放り投げ屋
拝啓 Y
自分のこと、放り投げたくなっているとき、あなたのことも放り投げたくなっているのかと思う。
怪我をしているね。治療しなくていい。すぐに治るし、上手になればこんな小さな怪我はしなくなるから。
触りたいものを大事に扱って、飛ばさないで小さくてどうでもいいと思ってしまったことを丁寧にやり直して、力を入れ過ぎて無駄に疲れなくて済むようになったら、もっと思っていることに何もかも近くなるから。好きなものは途中で投げないで。
振り返ったら大好きでもどこかを投げたところがあったはず。やり直して。やり直しておいしいところ、あったでしょう。好きなら
まだ出来る。いきなり完璧じゃない。繋げて行って。
目が覚めたら一番に、出掛ける準備をしてね。
二回寝たくなっても出掛ける準備が終わってから眠って。愛する人が突然目の前にいてもいつも恥ずかしくない自分でいて。恥ずかしさ嫌いなつもりになる日が重なると勿体ないから。
この日は一番手を付けたくないけどやっておきたいと思うことをして。それがあなたの一番重要なことだから。放り投げ屋から置き手紙。 草々不備
令和4年1月16日付 J
11.729光年彼方へ枯渇しても愛を湧かす
難しいです……。