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後攻特化-古代の機械(アンティーク・ギア)


はじめに

2024年10月10日 遊戯王マスターデュエルにてマスター1に到達した構築です。
環境が変わり各種調整は必要ですが、デッキコンセプトは変わらないので、デッキのことを忘れないうちに書き留めておこうと思います。これが初めてのnote記事であるため、至らぬ点も多いかと思いますが、何かしらの参考になれば幸いです。

アンティーク•ギアとは

•アンティークギアは後攻ワンショットに長けたデッキ
•天盃龍とは異なる特徴、魅力がある
•かっこいい

アンティーク•ギアは、後攻ワンショットキルに長けたデッキです。すると天盃龍の存在がちらつきますが、天盃龍とはデッキの構造が異なり、それぞれに違った強みがあります。

天盃龍はメインギミックが単純かつ、少ない枚数で完結しているのが特徴です。故に、大量の誘発や返し札を挿すことができます。しかし一方で、構造が簡単であるために誘発の急所が分かりやすかったり、展開に繋がるカードが限られているため、初動が細くなりがちです。

それに対しアンティーク•ギアは、展開や機械要塞に繋がるカードが多いのが特徴です。1枚初動は天盃とほぼ同じ12枚なのですが、それ以外からも同等の展開ができるため、誘発を貫通しやすく、相手から急所が分かりにくくなります。その上で、混沌巨人や機械要塞による妨害の踏み倒しができるため、後攻ワンショットに優れています。
ただ一方で、2枚初動や妨害を踏む札の噛み合わせが悪いと事故に繋がったり、複雑で回しにくい欠点もあります。

どちらが優れているかは断言しかねますが、後手を取るデッキは、相手の盤面を捲りきる時こそ最も気持ちいいと思いますし、カードのカッコ良さはアンティーク•ギアの圧勝(個人的な感想)ですから、僕はアンティーク•ギアをオススメしたいです。


デッキ構築

前置きが長くなりました。デッキレシピをお見せしましょう。

•誘発がないのは相手の最終盤面を想定できたため
•モンスターと魔法罠、それぞれに対する捲り札のバランスに注意した

ご覧の通り、誘発が一切ありません。後手デッキは誘発をガンガン積むか、捲り札を多用するか、そのハイブリッドか…だと思うのですが、当時の環境は相手の最終盤面が想定しやすく、展開を眺めていても、こちらの機械要塞に触れる妨害が限られており、それもモンスターに偏重していたため、半端な誘発を積んで貫通されるよりも、想定される盤面を全力で捲った方が安定しそうだと思ったためです。

枚数バランスはモンスターに対する捲り札が2枚以上、魔法罠に対する捲り札が1枚以上が初手に欲しいと考えました。上記のレシピではモンスター対応10枚(鏃、一滴、超融合、才)、魔法罠対応3枚(羽、大嵐、ライスト)、どちらにも対応4枚(号、発禁)ですので、およそ70%でそれぞれの条件をクリアできます。
モンスター対策札は1枚で2枚以上処理できるカードが多いですし、こちらの機械要塞に触れるカードを抑えればよかったりするので、最低1枚有れば良いと思うなら93%で初手に来ます。それならまあまあ戦えるか…となるわけです。これでもシーズン開始から10日間でマスター1になったのですから、それほど計算はズレていなかったのでしょう。

採用カードの説明

初めに、このデッキの終着点となるカードをご紹介しましょう。

デッキの終着点(エースカード)

【古代の機械混沌巨人】(以下、混沌巨人)

4500打点の“全体貫通”攻撃に、魔法•罠耐性、バトルフェイズにおける制圧効果を持っている化け物です。コイツで殴れば大抵の決闘者は消し炭になるので、どうコイツの攻撃を通すか、コイツで足りないときはどう補填するのかを考えながらプレイしていくことになります。

デッキ内の全てのカードは、混沌巨人の攻撃を通すためにあると言っても過言ではありません。メインデッキに投入されるカードは、混沌巨人を出しつつ、リーサルの打点を確保する「アンティーク•ギア」カードと、それを通すための捲り札に分けられます。

メインデッキに投入される「アンティーク•ギア」関連の紹介

【古代の機械要塞】(以下、要塞)

アンティーク•ギア最大の強みであり、数多の妨害を踏み倒すことができます。展開時は如何にこのカードを守りながら攻めるか、このカードでは対応できない妨害をどう処理するかを考えていきます。ダブっても自壊から展開補助ができますし、素引きして強いカードなので文句なしの3積です。

【古代の機械暗黒巨人】(以下、暗黒巨人)

展開の要となるモンスターです。要塞がない場合は、如何に他で妨害を踏み、コイツを通すかを考えます。また、コイツで何をサーチするかが重要で
・射出機の墓地送り
が1枚で完結するのはコイツだけですし
・歯車街のサーチ
・機械融合のサーチ
も他にできるカードが限られているため、最終盤面に足らないカードを考えてサーチ先を決めましょう。足りている場合は、進軍・要塞や、機械像•戦車兵などの貫通札でOKです。緊急ダイヤのリクルート先なので、素引きケアで2枚としています。

【古代の機械像】(以下、機械像)

自身の効果でSSできて、デッキや手札から、機械像を除く「古代の機械巨人」または、そのカード名が記されたモンスターを召喚条件を無視してSSします。何故か「古代の機械巨人-アルティメット・パウンド」は呼べないので注意してください。
強力な1枚初動でありながら、戦車兵の貴重なリクルーターなので、できる限り貫通札として構えておくと良いでしょう。初手に欲しいカードなので3積必須です。

【古代の機械飛竜】(以下、飛竜)

弱い展開ですが1枚初動になります。『歯車街』はサーチ対象外なので注意しましょう。様子見で出して相手の妨害を誘いつつ要塞サーチを狙ったり、展開後に歯車街などで出して機械融合をサーチする役目が多いでしょうか。また打点1700が意外と嬉しく、リーサルの調整にもよく使います。
重ね引きが死ぬほど弱いですが、1枚初動であり、相手の妨害を踏めて、キーカードのサーチにも使えるので3積です。

【古代の機械戦車兵】(以下、戦車兵)

手札や墓地のアンティーク•ギアを、召喚条件を無視してSSすることができます。また場の表側表示カードを破壊することでATKUPすることができ、歯車街や要塞を破壊して更なる展開に繋げます。アンティーク•ギア最強の貫通札であり、打点が足りない時の万能薬でもあります。ニビルを貫通できる可能性がある数少ないカードなので、切りどころには注意が必要です。
素引きもそこそこ強いので増やして良いかもしれませんが、コイツで妨害を踏みたくないですし、盤面を整理してから出すカードなので、積極的には引きたくない&重ね引きは絶望なのでピン挿しにしています。

【古代の機械巨人】(以下、巨人)

テーマの顔とも言えるエースモンスターです。暗黒巨人にはない貫通効果を持っており、何らかの理由で混沌巨人が出せない時のケアができます。また、場で「古代の機械巨人」扱いになっている暗黒巨人と、デッキのコイツを融合することで『古代の機械超巨人』の3300×2の打点を用意することができます。超巨人でないと8000ダメージが確保できないこともあるので、それをケアするためにもピン挿ししています。ちなみに巨人を2枚積むと3300×3が可能になり、ワンショット圏内が広がりますが、素引きリスクとのトレードオフが成立しないので、ピン挿しを推奨しています。

【古代の進軍】(以下、進軍)

1枚初動でありながら、要塞や貫通札のサーチもできて、用途が多岐に渡る便利なカードです。ラギアに食われかねないガルーラを除去したり、場をキレイにして射出機の条件を満たしたりします。また、リリース軽減効果も侮れず、超融合→融合体リリース→手札の暗黒巨人NSとか、機械像SS→相手の抱擁ヴェーラー→進軍効果で機械像リリース→暗黒巨人NSといったケアも有用です。重ねて引くと弱いものの、初手に欲しいカードであり3積必須でしょう。

【古代の機械射出機】(以下、射出機)

『三戦の号』でサーチ可能な唯一の初動です。暗黒巨人などで墓地に送れば、場の歯車街破壊→飛竜とトークンSS→弩士SS→歯車街サーチと展開を伸ばすこともできます。1ターンに手札と墓地、いずれか1つの効果しか使うことができないことに注意しましょう。発動できれば強力ですが2枚初動であり、コイツにアクセスできるカードも多いのでピン挿しが安定します。

【古代の機械融合】(以下、機械融合)

アンティーク•ギア専用の融合魔法です。場の「古代の機械巨人」「古代の機械-アルティメット・パウンド」を融合素材とするとき、デッキのモンスターを融合素材にすることができます。ワンショットには欠かせない一枚なので、進軍、飛竜、暗黒巨人のいずれかで必ずサーチすることになります。ただし、素引きしても妨害を踏めないのでピン挿しが安定でしょう。なお、暗黒巨人に墓穴をもらうと場で「古代の機械巨人」扱いにならないことは注意しましょう。

【歯車街】

破壊されて墓地に行くと、デッキ墓地からアンティーク•ギアをSSすることができます。「アンティーク•ギア」を冠していないので要塞で守れないこと、召喚条件を無視できないこと、タイミングを逃す効果であることに注意しましょう。要塞では守れないものの、要塞下で射出機の手札効果で破壊する場合は、射出機効果で暗黒巨人SS→チェーン①歯車街、チェーン②暗黒巨人…とすることでチェーン隠しをすることができます。戦車兵でも同様です。
展開を伸ばすためには必須カードであるものの、相手の妨害を踏めるわけではないので基本素引きはしたくないカードです。したがってピン挿し…としたいのですが、1枚だと展開が足りなくなることがまま有り、2枚は必須カードだと考えています。

【緊急ダイヤ】

基本は暗黒巨人と後述する『機巧蛙-磐盾多邇具久』を出してリンク2召喚、機巧蛙の効果で暗黒巨人を蘇生させて展開を繋げていきます。要塞が出ているときは相手のラギアなどをケアするために、下級アンティーク•ギアを出すことになるでしょう。制約効果が付くので、うっかりガルーラなどを火力換算しないように気をつけてください。
条件は厳しいですが後手デッキなら大抵無条件で使えますし、強力な1枚初動なので3枚必須です。

【機巧蛙-磐盾多邇具久】(以下、蛙)

墓地にいるとき自身を除外することで、攻撃力=守備力の機械族を蘇生することができます。このデッキでは主に、暗黒巨人か戦車兵を蘇生することになるでしょう。効果発動時に相手の墓穴を誘ってしまうので、場の暗黒巨人を融合素材に考えている場合は、無理に効果を使わないこともあります。
素引きすると殺意を覚える1枚で、何度もデッキアウトを考慮しましたが、蛙じゃないと盤面を捲れないことも多く、悔しいですがピン挿しを継続しています。


メインデッキに投入される「捲り札」の紹介

これがないと盤面を捲ることは出来ませんから、できる限り多く、環境に有用な札を選んで積むようにしてください。

【羽箒、大嵐、ライスト】
要塞さえ貼れれば、大抵の魔法罠は踏み倒すことができるのですが、蔓延しているユベルには『破械唱導』と『ナイトメア・ペイン』があり、どちらも処理しないといけないのでバック除去を引き込みたく、『三戦の号』も含めた6枚体制にしています。『魔封じの芳香』があまりに流行るようなら『ツインツイスター』、ルーンすら蔓延るようなら『コズミック•サイクロン』が候補に上がりますが、才でサーチできず、パワーも下げるので極力したくありません。その場合は、蛙の代わりに『マジカル•ハウンド』と『ブラック•ローズ•ドラゴン』の採用を検討していくことになるでしょう。

【三戦の才、三戦の号】
言わずとしれたパワーカードです。強いのでフル投入しても良いのですが、特に『三戦の才』は、相手の妨害を何らかの形で踏まないと発動できないことが多く、相手もかなり警戒しているカードなので、妨害を踏むために「本来通したいカード」を囮で使うことも少なくありません。『三戦の号』なら今欲しいカードを選べますが、才ではそうも行かないため、才:号=2:3のバランスにしています。
余談ですが、後攻を取っておきながら誘発を投げる素振りもなく、展開を眺めるデッキなので、才はかなり警戒されており、ドローフェイズに『増殖するG』が飛んでくることも多いです。

【月女神の鏃】

1;2交換ができて、名称ターン1がない化け物です。本当に強いのですが、粛声、ラビュ、ふわん、メタビ等にはほぼ無力で、マクロコスモス下では使用できない欠点があります。
とはいえ、1枚通れば勝ちに大きく近づけるカードであることは間違いなく、対ユベルにおける『破械唱導』や、絶対に対応しないといけない『I:Pマスカレーナ』の処理など、相手に合わせて便利に使えるカードでもあるため、3積みとしています。

【超融合】
月女神の鏃と目的はほぼ同じカードです。しかし、刺さる相手は月女神の鏃に比べると狭く、環境に合わせて枚数を調整すべきカードでしょう。ざっくり説明すると⬇️な感じです。

◆月女神の鏃
有利:ユベル、炎王、RーACE、超重、ティアラ、烙印、斬機、センチュリオン、ナチュルなど
不利:粛声、ラビュ、メタビ、ふわん
◆超融合
有利:炎王、RーACE、超重、烙印、センチュリオン、インフェルノイド、ラビュなど
不利:ティアラ、斬機、ホルス、メタビ
どちらとも言えない:ユベル、ナチュル、ふわん、粛声

当時は炎王が多く、その炎王相手に強く、粛声、センチュリオンにもある程度刺さるため採用していましたが、同じくらい多いティアラに弱かったため、2枚がベストかなと思っていました。今は今で、先攻番長が多いでしょうから、ドローフェイズに打てるコイツが輝くかもしれません。ちなみにアナコンダで機械魔神を出すときに使ったりもします。


【禁じられた一滴】
後手型でも採用が分かれるカードらしいのですが、個人的には必須です。汎用性の高さは勿論のこと、ユベル、SSしてきたガルドニクス、白アルビオン、メタビの制圧モンスターなど、「他のカードでは対応が難しいのに、絶対に処理しないといけない」カードを処れるためです。コストが重いと言っても魔法カードへのチェーンである程度踏み倒せますし、リターンの方が大きいので私は3枚必須だと思っています。


【発禁令】

『三戦の号』からサーチできる対策札。元々はニビル対策を探していたのですが、同様に重めのうららや、こちらの要塞を割ってくるカードも止めることができ、こちらの急所を未然に防ぐ良いカードを見つけたなと思っています。ただし、ダブりを許容してまで初手に欲しいカードでもないのでピン挿しで良いでしょう。号もありますからね。エクスピュアリィ•ノアールへの数少ない対抗札でもあります。

余談ですが、対策札を探すほどにこのデッキはニビルが重たいです。著名な動画投稿者の方々は「ニビルは何やかんで貫通する」と仰っていますが、攻撃表示で出てきたニビルを相手に、どれだけなんやかんやできるか見せてもらいたいものです。戦車兵と歯車 街が残っているだけでも足りないので、ニビルケアができないときは、戦車兵+歯車街+αを残しつつ、キルが狙えないか考えておくと良いでしょう。私は採用していませんが、『古代の機械競闘』があればニビルケアができます。

エクストラデッキ投入カードの紹介

ここまで読んでいる人、いるのでしょうか…。次はエクストラの採用カードを説明していきます。リングリボーはイヴリースがいた時代の名残りなので省略します。

【古代の機械混沌巨人】
このデッキの切り札なので必須です。ユニコーンで負けたくないですし2枚採用にしています。

【古代の機械超巨人】

相手の場に関わらず、3300×2の打点を用意できます。戦車兵でATKUPする点もGoodですね。センチュリオン対面では妨害を処理した結果、『アークシーラ』が単体で居座る…みたいな事も多く、混沌巨人でリーサルを取れない時に使います。20戦に1度程度の活躍ですが、個人的には必須カードです。

【古代の機械魔神】

1000ダメージの上乗せで、ギリギリ届かないときの一押しを行います。基本的にはメイン2でアナコンダから出す事になるでしょう。こいつは40戦に1度くらいの活躍ですが、入れてなくて負けて死ぬほど悔しい思いをしたので私は挿します。


【沼地のドロゴン、共命の翼ガルーラ】
説明不要の超融合要因です。月女神の鏃の後でも打てるよう、ガルーラは2枚を推奨します。緊急ダイヤで攻撃できなくなる点に注意してください。ドロゴンは要塞のような動きもできて強いですね。

【旧神ヌトス、金雲獣-馬龍、メレオロジック・アグリゲーター、鉄獣式強襲機動兵装改“BucephalusⅡ”】
月女神の鏃用の皆さんです。どれもアドが取れるカードで強く、無くては始まりません。

【クリフォート・ゲニウス】

対ユベル、メタビの最終兵器。『ナイトメア•ペイン』や相手のユベルを無効化したり、相手のロックカードをすり抜けて攻撃できたりします。要塞を貼りながらコイツを出すと、即断でラギアが使われるのがホント面白いです。名称ターン1がないため、2枚目以降を出して無理やり盤面を整理したりもできます。リングリボーの代わりは2枚目のコイツか、弩士2枚目、リトルナイト、テンペランスでしょうか。

【古代の機械弩士】

間接的な打点強化、歯車街からの「アンティーク•ギア」の展開など、弱いところがないリンクモンスター。要塞がない時に誘発を受けがちなので、せめて②の効果だけでも使えるように2枚目を挿すのもアリです。射出機からのトークンからも出せるのがほんと偉いですね。


【捕食植物ヴェルテ・アナコンダ】
正直、活躍の機会はほぼありません。機械融合をコピーしようとしても、要塞下で温存されてた誘発を受けるだけですし、機械魔神を超融合から出すためにお祈りしながら使うくらいです。ボロクソ言っていますが、それで勝てる試合もあるので採用しています。一応、『オーバーロード・フュージョン』を採用していれば、それをコピーして混沌巨人が出ますが、そこまでするのはニビル受けたときくらいでしょうから結局リーサルに届かない可能性が高く、あまり採用価値を感じませんでした。オバロ自体が事故札ですしね。


採用を辞めたカードについて

一部になりますが非採用のカードについて言及しておきます。

【古代の機械司令 & 古代の機械競闘】
競闘が発動すれば4400×3回の貫通攻撃、戦車兵のバンプアップが通れば5000×3回という脳汁ダダ漏れの化け物が産まれます。後手型におけるこれらの採用理由は、混沌巨人、超巨人でリーサルが取れない相手盤面でのワンショットと、ニビルケアになりますが、前者で競闘が使える状況が少ないこと、司令も競闘も事故札であることから、リスクリターンが見合わないと判断しました。ニビルケアは強いし、最高に気持ちいいカードなんで使いたいんですけどね。手札で役目を持てずにいるカードがいると、後手の勝率はガクンと下がるので、涙を呑んでの非採用です。

【壊獣、深淵の宣告者、無限抱擁】
いわゆる1:1を行うカードです。このデッキはアライズハートとピュアリィにめちゃくちゃ弱く、当時は炎王ユベルメタ(?)なのかクシャトリラが多かったので、ランクマを回しながらずっと採用しようか悩んでいました。ただ、1:1交換“ しか ”できないカードは、後手型ではパワー不足と感じ、非採用としています。
採用しているカード群は1枚で2枚以上を処理できるカードや、1:1交換だけでなく、展開に使えたり、見えない手札誘発に対応できたりするカードなので、これらとは趣が異なります。ただ、宣告者は号でサーチできるし、1枚くらい挿して妨害を散らしても良かったかなあとも思います。要検討ですね。


上位デッキとの決闘で気をつけている点

最後に、ユベルなどの上位デッキと当たる際に、どのような点に注意して展開しているかを簡単にまとめておきます。

対ユベル

アンティーク•ギアを見ると「ユベル無理じゃんwww」みたいなことを言う人がいますが、ユベルが無理なら10日間でマスター1すら危ういです。ちゃんと順次立てて処理していけばユベルに対し5分以上取ることができます。
まず、ユベルに対面した時はユベルモンスター以外がどれだけ並んでいるかを考えましょう。混沌巨人は魔法罠の効果を受けないので『ナイトメアペイン』の②の効果は無視できます。つまり、『ナイトメアペイン』があろうが、他に殴れるモンスターがいて、それだけでリーサルなら良いのです。具体的には

•ユベルモンスター以外でモンスターが2体以上並んでおり、どちらか一方が攻撃力or守備力が1000以下、一滴があれば攻撃力2000までリーサル可能となる。

となります。モンスター1体は弩士で攻撃力0にできる想定ですね。ユベルは横に展開するデッキなので、これで片付くことも多いです。

一方、ユベルモンスター以外が足りない場合は、ユベルを全て除去するか、殴る分だけで良いので無効化する必要があります。全て除去できれば、バトルフェイズの『スピリット•オブ•ユベル』は混沌巨人で沈黙するので問題なしですが、無効化の場合に注意するのが『ナイトメアペイン』の③の効果です。③はプレイヤーに係る効果なので無視できません。したがって、ユベルを無効化する場合、しかも無効化したユベルを混沌巨人で殴って4500取らないとリーサルできない場合は、『ナイトメアペイン』を除去、無効化する必要がある、というわけです。
そこで有用なのが魔法罠除去をサーチできる『三戦の号』と、ゲニウスです。ゲニウスは相手の表側表示のカードを1枚無効化できる上、『破械唱導』や『ラギア』で着地狩りされません。これで『ナイトメアペイン』や場のユベルモンスターを無効化し、リーサルが取れる盤面を作っていきます。
基本的には手札と相談しながら盤面を処理していくことになりますが、超融合で処理できず、ゲニウスに対抗できる『ファントム•オブ•ユベル』は『月女神の鏃』の処理の優先度が高くなりますね。オマケで『破械唱導』や『ナイトメアペイン』も処理できるので、相当勝ちに近づいているはずです。
あとはこちらの要塞に触れる『破械唱導』と『I:Pマスカレーナ』は対応優先度が高くなります。どちらも『発禁令』で対応できることは覚えておきましょう。

こうして対ユベルを考えていくと「すべての妨害を意識しなくて良い」ことと、『月女神の鏃』と『禁じられた一滴』の有用性に気づけるはずです。これらは汎用性も高く、他にも刺さりますから、超融合などを抑えて3枚必須だと言っています。

対天盃龍

天盃龍環境は後手が取りにくいですし、先手も取るように構築を変化させるとパワーが落ちるので無理に使わなくて良い…という認識ですが、先手ケアもしつつMDを回すなら、『緊急ダイヤ』のような先手に弱いカードを切って『超重神童ワカ-U4』のような後手でも使える代替カードを探していくことになるでしょう。一応、『古代の機械箱』『古代の機械司令』がいれば先手で展開が伸びるので、エルフ、マスカレーナ、バグースカぐらいにはなるはずです。ゴミが増えるので、この辺りは要検討ですね。

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