【速報】米国による就労VISA発給停止について
残念なことに記事よりも詳しいことは書けないのですが…
このことは実は前々から噂されていたことで、グリーンカードの配給が延長されたこともあり、いずれは…という話もありました。
ただ、今回の一件で、まだ救いがあるのは大学職員、研究員に対するH1B, J1 VISA発給の停止は行われないということかもしれません。ただグリーンカードは現時点では取得不可です。
海外旅行もしくは短期のビジネストリップしか経験がない在日邦人の方々には無縁かもしれませんが、VISAの新規発給が停止されるのは非常に問題です。
日本は世界の中でも旅券(VISA)の発給なくとも世界各国(北朝鮮等一部の例外を除く)に行ける国なので、短期出張や海外旅行で行くだけなら馴染みがありません。アメリカに短期出張・旅行の場合、ESTAを提出しますよね?少し前までは機内でESTAを作成して入国審査で提出・申告すれば良かったのですが、今は確か渡航3日前?までに提出しなくてはいけません。
それに対して、例えば中国はアメリカに行く場合には、たとえそれが観光でも観光VISAを取得しなくてはなりません。流石に毎度毎度、申請しないといけないということは無いそうですが、申請が受領されるまでに少なくとも半年かかるとか色々大変であると聞きます。
日本人がアメリカに対してVISAを申請する理由はいくつかありますが、一般的に3ヶ月以上の滞在、もしくは3ヶ月以内でも受け入れ機関がVISA取得を求める場合に必要です。VISAを発行するには受け入れ機関の契約書が必要です。例えば、J1 VISAの場合はDS2019という文書を受け入れ機関側から発行され、それを大使館(もしくは領事館)に持っていきJ1 VISA発行という流れになります。
アメリカに住んでみてよくわかりますが、少なくとも大学の場合、研究室のトップなど大学の中心的役割を担っているのは就労VISA持ちの非移民かグリーンカード持ちがほとんどです。自分も含めてですが、日本人がアメリカで研究留学している研究室のPI (Principal Investigator) は十中八九、移民外国人です。
日本のことだけ考えれば、日本企業はアメリカから撤退すればいいという意見もあるかもしれませんが、日本にも駐在している多くの外資企業がありますよね?今の世界経済は各国それぞれの企業が各国に拠点を持ち、それが絡み合って成り立っています。
もちろん、今後一切のVISAの発給を禁じるいうことはないでしょう。しかし、その契機を得るということは一つの時代の変化を促しかねないのもまた事実なのです。
色々と言い分はあるかもしれませんが、ジョン・ロックフェラー2世は世界恐慌の際に、マンハッタンにあるロックフェラー・センター施工への資金提供と、その際の従業員を雇うことで雇用回復を図ったと聞いています。彼が労働者階級に対して非人道的だとかそういう話ももちろんありますが、それでも、アメリカ国内でどうにかしようとせず、外堀を埋める行為は今のアメリカにとっても逆効果なのではないかと考えます。
それでも大統領選ではトランプ圧勝の構図が見えていて、正直恐ろしいです。
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