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エンジニアでも職人肌だったら、会社ではDXに向いてない?

自分がそうだから思うだけかもしれず、世の中の分布がどうなっているかわかりませんが、エンジニア(技術者、極論すれば理科系一般)には職人肌の人が多くないでしょうか。

・内向的。人見知り。
・ノウハウを共有したがらない。
・好きなことに熱中する。熱く語る。
・好きなことと苦手なことの差が激しい。
・経理とか会計とか、お金の話が苦手。
・自分の専門を平易な言葉で説明できない。表現が下手。
・自分は自分、人は人。
・機能重視。外見軽視。
自分の周りにはこんな人が多かったという実感があります。いやむしろ、自分こそこんな人です。

自分の勤務する会社は電機メーカーなので当然エンジニアが多いです。そこでDX的なことを推進しようとするとどうしても難しいことが多く出てくる気がします。

・社内SNSを作っても投稿しない。投稿しても盛り上がらずスルー。
・トップダウンの施策を嫌う。議論無く面従腹背。
・現場を重視しすぎて経営に無頓着。
・全体最適な思考ができず、部分最適やサイロ化に陥りがち。
・文系の部門の人と言葉が通じない。積極的に通じようと思わない。
・自分の仕事内容をオープンにしたがらない。
・業務を標準化しにくい。
・いわゆる死の谷を越えられない。
・そもそも魔の川の段階で開発費用や費用対効果を検討できない。
・技術面でうまくいけばそれで満足。

もちろん、良い面もたくさんあります。
・新しいシステムでもすぐに慣れる。
・アプリやIoT機器など、自分でも作れる。修理・改造できる。
・納得すれば仕事が早い。損得や時間を度外視して取り組む。

DXを推進する側としては、DX以前にこのマインドから変えていく必要があります。例えば、情報共有やデータ連携の重要性を訴え、業務の見える化や標準化ができるとどれだけ自分たちにもメリットがあるかをわかってもらう。技術だけ押さえていればよかった時代は遠い昔にあったかもしれないが、今はエンジニアと言えども事業や経営の視点が欠かせないと腹をくくって学習してもらう。こういったことを、教育や対話を通じて繰り返し周知徹底するのです。

エンジニアだけでなく文系の職場でも似たようなことはあるかもしれませんが、デジタルに強いはずのエンジニアが実はDX推進を妨げてしまいがちなのは、職人肌のせいなんじゃないかと思う次第です。

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