Cancun Airport Terminal 4 の Immigration, Baggage claim, Customs, Exit, Grand transportation までの歩き方について
タイトルが冗長なのは否めませんが,まさにタイトル通りです.
このような記事を書こうかと思い至ったのには幾つか理由があります.自分自身,この記事を書いたところで,読んだ人に分かって貰えるかは不明です.
Cancun Airport の Terminal 4 は,まだ出来て 1 年しか経っていないのですが,そうだとしても,Google map にさえ Terminal 4 の位置情報がなく,Terminal 4 の見取り図すら公開されていないのは非常識的な不親切さです.また,幾つかの日本人のブログで Terminal 4 (今後はT4と略します) の情報が掲載されていますが,安心感を持って臨めるほど親切な記事にはなっていないからです.結局のところ「現地に着いたら各自確認してね」という逃げで終わっているのが実情です.
しかし,それでもカンクンが目的地の場合は他記事を参考にしてください.今回は,あくまでADOで長距離移動する場合に有効です.
写真は残念ながら撮っていないのですが,見取り図を書く時間があるときに追加していけたらなと思います.
今回の旅程は以下の通りです.渡航目的は学会参加です.
Galveston (我が家)
↓ Uber
William P Hobby Airport (HOU)
↓ Southwest航空
Cancun Airport (CUN)
↓ ADO bus
Merida Hotel Fiesta Americana
私は事前情報からSouthwest航空がCUNのT4に入ることを知っていました.それと,周囲の人が呆れる位,知らない国でぶっつけ本番をしたくない人間なので,ずっと情報収集をしてきましたが,ここまで情報が得られなかったのは正直驚きしかありません.
それから,今回はHouston(USA)からCancun(メキシコ)に入ったので国際線ということで国内線とは少し違う形になりますが,途中から合流して,最終的に同じ出口に向かいます.
1.一般的な国の入館手続きから税関まで
2.CUN(T4)の入国審査
3.CUN(T4)の手荷物受け取り
4.CUN(T4)の税関
5.CUN(T4)でDomesticを利用する場合
6.CUN(T4)でExchangeが必要な方はこちらも
7.CUN(T4)のADOカウンター
8.CUN(T4)のExit
9.CUN(T4)のGrand transportationの乗り方
1.一般的な国の入館手続きから税関まで
これは,今回のメキシコに限らず,アメリカでも日本でもヨーロッパ各国でも同じです.それぞれ国により空港によりその厳しさは上下します.日本のパスポートは世界最強で,殆どの国で観光VISAを必要とはしないので,特に何も意識する必要は無いかもしれません.
(アメリカの場合,ESTAの事前申請が必要となるようです)
入国審査〜税関までの順序
飛行機を降りる → 入国審査 → 手荷物受取 → 税関 → 出口
入国審査:Immigration,手荷物受取:Baggage claim,税関:Customs
2.CUN(T4)の入国審査
先頭に座らない限り誰かの後についていけばいいと思いますが,飛行機を降りると,まだまだ新しい通路に出ます.
どこかしらの壁に貼ってある「Immigration」という表記を見つけ矢印の方向に進みます.
メキシコはスペイン語が公用語なのでメインはスペイン語表記ですが,下に必ず英語も併記されています.
少し行くと左手にエスカレーターが見えてくるので降りて1階に行きます.そのまま,まっすぐ歩いていくと右手にトイレがあり,皆さん,利用するようです.というか,T4は他の空港と比べてもスカスカなので,色々と焦る必要がありません.メキシコの国色が出ている感じがします.
トイレを通り越して先に進むと,左手に入国審査窓口が見えてきます.幾つかレーンがありますが,我々は外国人なので「Foreigners」のレーンを進んで窓口まで行きます.並んでも数十秒〜数分で受け付けてくれるはずです.時間帯によるかもしれませんが…
アメリカなどでは家族全員で一つの窓口に行くのが普通ですが,T4はスカスカだったおかげで家族内でも一人一窓口で見てて面白かったです.
フランスでの入国審査はForeignersもCitizensも同じレーンだったので,その真逆ですね.
入管スタッフはスペイン訛りの英語で話してくれます.
1.目的は? For attending a conference at Merida
2.何日? I'll leave this Friday, ..., so, I stay in five days.
で終了です.
3.CUN(T4)の手荷物受け取り
入国審査を抜けると右手に道なりに進みます.途中まで全く方向指示がないので少し不安になりますが,各国の言葉で「Welcome(ようこそ)」と書かれたすりガラスが見えてきます.その左手がBaggage claimです.今回はたかだか5日間の出張なので手荷物を預けなかったので注意して見てはいませんが,どこにでもある普通の手荷物受取コンベアが確か3台あります.
4.CUN(T4)の税関
Baggage claimの背中側に広い通路があります.おそらく税関(Customs)の場所が意味不明です.何も書かれておらず,張り紙・掲示すらなく,旅行者にどうして欲しいのか伝える意志さえ感じられません.
しかし,確かに言われてみれば,しっかりしている税関の方が少ないかもしれません.シャルル・ド・ゴール空港(パリ)やジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港(ヒューストン)は税関は無いに等しかったです.
仕方ないので,出口っぽいところに向かおうとしたら,空港警官に呼び止められました.「荷物はそれだけか?手荷物は預けてないか?」と.その通りだと答えると,右手のすりガラスに囲まれたX線検査用コンベアが見えるスペースへ行けと指示され,指示通りに進みます.
他のブログでは,この検査レーンで,「ボタンを押せ」と指示され,もし赤いランプが点灯したら,全ての手荷物の開封儀式が行われると書いてありました.しかし,自分の場合は,既に赤いランプが点灯しており,ボタンを押せという指示も無く,そのままX線検査を通過させて終了しました.自分の前の旅行客は実際に開封の儀をしていました.
もしかすると,自分の場合は,手荷物が無かったのと,アメリカから来たからかもしれません.記憶が定かでは無いですが,パスポートすら見せていない気がします.
5.CUN(T4)でDomesticを利用する場合
税関を抜けると目の前に自動ドアがあるので通り抜けます.実はこのとき初めて気がついたのですが,その自動ドアの向こう側にもBaggage claimがあります.普段利用する国内線の手荷物受取場を思い浮かべれば直ぐに思い当たると思いますが,このBaggage claimこそが国内線(Domestic)用ということです.
別の空港(例えばメキシコシティ)からTransitでCUNに行く場合は,まずメキシコシティで入館手続き→手荷物受取→税関を行い,再び手荷物を預けて別の国内線に搭乗するので,最終目的地(CUNとする)では外国人旅行客でも再手続きの必要はありません.
6.CUN(T4)でExchangeが必要な方はこちらも
実際にどれほどのメキシカンペソが必要か分からなかったので,200USDを交換しました.多分,空港レートなのでホテルで替えた方が安く済むかもしれません.自分の時は,3060ペソでした.
Exchangeコーナーは直ぐに分かります.
国内線のBaggage claimを正面に見て左手に進むと出口に到着しますが,その出口までに様々なレンタカーやタクシーのカウンターがあります.その一番手前の右手にあります.世界各国の通貨全てを取り扱っているわけではなさそうですが,USD,ユーロ,円は絶対に大丈夫です.正直,日本でUSDに替えてきて,必要に応じてペソへ両替した方が良いと思います.
ちなみに,日本では平気で50ドル,100ドル札のUSDが登場しますが,アメリカでは50ドル札,100ドル札を目にする機会は殆ど無く,偽札を疑われます.メキシコでの両替の時も場所によっては50ドル札,100ドル札を嫌うかもしれないので,20ドル札を沢山持って行った方が良いと思います.空港なら大丈夫です.自分も50ドル札を4枚出しましたが問題ありませんでした.
7.CUN(T4)のADOカウンター
学会会場がMerida Fiesta Americana Hotelで,Cancun Airportからホテル行きの直行バス(会社:ADO)がありました.ボスに言われて先に予約購入して行ったのですが,そこで少し問題がありました.
それは,バスチケットには出発ターミナルが,「AEROPUERTO CANCUN T2(カンクン空港ターミナル2)」と記載されていたことです.T2に行くためにはターミナル間のシャトルバスで移動しなければならないので,どうしたら良いかをADOのチケットカウンターで聞いておく必要がありました.
ADOチケットカウンターは,Exchangeコーナーを過ぎて道なりに進むと見えてきます.T4にはADOカウンターが2つあり,1つは引き返し禁止の出口手前,もう1つは到着ロビー(狭い)内に,ともに進んで右手にあります(2019年1月現在の情報)
しかし,繁盛期(シーズンではなくタイムスケールの話)以外は店番というか金庫番みたいなやる気の全くない従業員がただ座っているだけなので,英語は通じず,こちらの質問に答える意志さえ見せません.結局,2つのカウンターで同じ質問をしました.
昨日,予約したんだけど,このチケットで大丈夫か?
ここにT2と書いてあるけど,どうやって行ったら良いか?
2カ所のカウンターともに,1つめの質問には,うんともすんとも返事がもどってこず,2つめの質問に対しては,両方のカウンターともに,身振り手振りとほとんどスペイン単語の英語で,「左の出口をでて右に行けば良い」と教えられました.
その後,もう一度カウンターに行く機会がありましたが,そのときのカウンターは混んでおり,スタッフもちゃんと英語を話していました.
8.CUN(T4)のExit
Cancunに限らずかどうかは分かりませんが,他のブログ等でも,2種類の出口が用意されていることは知っていました.
それは,Families and Friends専用出口とBuses and Tourism専用出口です.
他のターミナルを利用したことはないので分からないですが,T4の場合は,まず国際線・国内線ともに到着ロビーまでは同じで,1種類の出口しかありません.到着ロビーは狭く,右手に(それまでの通路が広い)ADOを含む数社のツアー会社,タクシー会社,バス会社のカウンターが軒を連ねます.
そして,到着ロビー入口から見て,正面が(写真があれば良いのですが…)「Families and Friendsと他のターミナルへ移動するためのShuttle bus専用」出口です.他のGround transportation, Taxies, Tourism用は向かって左側の出口になります.他の案内掲示板などが一切無いため正直信用できないですが,メキシコだとこれでも精一杯なのでしょう.
(日本人が羽田空港や成田空港を思い浮かべてはダメだということです.言い方悪いですが,たとえ,Cancun空港が中南米最大の空港と言われても,所詮は地方空港ということです)
今回は,Meridaへの長距離バスに乗るため,Ground transportation用の左側の出口を進みます.
Ground transportation用出口を出たところ.まっすぐ行くとバス・タクシー乗り場に到着します.
9.CUN(T4)のGrand transportationの乗り方
正直に,今回の旅では,Merida Hotel Fiesta Amrikana行きのADOバスに乗っただけなので,CancunのADOバスターミナルへの行き方(同じだけど)は別ブログでも確認してください.
(Merida行きまで2時間半くらいあったため,Cancun市内行きとプラヤ・デル・カルメン(自分がCancun入りしたその夜に発砲事件があり7人死亡したと報道あり)行きのバスが何台も来たのを見ました)
上の写真の通り,他の旅行客についていくだけで,タクシー・バス乗り場へ到着します.しかし,ここもまた,だだっ広い,ただバスが停まってるだけ,タクシー(普通車はほとんど無くバンが普通)が停まっているだけです.予想通り,日本みたいな〇番バス停△行きみたいな表示はありません.
タクシーの方は,運転手や会社の人が,タクシー使いませんか?アピールをしてきます.しかし,今回は行き先,交通手段が決まっているので,とにかくADOを探します.しかし見つかりません.一見さまお断りムードが漂います笑
ウロウロしてたらタクシー会社の人に話しかけられたので,ADOのチケットを見せて場所を尋ねたら親切に教えてくれました.
結果,ADOバスターミナルを見つけるまでの道順です.
1.Ground transportation出口を出て,ひたすら道なり道に進む
2.バス・タクシーターミナルに出たら,ひたすら右に進む.
(左はタクシー乗り場です)
3.右手のバスが停まるであろうスペースの最も手前がADOです.
注意事項が何点かあります.
1.必ず,スタッフに話しかけてください.
ADOバスはトランクを預けるケースが多いので,引換ラベルを付けて貰う必要があります.それから,頻繁に来るCancun市内行き,プラヤ・デル・カルメン行き,以外にMeridaをはじめ,幾つかの都市間バスを運行しているので,〇行きはどこに並ぶか指示されます.
2.スタッフの手癖に注意
正直どうでも良いことですが(そういう人がいるのを見知っているので)スタッフの手癖が悪いです.自分はPDF版のデジタルチケットを印刷せずにiPhoneに入れて持っていて,当然ながらiPhoneごと見せたら,彼はiPhoneを自分の手から引き剥がして,胸ポケットに入れました.まあ睨みつけて,Kidding?と言い,取り返しましたが.
3.Merida行きのバスはT4も停まります.
これが一番重要だと思いますが,自分も乗るまでいちばん不安だったことです.乗車1時間前くらいに見知ったドイツ人の学会参加者(話すのは初めて)と合流するまで,本当にここで待っていればバスは来るんだよな?もう一度聞いてもスペイン語訛りがきつすぎて分からないだろうなと躊躇していました.
しかし,蓋を開けてみれば,T4で乗車した我々は,T2に連れて行かれてMeridaへ出発しましたし,T4に到着したときには数名の乗客がいたことを考えれば,T3やT1にも停まってくれる可能性はあります.しかしやはり,これに関しては,T3,T1を利用する機会があるときに聞くのがいちばん良いと思います(結局).
Cancun空港は,自分がアメリカから来たということもあるのかもしれませんが,到着(入国審査→税関)もスムーズで,出発(出国審査→保安検査)も拍子抜けするくらいスムーズでした.
しかし案の定,食あたりに合ってしまい現在に至ります.多分,氷が良くないのではないかなと…しかし英語が通じない中で,氷は水道水由来か?なんて聞けないですよ笑
スペイン・ポルトガルは,先進国なので少し様子が違うかもしれないですが,母国語がスペイン語の人口が世界最大であるせいで,科学業界は英語だから,世界どこでも英語が通じるだろうと勘違いしている我々との食い違いを実感した旅でした.(学会期間中は当然英語なので…)