VTuber Fesで「えのぐ」に3年越しで出逢った話
昨日1日目に行ってきました。久々に身体動かしたんで今日ぐったりしている脆弱なオタクです。
当初は時勢柄もあり、また当日朝も家庭内の事情でごたごたしていて、現地行くのは見送った方がいいかなぁ、とかギリギリまで思ったんですが結局行きました。
理由は3つ。
1つめは、チケット売れてなさそうに思えたんで、実は会場ガラガラなんじゃね?と推測したこと。(結果的にこの推測は外れで、ソーシャルディスタンスで潰された席以外はほぼ埋まっていた)
2つめに、自分の最推しである月ノ美兎委員長が出ること。
そして3つめは、えのぐが出演予定だったことでした。
いや正確に言うと、「あんたま」を観れる、と思ったからでした。
僕が委員長にドはまりする少し前、僕は鈴木あんずと白藤環のユニット「あんたま」を追っていた時期がありました。
2017年の夏コミのときに「コミケ期間中にTwitterのフォロワー1万人達成したらCDデビュー!」というとんでもない触れ込みで活動を開始し…というかドタバタ劇を繰り広げたのは知る人ぞ知る、関係者は黒歴史にしたい話なのかもしれませんが。
それで僕は彼女らを知り、興味本位で彼女らを観るようになりました。
最初ははっきりいって冷やかしと、3DCGの身体を持ちながらファンと普通に対話できる女の子達、という物珍しさでなんとなく見ていました。
そのうち、白藤環ちゃんのはっちゃけたキャラが面白くて、そのうち冷やかし気分はなくなって、普通に楽しみながら見るようにはなっていたのですが。
ある日のこと。
どういう場面だったか詳細は忘れたんですが、環ちゃんが何かバカなことを言って、それに対してあんずちゃんがただ無言で肩をすくめるしぐさに、何故か心を射抜かれたような、何かで頭を殴られたようなショックを受けました。
今思えば、それが僕が彼女らに「落ちた」瞬間でした。
バーチャルのアニメ調の姿をしていながら、そのリアクションの生々しさと質感。
当時は(今も?)彼女たちはVRアイドルを名乗っていてメインのプラットフォームもYouTubeではなかったので、キズナアイちゃんが名乗るVTuberとは別カテゴリに入っていたのですが、今にして思えば、VTuberのファンがVTuberの魅力として語るものを、僕が一番最初に体験したのは彼女らだったのかもしれません。
彼女らは夏コミでの失敗から、とにかくフォロワー1万人超えたらCDデビュー、という目標に仕切り直し、そのために全国行脚を始めました。
本当に本当に地味で地道な活動だったと思うんですが、それで確か2017年末頃にフォロワーが本当に1万人を超え、CDデビューが決まりました。
その瞬間は今でも鮮明に覚えています。確か環ちゃんが喜びすぎて泣きそうになって、それで「表情が変になっちゃった…」みたいな泣き笑い状態になってたような。
ただ、年が明けて2018年の2月。
あんたまの丸茂マネージャーから「あんたまはあんたまの2人ではなく、他3人を加えた5人でデビューすることになった」と発表がありました。
他のファンはいざしらず、僕はめちゃくちゃ戸惑いました。
2人に愛着を持っていたから2人のユニットを追っていたので、それほどよく知らない3人も一緒に、と言われても、どうすればいいのか……とかなり混乱したのを覚えています。
僕の記憶の中で、僕が彼女らを追った、と確実に言えるのはその日が最後でした。
そして、自分の中ではすっかりあんたまを忘れていた約1か月後、僕は月ノ美兎に出会い、虜になって今に至ります。
(この間、自分の中ではめちゃめちゃ間隔が空いてたんですけど、今調べたらたった1か月しか空いてなかったので今びっくりしています。)
それから1年ちょっと経って、界隈ではえのぐもVTuberのような括りに入れられるようになった頃に、えのぐのメンバーと委員長がフォローしあって、Twitterで挨拶を交わしていたのを、なんだか不思議な気持ちで眺めていました。
そして、2020年冬。
VTuber Fesが発表になって、委員長が出るし、と割と脳死でチケット申し込んだんですが、その後でえのぐも出ると知って(最初に確認しろよ)え、まじか、もしかして見れるのか……と、変な驚きというか、不思議な感覚に包まれました。
こういう機会じゃないと逆に彼女たちを見れないかもしれない、と思うと、彼女たちを見たい、に気持ちが変わっていきました。
そして当日。昨日のことです。
4番手に出てきた彼女らを見た瞬間、本当に色んな気持ちがどっと押し寄せてきました。
ただとにかく、ペンライトを振りました。3年半前に冷やかしで見始めた彼女らにステージの下から自分がペンライトを振ることになろうとは、今まで本当に全く想像だにしていませんでした。
彼女らは、なんだかすごく立派になっていました。
あんずちゃんって、僕が見ていた頃は大人しくて人見知りで声もあんまり大きくなくて……って感じだったと思うんですが、歌声も間奏中に会場に呼びかける声も全然そんなことを感じさせない力強さがありました。
環ちゃんは、割とダンス中に端々に現れる仕草が3年前を彷彿とさせたんですが、でもパフォーマンスすごかったし、熱かったです。
そして、やっぱり現在のえのぐ4人での完成度がすごく高くて、ああやっぱり彼女らは「えのぐ」なんだな、と、なんかそんなことを感じました。
最後にあんずちゃんが「私達は世界一のVRアイドルを目指してます!」みたいなMCをして、今でもそんな感じなんだなぁ、と少し懐かしくなりました。
最初はTwitterフォロワー1万人、CDデビューっていう、そういう目標に向かって地道な活動をしていた彼女らだったので、そうやって前を向いて目標に進んでいくメンタリティが今でも彼女らの活動の源泉になっているのだな、と。
また機会があったら彼女らに会いたいな、と思いました。
今はまだ夏目ハルさんや日向奈央さんをよく知らないままなんだけど、次に会うときまでにはちゃんと知って、改めて4人のえのぐをちゃんと観たいです。
[2/21 追記] 今環ちゃんのラジオ(ラジオ日本『えのぐ 白藤環の推してまいる!』)をたまたま起きてたんで聴いてたんですけども……あんたまが1万人達成したの、9月24日らしいですね。上で「年末」って書いてたんですが思い切り勘違いしてました。
それよりもびっくりしたのは、9月24日って月ノ美兎委員長の誕生日なんですよね……奇遇ですね。そんなことあるんだ……