流れ星
ぼくたちは「流星」という曲をもらった
ピアノの美しく静かなメロディ
それは、ぼくにしたら
夜明けの曲だ
闇が西の空に駆け足で去るその直前、
ひとすじの流れ星がひらけた視界を
斜めに横切る
ハッとして、周りをみまわすと、
夜明けの海辺に10人の仲間たちがいて、
それぞれに遠い東の空を見つめている
やがて物語がはじまると、
不思議なことに、深い森は、まだ夜の中
天空に瞬く11の星は、
山海を、東西を、闇と光の間を
狂おしく駆け巡って、
やがてしあわせを運んで舞い降りる
そんな音楽が、
ぼくたちの胸で響いている