鳥活納め旅 マガンねぐら立ち
マガンのねぐら立ちを見に伊豆沼に行ってきました。
こまちとやまびこを乗り継ぎ くりこま高原駅に着いたのは夜の7時半。 宿は駅前のホテルにとりました。 ホテル側も慣れてらして 夜明け前に出かけても不審者には見られません。
翌朝 現地到着は5時40分頃。 真っ暗でカメラには何も写りません。 暫くして ようやく空が白んできました。 目を凝らすと沼の上に無数の鳥のシルエットが見えます。
目を覚ましたマガンの鳴き声が次第に増え そろそろ飛び立つ準備に取りかかります。 羽をバタバタさせウォーミングアップ。 初めは単体で飛び立つ個体がちらほらいますが 次第に数羽から隊列を組み餌場に向かって出発です。
トイレの場所ですが… サンクチュアリセンターは早朝の為閉まっています。 私が駐車した沼の西側に簡易トイレがありますが ちょっと利用する勇気はなく 事前に済ませておくのが賢明な様です。 (寒いのでヒートショックが心配)
朝食を取りに 一旦宿に戻ります。 部屋からは さっきねぐら立ちした方々がお食事中です。
朝食を済ませ 蕪栗沼に行きましたが 目当てのシジュウカラガンはいなく 強風ですっかりめげてしまいました。
風に体力を奪われ 宿に帰ろうと車を走らせていると 別のお目当てのハクガンを見つけました。
気が付けば 田んぼの空に月が出てました。
今年最後の満月だそう。 月の前を飛んでくれないかと待ってましたが 月は結構な速さで高い位置に動きます。
翌日は南三陸へと足を伸ばしました。
くりこま高原から1時間くらいでしょうか。 道路も快適で走りやすかったです。
最初に訪れたのは JR志津川駅です。
津波で流失したこの駅は 現在鉄道は通っておらず BRTが運行しています。 JRの駅なので切符の購入やSuicaのチャージもできますよ。 ただ券売機が無いので 全て係の方を通しての手続きとなります。 Suicaチャージも手渡しです。 とても親切に色々教えてくださるので 情報収集にはお勧めです。
駅舎は隈研吾さんのデザインで 木の温もりがありました。 御手洗もきれいです。
志津川駅から徒歩10分もかからない所にモアイ像があります。 1960年 大地震に見舞われたチリ共和国と その津波被害を受けた南三陸町は親睦が深く 町おこし 防災のシンボルとしてこの地に置かれたそうです。
志津川駅からモアイ像に行くまで 地元の名産品が建ち並ぶ道の駅になってます。 海鮮丼や焼き牡蠣
お土産も売っていて ビールが飲めず 車で来たのを後悔させられました。
トイレ目的で立ち寄っただけなのに 長く滞在してしまい 一目散に目的地の海岸を目指します。
車で少し行くとビジターセンターがあり 周辺の自然に関する情報や 野鳥に詳しいレンジャーさんが常駐されています。 ここで注意しないといけないのは ネイチャーセンターとは別施設なので間違えて検索すると時間のロスになります。
お土産にコクガン手ぬぐいを購入しました。
海に潜れないコクガンは オオバンが潜ってゲットしたアマモを横取りする労働寄生をします。 今回はそのシーンを見ることができなかったので 次回に期待です。
さっきまでの青空から だんだん雲行きが怪しくなってきたので南三陸を後にし くりこま高原に戻ります。
私のねぐら入りには時間がまだ早いので 伊豆沼あたりをうろうろしました。 ガンを見に来たのに 日常の野鳥サギを見ると妙に安心します。
訪れた伊豆沼は年々水質が悪化しているそう。 皮肉な事に 咲くと綺麗な蓮や毎年渡ってくる野鳥なども関係している様です。 ネイチャーセンターでは その土地の生息動物や歴史などを知ることができ 毎回立ち寄ることにしていますが その都度学ぶことがたくさんあります。
最後に伊豆沼にいるハクチョウあるあるで 今年の鳥活遠征納めにしたいと思います。
ちょこっとメモ✍️
伊豆沼の西側や田んぼ沿いの道は狭いので レンタカーは軽自動車にしました。 ただ 今どきの車は親切すぎて 暗いと自動的にハイビームになり調整が効きません。 消すと危ないしで沼付近では鳥たちに影響しないかとヒヤヒヤしました。 もちろん現場に着くとエンジンは切りますのでご心配なく。
2日目のねぐら立ちは 時間を遅くし6時過ぎに現場到着。 ハイビーム回避しました。 慣れない道具を使うにはハプニングがついてまわりますね。
来年もいろんな所に出かけたいのですが 上野動物園の工事が早く終わって(西園) 鳥インフルも収束し スズメやサギなどの身近な野鳥観察ができるようになりたいです。
こんなささやかな願いが早く叶いますように。
またねー。