大手製薬企業のデジタルマーケティング
コロナの影響により、医療業界の営業マンは現場訪問に規制がかかっているのが現状である。
そうした中では、いかに医療従事者と接点を持つかということは各企業の喫緊の課題である。
そんな中、中外製薬は『PLUSCHUGAI』という完全医療従事者向けサイトを立ち上げ、WEBサイトで医療従事者の声を拾い上げる仕組みを構築した。https://chugai-pharm.jp/auth/?redirect=%2Fdoctor%2F
残念ながら医療従事者専用サイトであるため、一般人が中身を拝見することはできないが、専門性の高いコンテンツやWEBセミナーを限定配信している。また、サイト内で得られる様々な情報(恐らくアンケートや、ページごとのPV、その他閲覧履歴)を元に医療従事者のニーズを汲み上げ、新たな製品・サービス開発に繋げられるという自社にも欲しいサービスサイトである。
こうして見てみると、
医療従事者はもとより、企業にとってもメリットのある情報サイトである。一般の方との線引きをすることで、より専門的な話題を提供できるため、 医療者にとっても見る理由のあるサイトになっている。そうすることで、医療者の情報交換の場として活用でき、更に顧客化が進むようになっているように感じる。
今後コロナをきっかけとして、営業マンが医療従事者に会いにくくなり、
人対人のコミュニケーションはますます難しくなる。
その中で他社と差別化するために必要なことは、やはり情報量である。
しかも医師含めた医療スタッフの専門的な情報(生の声)をいかに蓄積しているか?が重要であると言える。