凍えたー
空っぽの月に光が飲みものみたいに満たされて行きましたね。
一人で旅をしている人と、たくさんすれ違いました。
（追記：窓に手を当てて、綺麗な氷の模様を溶かそうとしたけど、体温では溶かすことが出来ませんでした）
二〇二一年十一月十九日
11.729光年彼方へ枯渇しても愛を湧かす 20
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