殺しゃんせ

殺しゃんせ

tatacuuc
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バイタルエリアからの通報
 爽やかな音楽に乗って爽やかな声のDJの声がゾンビを殺す殺す。
地獄から天国に救い出し天国から地獄に突き落とす。
30分の狂った往復運動。
しかし狂っているのはDJではないし、腐りかけのキャベツのようなゴミと食品の混合物である人のアレ。心。

 猛スピードではやどんどはやー、はやどんどはやーと、カエルのポーズで自分を天日干しするのだ。
裏、表、裏、表と。それが17歳の彼女にとって一夏の最高の思い出となった。

 生臭さは払拭しきれていない。しかし透き通っている部分は段々と色素が決められ人間になっていく。
18歳の夏に体験した小学生の思い出は、ひとり人が死んでしまった。
そして男かと思われた自分は女だったのだ。
裁ちバサミで髪を切られるのだ。

 まばらな拍手が迫ってくる。まばらな拍手をする男が段々近づいてくる。
はやみって言ってた。

全ての人の物忘れが集まる畑で厭世観に打ちひしがれた人の集まり
何故かって、お前を一番嫌に思うからだ。
狭い世界で心地良い土地に胡座をかき、自分に都合の良い人間を集め徒党を組み、あまつさえ飽きたら使い捨て、狭い世界にしか居なかったが故の雑な知識で他人を下に見るお前を一番嫌に思うからだ。

宮沢賢治はそこまで言ってない。
おはようからお休みまで急かされ攻撃的な馬鹿がサンダーロードしたとしよう。
それぞれが安息するから公園に生きる人間もくるくる回る。
回る人間が居なくなったらどうするつもりだ。

お前は脳を漂白され抗えないままただ死ぬ。

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