死の間際、着床できなかった兵士が聞く音

死の間際、着床できなかった兵士が聞く音

tatacuuc
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なんだこれ気持ち悪い

旦那様、旦那様、起きてくださいませ。睡眠薬を飲むお時間です

かもめがとんでるよぉ

お薬です

水は

ここに

きみ

はい

望むな

はい

走るな

はい

生むな

はい

立つな

はい

座るな

はい

憂うな

はい

愛すな

はい

愛されようとするな

はい

望むな

はい

降りろ

はい

ただの動く肉、きみ

はい

サイのおやつ
もっと頭が壊れるような。
はさみで脳の細胞をひとつひとつ大事にぷちぷちするように、そこで泳ぐように。

たぶん寒さは肉体の後を埋めるまで続くだろうし。
不屈とは何なのかわからないし。
ただただ薬を飲んで挑み、目を閉じたまま開いて、天空目線で周りと下にあるざわざわを見つめるだけ見つめれば。

とても不安定な天気だった。
狐の嫁入りで、誰も下着をつけていなかった。
偽モグラのぬいぐるみをトイレットペーパーでぐるぐる巻きにし、冬春夏秋、と。冬春夏秋。

とは言え寒いのには変わりないから、もらったおいしい肉をスープに入れてすごい時間煮込んだ。
一週間経って見てみたら腐っていた。
肉も腐るのだ。

簡単にカラフルな街に出かけてみる想像をしていると、そのカラフルさはパステルカラーで、
それは白黒を良しとしたりもするが誰もこちらを見ない。
なぜなら想像だからで、そこに自分は居ないからだ。
無表情で走り出す女の人がいて、その人はとても優しいから鈍器を与えた。

楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しいもう時間が。

死んでくれてありがとう

魚を信じて。お願い。
が、朝日がとても熱くて、朝日という単語自体が嫌いになりそうだった。
だからこそ水の中で彷徨い浮遊し続けた。
続けるんだ、どうぞ。と、その勝負の死にかけを大事にして。お願い。

自己暗示をしながら、ゆっくり深い水の中に沈んでいき、精神が透き通ってアラバマ州に二つの穴ができた。
結果的に。
なにが出るかわからないから面白かったんだ。
設計図がなくて、じゃあ木材二つ継ぎ足しとくか。が良い。
二度同じ事はできない。
難しいことじゃなくて、部屋で一人花火から爆弾を作るような、尊い犠牲ありがとうの空間だ。

鼻歌が部屋の中に充満して、息苦しくて窓を開けたら、楽しい鼓笛隊の練習が聞こえて、現実世界に戻ってきた。
でも鼓笛隊が水の中での出来事に思えて区別がつかなくなったから、ハサミで電気の紐を切った。

わー、変な人がいっぱいいるなーと思った。
嬉しかった。
変な人だけの集落を作り子孫を残そう。

暗かったから解らなかったんだ

きっと君は皆を見殺しにする。
滝の飛沫が顔に当たるか当たらないかぐらいの場所で、そういう風に。

昔眠れないときに考えた世界地図の、端っこの方に小さく書いたものが、
どんどん肥大して中央部分が侵されて、頭の基本中枢がそれになって今に至るんだろう。
まだいない。まだいない。って言いながら、よくわからない自由の中で、
肩身の狭い思いをしながらパンツを振り回したりする、そんな色気のない可愛らしさだ。

すごく晴れた日に、美茶を水筒に入れて公園に行き、わからん戦士ごっこをしてたつもりが、
気付いたら大人になった今、わからん戦士になって、ごっこじゃないじゃないか、って。

たぶん仲間と一緒にいるときに、その中ですらよくわからない子だって言われるから、
自ら神輿に乗ったんだ。
自動運転のレールの上のハイテク神輿に戸惑いながらも乗って、
気付いたら戻れなくなったんだ。

まだ何も知らない頃に、笑いで誤魔化されたけど、色んな人がタコ殴りに遭って、
部屋に血のにおいが残ったりもするけど、それが日常で、荘厳さを失わないように、
貴いものであるように。

だから嬉しかったのはきっと、トランス状態に陥った時に、すべてを忘れて人を殴れるから、
またお前かって言われないように。
そっと人を殴る。

それで、わらう。

西武池袋線に乗ってる時だった。
大遅刻で。
池袋に着いたら山手線に乗り換えて待ち合わせの場所に。
早く。
でも、その時の頭の中は楽しくて、心がときめく気持ちが抑えられなくて、
ドアに挟まれたかったんだろう。

待ち合わせ場所に着いたら、待ってる人がソフマップのドアに挟まれていたから、盗まれたって思ったろう。

そんな思い出が夢の中の出来事みたいに、すごく遠いものだから、
今の脆弱に安定した、死にかけのカラスみたいなものに、注文を付けたいと思って、
羽をもぎ取ったり、変な言葉をかけたりして、教育する。

お前は職業じゃないよ。人間だよ。

そして戻ってきて、今に至る。

真っ白で真っ逆さま

終わりがないなーと思ったら草原だった。
草花を踏み潰して歩くわけだけど、太ももに乳酸が溜まって、どんどん傷口をこじ開けるわけだ。
鼻歌を歌いながら、汗ばみながらスカートの裾がほつれながら帽子が飛ばされそうになりながら進む。

夏は真っ盛りか。
夏は真っ逆さまだ。

変な人がいて、ガムテープで縛られて、真っ逆さまになった。

髪を裁ちバサミで切られるような家庭なのになーなんて思いながら、慈愛と混乱に満ちた真っ逆さまだった。

神様お願いします。最初からそんなものは欲しくなかったんです。神様お願いします。最初からそんなまものは欲しくなかったんです。

どんな状況でも唐突にフラッシュバックが起きるものだから、もう随分慣れてきた。
昔からある汚いラーメン屋さんで、コップに水を注ぎすぎてる時に、なんとなく、あーと思った。

ところで、本当にあったことなのかな。空想じゃないのかな。記憶なのかな。本当は勝手に作り上げた空想じゃないのかな。
記憶なのかな。空想なのかな。

中学3年生の時に友達に言った事がある。
トラウマを作りたいと。

そうか。
誰の記憶だろう。
誰の物語だろう。
あの変な人のもの?自分のもの?

ところで、なんでこんなに痩せてるの?なんでこんなに背が低いの?なんでこんなに滑舌が悪いの?なんでこんなに引っ掻き傷が多いの?なんでこんなに目の色素が薄いの?なんでこんなに汗ばんでいるの?なんでこんなに雑音がするの?なんでこんなに味がわからないの?なんでこんなにすぐ怪我をするの?なんでこんなに目が痛いの?なんでこんなに知らない人がいるの?なんでこんなに人が嫌いなの?なんでこんなにみんなのことがきらいなの?
なんでこんなところにいるの?

え?誰なの?

残念ながら

静寂なんてあり得なかったから背中から飛び降りた。
両親を巻き添えにした。
下敷きになって自分だけ助かった。
その日生まれ変わった。
とても心地よい子守唄が悲鳴の中、所狭しと。
鼓膜がその音で支配されたものだから、テープを作った。
その歌だけが90分入ったカセットテープを。

後のイスラエル民謡である。

幸福感に包まれ、電気が流れるだけ流れて、後はお守り役の人がスイッチを押すだけだった。
首を吊るのは私じゃない。

悲しい事に、外は曇りなのに明るかった。
小説の校正やファストフード店のハンバーガーのかじり方観察の仕事が捗った。

ところで今は現代?1900年代?
ドラム式洗濯機から生首が出てきて尋ねるものだから、答えに困った。
なんだそれって言ってから、泣いた。

病室で迎える楽しい精神分裂過程

心の中にシンプルな着地点が無数にあって、その中の大体3つぐらいの感覚の応酬で、
感情が飛び跳ねたり無表情無感情能面フェイスの石膏ができたりする。
大仰なものが、抑えきれない感情が飛び出るほうが素敵じゃないか。

姉が「ああ死にたい死にたい死ねばいいのに」と、早口で心を籠めずに、朝、唱えてるというエピソードを聞いて、 かわいいと思った。キュン死だ。

きっと心の動きが天にも昇る気持ちでteke me to the sunと言って、そのまま召されずに、 精神だけが不老不死の病にかかってスリープウォーカー然とした態度で、
自分の肉体から離れ、バイバイなのだ。

精神薬や違法薬物やお酒など、そんなものがなくても飛べるのだ。
いつでもは無理だけど、精神が身体を勝手に動かし始めた時、それがその状態だ。

記憶を遡った時に、売春婦や援交少女に憧れていた自分がいて、
そこにあるのは堕落をドラマチックに肯定して欲しいという、同じような人がいたら蹴り殺したいと思うほど嫌悪する自分だ。
だからまずは買ったばかりの安煙草を窓から投げた。 あと皿を割った。

ここは正気と頭の中の境だ。 鳥居の真ん中だ。くぐったりくぐらなかったりを繰り返しているのだ。

もういい。隠さなくてもいい。

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