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作ってみて役立ったもの その1 天気予報クロールマシーン

趣味はいくつかあるんですが、残念ながらどれもこれもあんまり役に立たなくて、自己満足で終わっています。例えば、半田付けとかして何かを作るという趣味もあって、できることなら会社以外の居場所づくりに役立てたいのですが、どうすればいいのかすらわかりません。

居場所づくりには役立っていないですが、自分で使って役に立っているものはいくつかあります。これまでに作った工作品のうち、実用的に役に立ったものを紹介させてください。

その1は『天気予報クロールマシーン』です。要するに、インターネット上の天気予報サイトから天気予報情報を引っ張ってきて、表示する装置(置時計)です。世の中には、本体に内蔵あるいは外付けされた湿度センサなどのデータから導き出した天気予報を表示するような時計はたくさんあるのですが、インターネットを使って天気予報サイトから情報を取るような時計はあまりないみたいでしたので作ってみました。だって、湿度センサとかから天気を予報しても当たらないでしょう。それなら天気予報サイトを利用した方が良い。

そんなのスマホで天気予報を見ればいいでしょ、と思われるかもしれませんが、置時計のように常に表示されていると、お出かけ前にちょっと見たりできるので意外と便利ですよ。気圧の変化もわかるので、気圧変化で頭痛が起きたりする方にはお役に立てるかも。こんな感じ。

①→⑥の順で、約5秒ごとに切り替わり、一周約30秒で一回りします

今日(7/1)の降水確率は、6-12時が70%、12-18時が70%、18-24時が50%と言うことです。撮影したのが朝の8時37分なので、0-6時の降水確率は表示されないです。(『--』で表しています。)明日は50%→50%→30%→70%と変化します。天気予報もマーク(傘と雲)で表示されていますが、表示器が階調を表現できないのでちょっと見にくいのが難点です。

最後⑥が気圧の変化を表します。気圧はおよそ1日前からの変化が表示されています。今日(7/1)の場合だと、気圧が単調減少しているということです。大体のところ、気圧が下がると天気が悪くなって、上がると良くなるんじゃないかと思って何年か観察していますが、そんなに相関は高くない印象です。

ハードは、だいぶ昔に秋月電子で買ったLED表示器(縦16ドット×横32ドット)とRaspberry Pi Zero Wと気圧センサ(BMP180)と、周りの明るさを調べるためのCDSの4点のみです。ON/OFF2階調のLED表示器をラズパイでダイナミックスキャンしています。夜中にまぶしいのはイヤなので、周りが暗くなると表示が消えます。

プログラムはPythonで書いています。降水確率や天気予報は、tenki.jpからクロールしています。気圧は気圧センサからのデータです。表示器のダイナミックスキャンしながらデータを切り替えるところにちょっと苦労しましたが、インターネットで情報をかき集めて先人の知恵をお借りしたら何とか動くようになりました。Pythonはライブラリやサンプルコードがたくさん公開されているのでとても助かります。

回路図は残念ながら残していないです。それほど複雑でもないですがこのLED表示器はもう売っていないと思うので、回路図があっても役に立たないでしょう。あくまで参考用に全体像とプログラムを載せておきます。動作やコピーライト等の保証は一切無しの参考用と言うことでお願いします。

全体像

インターネットが切れたときのエラー処理などが十分にできていないので時々リブートしないといけなくなりますが、自分で使う分には問題ないです。あともう一つ難を言うとLED表示器がプアなので特に天気予報の画像が分かりにくいです。逆にレトロな感じも醸し出しているんじゃないかと、自画自賛して自分で自分を慰めてます。

時間と気力があれば、追加機能として、気温の予想と、電車の運行情報も追加して、お出かけ前チェックを充実させたいですが、表示が増えると一周するのに時間がかかってしまって見にくいので、アイデア止まりです。小さい液晶モニタを使えば行けるかな。昔に比べると安くなったので、そのうちチャレンジするかも。

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