![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16998481/rectangle_large_type_2_4ff6cb8afeadc99b8f49bcead436f821.jpeg?width=1200)
歌うことで何が起こるか
なんでオペラなんか
歌うようになったの?
と聞かれたら、
まずは、ご縁があったから
としか、答えようがないけれど…
・
声楽のレッスンを
受けるようになったのは6年前
それまではというと、
カラオケで歌うのは好きだったし、
中学のときは、合唱部の
掛け持ち部員だったこともある
音楽はロックやジャズや
民族音楽なんかも、
幅広く好きだったけれど
クラシック音楽については
完全に門外漢
ましてやオペラとか、
好きも嫌いも
聴こうとしたことさえなかった
・
そんな僕に
声使った方がいいですよ
後ろの方が喜びますよ
と言い、
せっつかれたので、と
自分の通う声楽レッスンの
体験に誘ってくれた女性がいた
・
僕にとって
信用のおける女性なので、
恐る恐るながら、
のこのこついて行ったのが、
いまの師匠との出会い
声を出すのが氣持ちよかったのと、
50の手習いで
カタチになるものか聞いたら
なる!との答えだったので、
続けてみることにして、
そこから、早6年ということになる
・
声楽は、
響きを聴かせる歌唱
マイクロフォンのない時代に、
頭蓋骨を振動させることで
聴く人の頭蓋骨に共振し、
遠くのひとに届けたのだという
はじめ魔法みたいな話だと思い、
それも興味をもつきっかけになった
レッスンで、
師匠が歌うと
スタジオにあるドラムセットや
ピアノが振動して音がなるから
驚きだ
・
文字通り、カラダを楽器にするべく
レッスンを受けている
深い呼吸、立ち方、
支えとなる筋肉の緊張のさせ方、
緩め方、息の勢い、息の通り道、
頭蓋のポジション、軸の持ち方、
などなど、
およそ、身体中のバラバラの意識を
一つに集約するような、
微妙な体感覚を手探りで探していく
・
あ!これか、と
わかったかに思えたことが、
半月後には、違う認識になったり、
やっぱりそうだ!と思えたことが
半年後に、さらに奥があったか!
と氣づきを重ねていく
カラダ、体感覚と対話していくのだ
師匠は「自分マニアになれ」と言う
はじめ何のことかわからなかったが、
いまでは、この自分の身体との対話
そのことをいっていると理解している
・
こうしたプロセスが、
面白くて仕方がない
歌うことの上達、
響きを増していくことと
比例していくのだから、
なおさらである
・
もう一つ、
歌を歌うことは、
僕にとって
自分の生まれながらの素質を活かす、
天真を発揮することに他ならない
自分固有の声帯を、ボディを
震わせながら、歌うのだから
僕に歌を歌うことを勧めてくれた人は
歌うことは、今生に生まれた
魂の目的の一つだと言った
そのとき、疑問符だらけだったこれも、
自分のもつものを知り、活かすことが、
与えらた命を活かすということで、
それが豊かさを醸成することになる
のだと理解している