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録音した音ってなんか違うぞ?


このnoteは2020年9月22日のオンラインサロン『Online Music Salon』への投稿をもとに作成しています。


こんにちは
「きのこの山」と「たけのこの里」でいうと断然、たけのこの里派のtataです。

今回は前回の続きのレコーディングについて書きたいと思います。前回は、レコーディングの仕組みや必要機材について説明しましたが今回は、そもそもレコーディングが意味するものって何だという話をしたいと思います。

録音した音ってなんか違うぞ?

さて、僕はサックスの練習でも自分の演奏を録音して確認する、という方法を提案していますが、録音した音を聴いて「イメージしている音色じゃない!!」って凹む事があります。テクニックの確認やメトロノームとちゃんとあっているか、などはこれらの録音は有効なんですが、こと音色に関しては実際に「生」の音と大きな違いがあります。


僕たちはCDやオーディオで収録した音をその奏者の音色として聴いていますが、おそらく、実際は「生音」の音色とは解離していると思います。何を持って「生音」というのかが難しいですが、ここではマイクなどの音響機器を一切通さない音を「生音」と定義させてください。
例えば、ライブでもマイクなどの音響機材を通した音は、ここでは「生音」とはなりません。特に僕は、もともとクラシックをやってきた人間なので、生音とレコーディングの音の違いは敏感です。コンサートであってもマイクを使うことは基本的にしないからです。そう考えると僕たちは、意外と他者の「生音」を聴いたことがありません。特にプロの生音を聴く機会なんてほとんどないかもしれません。だからこそ、CDや音源から流れてくるあの音と自分の生音を比較してしまい、イメージしている音色ではない、と感じてしまうのです。


クラシックにおける音色の定義


先ほど、クラシックは基本的にマイクを使わないので音響機器に通した音と「生音」の違いについて敏感だとお伝えしましたが、その敏感さはクラシックにおける音色が何を指しているのか、を考えると理由がわかります。
結論からいうとクラシックにおける音色はホールの残響音も含めた音を音色と定義しています。演奏する場所がホールなのか、まったく響かない防音室なのかによって、だいぶ演奏の印象が違う様に残響をどのように考えるのかもレコーディングにおいて重要な視点だと感じます。


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毎週火曜日と金曜日に投稿します。こちらの内容は、オンラインサロン「Online Music Salon」(https://xn--pckln2b.biz/community)での投稿を元に作成しています。

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