[超軽量]Avian Canaryハンドル
こんにちは、たたみすです。
Avian Canaryハンドル、通称「鳥さんハンドル」を購入しました。
軽量化の鬼のようなハンドルですが向き不向きがあります。
皆さんが興味はあるのは重量で、インプレではないと思うのでインプレはあっさり気味にします。
Avian Canary
香港のメーカー、Avianの一体型ハンドルです。
超軽量なのが売りで400mm x 100mmで260gを下回る軽量ハンドルです。
一体型ハンドルは8万円以上するのが一般的ですがこちらは驚異の4万円
価格帯的なライバルはTNIのSWORDでそちらは300gの3万8000円。
一体型ハンドルは一般的に300g〜350gほどなのでかなり軽い部類です。
リーチとドロップは浅いので購入時はよく確認する必要があります。
100mmを購入しましたがリーチが短いので本当は110mmを購入するべきでした。
Cnaryに対して剛性を上げたFalconハンドルもあります。
開封の儀とビジュアルなど
外箱は鳥さんです。
Avian(=鳥類)なので製品には全て鳥さんロゴがついています、可愛いですね。
箱を開けると高級感のあるクッションに包まれたハンドルが出てきます。
この辺りはハイエンドハンドルの購入という感じがして良い体験です。
付属品
付属品はこのようになっています。
ハンドル本体
専用トップキャップ+トップキャップ用ボルト
サイコンマウント(Garmin + Bryton)+GoProマウント
サイコンマウント用ネジ(H3xM4 16mm)とスペーサ
IZALCO MAX専用コラム
今回はIZALCO MAX用のハンドル側コラムを3Dプリントで作成してもらいました(無料)
あらゆる車種に対応できるようです、注文時に相談しましょう。
車種によっては追加のコラムスペーサまで付属するようです。
本体のビジュアル
ステム部分の左右に鳥さんがプリントされています、かわいい。
この鳥さんプリントが欲しいが故にAvianのハンドルを購入したと言っても過言ではないです。
ステム側低面は内装用の穴とサイコンマウント用のネジ穴があります。
内装用の穴は若干尖っているので内装時にケーブルを削らないよう注意が必要です。
ハンドル部には完全内装用と半内装用の穴があります。
ハンドル右には旧DI2用の穴も。
ステムからハンドルにつながる部分の滑らかさは良い感じです。
安価なカーボンハンドル特有の円のズレは若干見られます。
ここは高級機材以外はこうなってしまうのか、少し残念ではある。
重量・本体+付属品
公称値は240gですが、最新版は事前に255gであると情報を仕入れてあります。
実際のハンドル重量も254.6gで想定通りでした。
現在使っているハンドルが220gなので、これに交換するとステム分の重量は消え去ることになります。
2023年ごろは240gだったらしいですが剛性を上げるために255gに増加させたようです。
(Falconも255gなのでFalconでいいのでは?と思ったが気にしないことにする)
サイコンマウントは33gでほどほどの重量、特別軽くはないが重くもない。
マウントはカーボンに厚みがあり、丈夫そうなので安心です。
付属のM5ネジはチタンの中空ボルトだ、気合が入っている。
トップキャップはカーボン製でボルト込み9.6g、ボルトはおそらくチタン(未検証)
3DプリントのAvian+IZALOC MAX専用コラムは12g、ヒアリングしたところ某大手3Dプリント企業に発注しているとのことで好感が持てます。
ちなみにこれを使うとIZALCO MAXで完全内装できる(待ち侘びたぞ!)
取り付け
X-ONEハンドルとIZALCO MAX専用アルミステムから交換します。
一体型とはいえただのハンドルなのでいつも通りの内装作業です。
フレーム側から通すのがセオリーですがIZALCO MAXフレームの特性上ハンドル側から通すのが良いと判断して先にハンドルにケーブルを入れる。
案の定ステム側の内装穴でアウターケーブルが少し削られてしまった。
シマノのBC-9000ケーブルを使用する際は削れやすいので注意が必要。
IZALCO MAXのフォーク側の内装穴は下に穴が空いているスタイル。
フォーク上から入れるわけではないのでめちゃくちゃ内装作業が楽。
磁石を使って上から下に内装していきます、この工具があると内装作業めっちゃ楽です、これがないと内装できる気がしません。
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なんやかんやあって取り付け完了。
内装さえしてしまえば取り付けは普通のハンドルです。
念願の完全内装です。
インプレッション
荒川を80km走ってきました。
取り付け前から気になっていたのは3点。
1. 255gの剛性は大丈夫なのか
2. 乗り心地は変わるのか
3. 軽さがどれほど走りに影響するのか
3以外ここでレビューします。
剛性は大丈夫なのか
結論問題ありません。
僕が下ハンを全力で引いてもがいてみましたが、特に問題ないです、僕個人は気になりません。
ただし今まで使っていた最上級カーボンのX-ONEハンドルと比較するとそれなりにしなります。
シチュエーション的にガチ初心者と上級スプリンターはこのハンドルを使わない方が良いと思います(後述)
乗り心地
X-ONEよりもしなるので気にはなりますがシフターが変わったなくらいにしか感じませんでした。
一体型だからといって変化はないですね、上から見た時にかっこいいくらいです。
シフターも油圧Ultegraからキャリパーブレーキ用のDURA-ACEに変更したためハンドル周りだけで250g軽量化したのですが、明らかにバイクが振りやすいです。
レースでは有利になりそうです。
上ハンも持ちやすく問題ありません。
下ハンはドロップが浅いのでスプリントやるぞ!というジオメトリではないです。
体格の小さいアジア人向けのハンドルです、ピッタリですね。
注意点
体重がある方はこのハンドルを使わない方が良いでしょう。
Canaryハンドルに体重制限の記載はありませんが…..
同重量のDARIMOのNexum Dragが体重制限90kgなので、それより穴が多く大きいCanaryハンドルはせいぜい80kgが上限でしょう。
背筋が出来上がっていてハンドル荷重なしで走れるなら問題ないのですが、
体重がある方が抜重せずに常にガッツリハンドルに体重を乗せて使い続けると折れると思います。
※体重をかけ続けると折れる危険があるという判断はあくまで僕の想像です、超軽量な飛び道具のようなハンドルなのでリスクは取ってほしくないです。
最後に
超軽量なハンドルでした。
ハンドル周りが圧倒的に軽量化したので今年のレースでの活躍を期待しています。