[レビュー]EQUAL 機械式ディスクブレーキ
こんにちは、たたみすです。
本日EQUALの機械式ディスクブレーキを購入して走ってきたのでレビューします。
前半は取り付けについて、後半で使用感をお伝えします。
EQUAL 機械式ディスクブレーキ
最近ではミドルグレード以上の完成車では油圧ディスクブレーキが主流になりつつあり、機械式は入門機に付属することが多いです。
シマノのブレーキ前後セットの価格を並べてみます。
SORAの機械式: 1.5万円
新型Ultegraの油圧: 1.7万円
新型Duraaceの油圧: 3.5万円
EQUALの機械式: 3.2万円
EQUALはDURA-ACE並みの値段というわけです。
(Ultegraコスパいいですね)
EQUALのカラーバリエーションは豊富で、公式サイトを拝見すると7色展開しています。
車体に合わせたり、差し色で目立つ色を入れるとドレスアップできると思います。
僕は赤にするか悩んだ結果、大人しめの黒色を購入しました。
付属品など
本体以外にアウターケーブルとインナーケーブルが付属してきます。
EQUALこだわりのポイントでハードケーブルとソフトケーブルが連結されて1本になっており、ソフト部分をハンドルに使用するとルーティングが楽にできるとのことでした。
フルアウター(外装内装の全て1本のアウターケーブルを使用する)でも安心です。
(僕は別のケーブルを使用したのでこれのインプレッションはないです)
また、ブレーキ固定用のM5ネジが長さ数種分付属しています、例外的なフレームを除いて付属品のみで施工を完了できるようになっています。
取り付けてみる
僕は油圧ディスクブレーキとリムブレーキのバラ完を経験していますが、EQUALの取り付け難易度はリムブレーキより少し上程度です。
紐でブレーキを調節できるため、油圧に比べると簡単です。
ブレーキ取り付け〜ブレーキ調整完了まで30分でした(ケーブル内装は省く)
油圧のようにパッドが削れた分を勝手に埋めてくれないので、メンテナンス頻度は増加すると思いますが簡単なので気にしません。
取り付け方は通常のディスクブレーキと同じです。
台座に適切な長さのネジを使って固定します。
細かい施工手順は公式サイトをご覧ください、動画でわかりやすく説明されています。
フロントは付属してくるマウントを使用して160mm 140mmを変更できます。
取り付けた後はブレーキを握りながら引き幅を調整します。
ブレーキを握った際にデンジャーゾンの△(下図参照)に入らないように調節ネジとパッドクリアランスの微調整でしっかりと引き幅を調整していきます。
命に関わる部分なので不安であったり、ブレーキを握ってもホイールロックさせられないほど緩い場合は絶対にプロショップに行ってください。
↑で何を言っているかわからない人も絶対にプロショップで施工してもらってください。
パッドクリアランスはブレーキの左右に3Hの六角を突っ込んで調節します。
裏側は以下のようになっていて、内側パッドを調節する際にスポークと干渉しやすいので小さいレンチを使うと良いです。
使用感・油圧との比較
公道+サイクリングロードで80kmほど走ってみて感覚を掴みました。
(先に家の敷地で慣らして急性動できることを確認しました)
使用パーツ
ブレーキ:EQUAL
シフター:ST-R9250
フロントケーブル:インナーアウター共にBC-9000
リアアウターケーブル:ニッセンウルトラライト
リアインナーケーブル:BC-9000
EQUALと油圧ディスクブレーキと比較
交換前は新型Ultegraの油圧ブレーキ(ST-R8170 + BR-R8170)にレジンパッドを使用していました。
今回はEQUALブレーキを使用するにあたってDuraaceのリムブレーキ用シフター(ST-9250)を使用しています。
※以降「油圧ブレーキ」はBR-R8170を指します。
※EQUAL付属はメタルパッドですがレジンでもそこまで使用感は変わらないと思います。
フロントブレーキ
フロントは引きの軽さやホイールロックまでに必要な力は油圧ブレーキとほぼ同じです。
メタルパッドなので油圧ブレーキ95%くらいの性能があります。
レジンパッドでも大差ないと思います。
使用感では油圧の時と同じように感じました。
機械式に変わったように思えません。
申し分ありません、これならダウンヒルでも命を預けられます。
リアブレーキ
こちらはそれなりに変化がありました。
フロントと比べて紐が長いのでブレーキのストロークが油圧より長いです。
これはリムブレーキと同じですね。
ホイールロックさせようとすると、それなりの握り込みが必要です。
ただ、握り込んで仕舞えば性能はディスクブレーキらしいものを感じます。
総合的に見ると油圧比70%くらいです。
ただ、リムブレーキよりは圧倒的に止まります。
油圧ブレーキの性能の高さを改めて感じました。
性動能力
もうすでに触れていますが、制動能力は油圧とほぼ同じです。
1点違いがあるとすれば思いっきり握った際に紐が伸びる感覚がわかることです。
油圧では全力で握っても硬すぎて動きませんが、紐は伸びます、EQUALに関わらず。
さて、EQUALの制動能力ですが、何度も言いますが申し分ありません。
閉鎖された道で安全を確認して時速45kmからの急性動をやりましたが油圧と同じ制動距離で止まります。
緊急時のブレーキ能力にも問題はないでしょう。
こうなるとダウンヒルも試したいですが花粉が飛びすぎているのでまた今度。
課題
ビジュアル面の課題。
幅があるのでフレームから少しはみ出します。
特に影響があるわけではないですが、正面から見るとはみ出ています。
あとはケーブルのラインが急角度になります。
もう少し浅い角度だと嬉しいと感じます。
リアもフロントもアウターケーブルに負荷がかかっているように感じます。
最後に
EQUALのブレーキですが油圧に匹敵するレベルで止まります。
それなりにお高いですがシマノの機械式ブレーキよりも細かく調整でき、メンテナンスコストも低そうです。
リムブレーキシフターが余っていたり、油圧のシフターが高すぎると感じる方にはオススメです。