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6月23日

モリマサ公とタタクーク
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詩:モリマサ公

仕事先でなにかの
自己啓発系セミナーをうけろといわれて
そういうのはもうさんざん勉強しましたからと断ると
これはほかの物と違って無料だし
うちの店に足りない物だとオーナーがいって
こういうセミナーに2万くらいはらって俺はいつも勉強している
というようなことをいったので
やはり断った

選手時代にいくらお金をつぎこんだかわからない
一万円や二万円のセミナーどころか
何百万もだ
自分を変えるための
本や時間
一分一秒刻みのスケジュール
一日もかかすことのできないトレーニング
メンタルコーチ/フィジカルコーチ
今だってそれはべつのかたちになって続いている
変わらないものはなにひとつない

まあたらしいなにかという意味でみんないっしょ
そうだ
これはほかのものとはちがうという意味でみんないっしょ
わかっています
なにもかわりない

毎日
仕事をおえて帰宅して髪をすく
ほこりをすいこんだ髪を
もういちどきれいにすいて
とか
だから変わろうという気持ちや
のりこえていくというこころざしが
まちがったものなのではなく
それらはいつもただしかった
いつだって
それらがまずミラクルなので
これは宗教的なという意味と同じで
自分とか生きるとかは全部宗教だ
だから
くつろぐ
もっとくつろいで
最もやりたいことのイメージを何度もシミュレートする
生き方そのものをだ
もっとも行きたい方角を見る
どのルートをたどるも自由だ
動いている物は美しい

今日帰宅すると
マンションの自宅の前の蛍光灯がきれていて
うちだけまっくらだった
なにかのまえぶれにちがいないとおもった

奇跡の起こる前にひかりはない
暗闇がもっともふさわしい
だからくつろぐ
イメージしてシミュレートする
なりたい自分ってあそこにいるあの人です
いつもあたしに話しかけてくる
あの人
どうした?
まだやるのか?
かわす会話はきりがない
それは全世界で永遠に続くいのりというものににている

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