博士と子供の会話:ハーズベルクのモチベーション・ハイジーン理論
博士: 「ねえ、知ってる?ハーズベルクっていう人が提唱した、モチベーション・ハイジーン理論っていうのを。」
子供: 「え、なにそれ?難しそうな言葉だね。」
博士: 「そうだね。でも、実はとても面白いんだよ。これは、仕事や学校のことを考えるときに使うんだ。」
子供: 「どういう意味?」
博士: 「まず、モチベーション要因っていうのがあって、これは仕事そのものがもたらす楽しみややりがいのことなんだ。」
子供: 「例えば?」
博士: 「たとえば、新しいことを学ぶ機会や、難しい問題を解決することができること。それから、自分の成果を認めてもらえることとか。」
子供: 「なるほど。じゃあ、もう一つのハイジーン要因っていうのは?」
博士: 「そうだね、ハイジーン要因は、職場や学校の環境や条件のことだよ。例えば、給料や労働条件、仕事のやり方や管理の仕方、友達との関係とかね。」
子供: 「それって、どう違うの?」
博士: 「モチベーション要因は仕事そのものが楽しいとか、やりがいがあるとか、そういうことを指すんだ。でも、ハイジーン要因は、仕事をする環境がどうかっていうことなんだ。」
子供: 「なるほど。じゃあ、どっちが大事なの?」
博士: 「それはね、モチベーション要因が大事だと思うよ。モチベーションがあれば、仕事も楽しくなるし、がんばれるんだ。」
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ハーズベルクのモチベーション・ハイジーン理論
ハーズベルクのモチベーション・ハイジーン理論(動機づけ-衛生理論)は、1959年にフレデリック・ハーズベルクによって提唱された理論。
この理論は、仕事の満足度やモチベーションを理解するための二要因理論とも呼ばれる。
基本的概念
ハーズベルクの理論は、仕事に対する人々の態度が二つの異なる要因によって影響されると主張しています。
モチベーション要因(成長要因)とハイジーン要因(環境要因)
モチベーション要因(成長要因):
定義: 仕事そのものに関連し、個人が成長し、自己実現を達成するための要因。
例: 達成感、認知された成果、仕事の責任、昇進、成長の機会。
効果: これらの要因が満たされると、従業員の満足度が高まり、モチベーションが向上します。
ハイジーン要因(環境要因):
定義: 職場の環境や条件に関連し、不満の原因となる要因。
例: 給与、労働条件、職場のポリシーと管理、人間関係、仕事の安定性。
効果: これらの要因が不十分だと不満を引き起こしますが、十分であっても満足度やモチベーションの向上には直接つながりません。
理論の要点
独立性: モチベーション要因とハイジーン要因は独立しており、片方が満たされることで他方が満たされるわけではない。
満足と不満の非対称性: ハイジーン要因が不十分だと不満が生じるが、これが十分であっても満足を生み出すわけではない。一方、モチベーション要因が満たされると満足が生まれるが、これが欠如していると不満ではなく無関心や低いモチベーションが生じる。
実際の応用
管理者への示唆: 管理者は、従業員の不満を軽減するためにハイジーン要因を改善し、同時に従業員のモチベーションを高めるためにモチベーション要因を充実させる必要があります。
職場環境の設計: 職場の衛生状態を維持しつつ、仕事そのものに挑戦や成長の機会を提供することで、従業員の全体的な満足度とパフォーマンスを向上させることができます。
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今日のこごと
最近、やる気が出なかったり、モチベーションが上がらなかったりするのは、成長した感とかないし、周辺環境が悪いからかも。
でも、勉強の面で達成感を自分で感じるのって難しくないですか?
確認問題とか練習問題とか解いて全問正解!でも、本番の試験だったらこんなに解けないんじゃないかなとか不安が勝ってしまうんですよね。
ゲームとか遊びでも一時的な達成感を得ることができると思いますが、もっと自分のためになることで達成感を得て、モチベーションを保ちたいですよね。
確認問題が全問正解だったら美女が褒めてくれるとかだったら不安を感じることなくモチベーションあがるのになぁ・・・
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